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マリオット、ソレンソンCEO逝去の報

2012年にホテルチェーン「マリオット・インターナショナル」の最高経営責任者(CEO)に就任したアーン・ソレンソンが62歳という若さで亡くなったと、ウォール・ストリート・ジャーナルの速報。

ソレンソンは日本生まれ、米ミネソタ州育ち。マリオット創業一族以外では初めてのCEO。2019年5月にステージ2の膵臓がんを患っていると公表。治療を続けながら経営にあたっていたが、今年2月上旬にはフルタイムの経営から退いていたようだ。

2020年3月、Forbesがソレンソンに直接取材した記事を掲載。化学療法で痩せた印象に触れている。

シェラトン、ウェスティンなど日本でもおなじみの高級ホテルブランドを傘下に置くスターウッドを130億ドル(約1兆3600億円)で買収したのが、何と言っても目を引く功績だろう。

LGBTQの擁護者であり、トランプ前大統領がイスラム圏7カ国からの入国禁止令を出したときには率直に反対を表明している。

個人的には、駆け出し記者のころに何度か世話になったパキスタン・イスラマバード、マルガラ丘陵の麓にあるマリオットホテルの記憶がよみがえる。2008年9月にはトラック爆弾で40人以上が死亡したテロ現場にもなった。

コロナ禍でホテル業界にとっては苦痛の時期が続く。がんを克服し、パンデミックからの復活戦略を陣頭指揮するつもりだったのだろう。悔しいに違いない。

公式発表のタイトルは「Unexpected Passing(予期せぬ別れ)」。ソレンソンCEOには会ったこともないのに、今夜の訃報は、何でこんな悔しい気持ちにさせられるんだろうか。

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