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その時古の腐女子達が言葉の涙を流した。傑作「劇場版忍たま乱太郎ドクタケ忍者最強の軍師」
昔々、世を騒がせた人喰い沼があったそうな。
名を『忍たま乱太郎』
NHKの10分アニメとして、1993年という大昔から放送されている誰でも名前ぐらいは聞いたことはある。乱太郎、きり丸、しんべえのお馴染み忍たま三人組が織りなすほんわかコメディ。老若男女から愛される大人気アニメだ。
だが、それはあくまで仮の姿である。
本当は、一部の女子達の心を鷲掴みにして離さない濃厚な設定。他の忍たま達や、果ては先生までもを巻き込み戦国というダークな部分が垣間見える尊み秀吉爆発な底なし沼なのであった。
そして今回そこの層をダイレクトアタックした最強の軍師。面白くないわけがない。
・劇場版を楽しむために
これを書いている私は、先輩方には遠く及ばぬ雑渡さん好きのにわかファンである事をご承知願いたい。というのもこの忍たまというジャンル膨大な登場人物なのである。
乱きりしんの三人組を含めた一年は組のみんなにも当然一人一人キャラがある。
当然クラスはい・ろ・はで分かれているので別のクラスも存在し、後に語る6年生を含めた全学年にも魅力的なキャラが沢山いるのだ。
果てはそこに【委員会】が存在し学年を超えた絡みが存在するのである。
そう可能性は無限大なのだ。
さらにそこに今回は別の忍者集団、ドクタケ・タソガレドキの忍者達も登場し、ふんわりとしか知らない初心者勢には今回の劇場版の魅力が伝わりきらないかもしれない。
本当にそれは勿体無い。逆に今からこの沼に入るにはちょうど良いタイミングでもあるのでぜひ興味を持ってもらいたいのである。あえてストーリーには言及せずあくまでこの映画を楽しむために登場人物の背景をまとめてみたい。
・劇場版の主要人物達
忍たまには本当に魅力的なキャラが多い。にわかの私の知識なのが口惜しいが、今回はあくまでも劇場版の主要登場人物達をメインに紹介させてもらう。
⚪︎土井先生
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今回の実質的主人公。いつも乱きりしんに振り回される一見頼りなさそうな練り物苦手な担任先生。ここまでは大体の人が知っているであろう話だが、これは表の姿である。
実際は忍術学園の先生方の中で実質トップに君臨する実力を兼ね備え、兵法にも精通する凄腕の忍者。その力はドクタケ・タソガレドキの忍者集団にも一目置かれこの力があるからこそ他の忍者達の抑止になっており今の忍術学園周りの平和にもつながっている。
何となく勘づいた方もいるだろう。そうその土井先生が今回とある理由でよりにもよってドクタケの軍師になってしまうのである。
今回の劇場版実は原作小説、落第忍者乱太郎でも屈指の人気を誇るエピソードで初版はプレミアがつくほどの人気だった。(復刻めでたい)
それが満を持しての劇場版なのだ、面白くないわけがない。そんなハイパーシゴデキ土井先生がなぜ忍者を目指す事になったのかが描かれるのだ。
⚪︎きり丸
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三人組の紹介をしてもいいのだが、彼がいなければ今回の話は成り立たない。
小銭大好きドケチアルバイター、数キロ先の小銭が落ちた音まで判別する金の申し子。
ここまでは表の姿である。実際は戦により家族全てを失った戦災孤児。
忍術学園への入学金もこのアルバイト代で支払っている。
は組のみんなが夏休みに実家に帰る中きり丸にはその家がない。そこを土井先生が見かねて一緒に住もうと提案したのである。他の先生に大丈夫か?と心配される中、土井先生は自分と似ているので放っておけなかったと笑うのである。
はいしんどすぎ設定
次からは、忍たまでも大人気沼に入るきっかけになるであろう六年生組を紹介していく。
⚪︎潮江文次郎
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短気で熱血漢人一倍努力家で鍛錬を怠らない努力の人。口癖はギンギン!笑
性分からか徹夜をする事が多いため、常に目の下にはクマが。会計委員長でよく後輩達に鉄のそろばんを持たせて鍛錬の押し売りをしている笑
後に紹介する食満とは犬猿の仲で出会えば喧嘩ばかりしていていがみ合っている。
七松と中在家とは鍛錬仲間。鍛錬の一環として、きり丸のアルバイトを手伝う回なんかがある。(アルバイトシリーズ)
⚪︎立花仙蔵
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冷静沈着火薬を自作する程の知識を持ち、宝禄火矢を武器に燃える戦国作法の異名を持つ。しかし、結構な悪戯好きで周りを困らせる。
かつては病弱で近接戦闘を訓練していたが同室の潮江に諭され今の遠距離火薬術を見出した。そう同室コンビという属性まである。2人は兄弟のように慕いあっている。
作法委員会。
⚪︎中在家長次
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忍術学園一寡黙な男。無口で非常に声が小さいためほぼモソモソとしか聞き取れない。
仏頂面でガタイも大きく怖がられがちだが、実は物凄く温厚できり丸達後輩にも優しい。みんな中在家の言葉が聞き取れないが、同じ図書委員のきり丸には何故か通じる。
七松と同室で鍛錬組。機嫌が良い時は仏頂面、機嫌が悪い時は不気味な笑顔になり、キレると大笑いしだす笑
⚪︎七松小平太
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陽気で豪快体力お化け、自由奔放でみんなを巻き込む体育会委員長。いけいけどんどーん!の口癖と共に大暴れする。が実は後輩達の面倒見もよく直感で考え頭が切れる才人だったりする。飛んでくる物をバレーボールのように打ち返す謎の癖があり中在家とトス&スパイクするお決まりの流れがあったりする。
⚪︎善法寺伊作
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六年生組でも1、2を争う人気キャラ。保健委員長らしく温和な性格で、薬品や医療知識もあり下級生達のお兄さん的存在。しかし、その優しさが仇となっており敵味方関係なく治療してしまう事から、忍者に向いていないと言われてしまう。
保健委員会、別名不運委員会と呼ばれてしまうほど運が悪かったりする。(不運大魔王)
その運の悪さは人にも移るらしく、同室の食満にも被害が及ぶ。可愛い。
とある理由で私が大好きなキャラ。
⚪︎食満留三郎
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バリバリの武闘派で強情な一面もある。勝負だー!が口癖。
基本優しい性格なのだがこの性格も相まって潮江とは喧嘩が絶えない。実はドクタケからヘッドハンティングされた事もある実力者。用具委員の後輩達のために奔走したりとちゃんと先輩としても優しかったりする。
・雑渡昆奈門
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今回の劇場版でおそらく爆発的人気になるであろう彼は紹介しなければならないだろう。作中最強と言われるタソガレドキ忍者軍団その組頭。よく見る稗田八宝菜率いるおちゃらけドクタケ忍者とはだいぶ毛色が違う。そんな彼が率いるタソガレドキの忍者が土井先生に決闘を申し込む所から話は始まる。
情け深く変な所で義理堅い。山田先生、土井先生とも肩を並べる実力者で学園長もその一挙手一投足を警戒している。
本来、忍者組織は別の組とは相容れないのだが、先ほど紹介した善宝寺にケガを治療してもらい命を救われた。そこから忍術学園は子供を育てるための施設として認知して以来懇意になっている。保健委員と仲良くする回をぜひ見てほしい尊み。
こんなに出来る忍者なのに、座る時は女の子座りストローで飲む竹筒には雑炊が入っている。普通にここだけ見ると変な人笑
だがそれを超えて今作が本当に最高なのである。
・シリアス強めのストーリー
一応ネタバレはしないとは言ったがこの件に関しては触れないといけない。
今回かなりシリアス要素が強めである。敵に渡った土井先生、それと相対する事になる忍術学園の生徒達。そして暗躍するドクタケ・タソガレドキ忍者集団。ちゃんと戦国時代っぽいシリアス展開なのである。原作の小説はだいぶ血生臭いらしいのでみてみたかったが、そこは当然子供向けアニメ全年齢対象のためだいぶ表現がマイルドになっているらしい。
一緒に見に行った先輩腐女子の方にご高説を受けてより原作小説が気になった。
・まとめ
まだまだ忍びの道は険しい。今回出てくる5年生の知識はなかった為そこに対しての理解がなかったのがもったいなかったので次見るまでにはもうちょっと見分を広げたい。涙腺が最後やられた私の隣で腐女子の友人は溢れ出る感情と言葉がそのまま涙となって流れていた。心なしか涙もドロッとしていた気がする。