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ドローン法規パブコメ(国家資格の更新手続き)

9月5日に無人航空機に関する法律施行に関するパブコメが出ています。今回は技能証明の更新にかかわる内容についてです。現行の規則に具体的な更新方法について定められていなかったので、ようやく決めようとしているといったところでしょうか。


1.制定・改正概要

 2023年1月から開始された国家資格ですが、3年後の2026年に更新が始まるので、その手続きに関する施行内容について意見募集しています。

制定・改正概要

2.ポイント

 登録講習機関向けに関する内容は、まあ自分達には関係ないので、資格保持者に対して関係あるところを、かいつまんでみてみます。

案に関する資料一覧

※各内容は直接パブコメサイトから確認ください

(1)【別紙1】登録更新講習機関の登録に関する取扱要領(案)

 こちらはドローンスクールの人とかに向けてです。講師になるための実地講習をシミュレーターで行うケースもあるみたいですね。

講師の条件より引用

(2)【別紙2】無人航空機操縦士更新講習実施要領(案)

 更新時には、実地講習と学科講習があります。

実地講習は、技能証明が失効した場合のみのようです。なので、通常であれば学科のみということみたいです。実地講習の記載については、講習コースなども詳しく記載がされていました。

第1章 総則 より

なお、実地講習においては、飛行に問題があれば講師からの指導が入るのみで、合否判定は行わないようです。

実地講習の記載箇所

・学科講習の内容について、「学科講習では、受講者が受講する技能証明の区分に応じて、立入管理措置を講ずる場合、講じない場合に行う飛行を安全に実施するための知識を有するかどうかを確認する。」との記載があります。

第2章 学科講師う鵜の内容及び方法 より

・終了演習の内容について「講師より、履修する講習の無人航空機の種類に応じた模擬飛行計画を提示し、飛行計画の作成において留意が必要な事項について、受講者が理解しているかどうかを判定可能な質問を行い、答えさせる。 受講者の回答に誤りがある場合には講師から指導を行い、不足している知識の補完を行うこと。」とあります。回答が誤りだったからと言って不合格となるわけでは無いようですね。

記載箇所

(3)(新旧対照表)「無人航空機操縦者技能証明に関する事務処理要領」一部改正(案)

 こちらは、具体的な手続きに関する新旧対比表ですね。更新申請に関する箇所が、ごっそり追加されています。

(4)【別紙4】(新旧対照表)「無人航空機操縦者技能証明における身体検査実施要領」一部改正(案)

 こちらも手続きの新旧対比表ですね。身体検査に関する具体的な内容について追記されています。自動車運転免許を提示すれば完了するのですが、自動車運転免許などの代替証明手段がない場合について具体的に書こうとしているように思えます。

3.まとめ

・更新時には、資格が失効していなければ学科講習のみ。失効していれば更に実地講習も必要。ただし、どちらも合否判定のようなものは無い。
・更新時の身体検査についての記載は無い

4.あとがき

・パブコメの受付締め切りは2024年10月4日23時59分までです。

・学科講習のところにオンラインの記載がありました。これは、更新時にどこかのスクールに行く必要はないってことでしょうかね?
⇒別紙2 第2章  2-1 オンラインによる学科講習における修了演習

・資格は失効しないように、更新期限の管理に気を付けないといけませんね。


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