DJI NEOをスマホで操作する(これはSPARK後継機種だ!)
DJI NEOはスマホアプリで操作することができますので、実際の操作方法などを紹介します。また、過去に同様のコンセプトで発売されたSPARKとの比較考察もしてみました。
1.アプリのインストール
使用するアプリは、送信機を使用する場合と同じく 「DJI Fly」となります。過去にインストール済みの方は最新バージョンにアップデートする必要があります。
2.機体とスマホの準備
機体とスマホのみを使用し、送信機は使用しません。スマホのWi-Fi接続はONにしておいてください。
スマホアプリ(DJI Fly)を起動し、機体の電源を入れます。
3.スマホアプリの接続操作
機体とスマホの接続方法は2通りあります。
(1)接続ガイドから接続
ホーム画面の[接続ガイド]から操作をすると、チュートリアルの確認ができます。外面右下の[接続ガイド]をタップします。
①機体モデルの選択で「DJI NEO」をタップします
②接続方法の選択で「モバイル機器から接続」をタップします
③しばらくするとNEOが検出されます
④接続完了すると縦画面に切り替わります
⑤[了解]をタップすると、次画面でチュートリアルの確認ができます
⑥これで飛行準備が完了です
(2)アプリホームから接続
操作が慣れてきたら、ホーム画面からの接続が便利です。
①機体の検知
アプリのホーム画面でしばらく待つと、画面上に検出状況が表示されます。一瞬クイック転送として機体が検出されますが、すぐに接続待機状況に画面が変わります。
接続待機状況の枠内、右上の×を押すと、クイック転送の待機画面に戻ります。
②機体に接続
接続待機状況の枠内(DJI NEOの表示)にある[接続]をタップすると機体に接続されるので、その後に右下の[GO FLY]をタップすると縦画面に切り替わり、飛行準備完了の画面になります
4.アプリで自動飛行操作
飛行準備完了画面から飛行開始となります。手のひらの上に、カメラが自分の方向へ向くように機体を載せ、[START]ボタンをタップするとカウントダウンして飛行開始します。
上記写真にある「[・]フォロー」と書かれているボタンをタップすると飛行方法の変更が可能です。フォローのほか、ドローニー、サークル、ロケット、スポットライトといった飛行が可能です。
なお設定で、例えばサークルの半径やロケットの高さといった値を変更できるので、飛ばす場所に応じて変更しましょう。
5.飛行方法の変更とその他設定
アプリの[設定]をタップすると、飛行方法の変更・カスタマイズができます。カメラの設定や各種設定もこの画面で行います。
アルバムを選択すると、機体内の動画や写真をスマホにダウンロードできます。microSDが無く内蔵メモリーのみなので、データの取り出し方はこの方法となります。
6.アプリによる手動操縦
スマホアプリでの手動操縦も可能です。送信機のような細かな操作は難しいのですが、ちょっとした位置調整などに使用すると良いのでしょうか。
①手動制御を選択
「[・]フォロー」と書かれた場所をタップすると、選択肢が表示されます。「(+〇)手動制御」を選択すると、手動操縦用の画面に切り替わります。
②離陸操作
画面中央にある[離陸]ボタンを長押しすると離陸開始です。
③手動操作画面
左右にある2つの円のボタンを使って手動操縦をします。
④着陸操作
[ ↓ ]ボタンをタップすると着陸画面になります。真ん中の着陸ボタンの長押しで着陸が開始されます。
7.SPARKとの比較
2017年に発売されたカジュアルなドローンであるSPARKの後継機は、当時の航空法規制を回避するために日本仕様として199gで登場したMavic Miniと思っていました。
ですが、Mavic Miniは小さいということ以外、SPARKとの共通点がほとんど無い機種です。それに対し、NEOはSPARKと同じようなコンセプトであることから、こちらが実際のSPARK後継機だと思います。
SPARKも機体単品でも販売され、送信機無しでもジェスチャーコントロールやスマホアプリ(DJI GO4)で操作可能となっており、基本的にはNEOで行えることは大体実現出来ていました。一応SPARKでも別売りゴーグルでFPV飛行は可能となっていました。
SPARKの機体重量は300gで、当時のDJIラインナップ最軽量でしたが、NEOは135gと更に軽くなったため、衝突・墜落時の危険性も下がりました。プロペラは完全にガードされていることから、SPARKのプロペラガード装着時より更に安全です。そして基本性能が大きく進化しているのに価格が半分近くになったことで、より買いやすくなった点でも優れています。
ただし個人的にSPARKが優れていると思う点がいくつかあります。(倍以上の価格差と軽量化のため仕方ない点はありますが)
①前方の障害物検知機能(アクティブトラック)
⇒3D検知システムで障害物を避けて飛行してくれる
②二軸ジンバル
⇒電子補正(EIS)よりはブレ補正が確実です
③飛行灯火が装備
⇒4つの灯火で飛行方向や位置確認、機体の状態がわかりやすい
④microSDカードに対応
⇒撮影データの扱いが楽です
⑤プロペラ交換が簡単
⇒上位機種と同じくワンタッチで脱着可能です
⑥小型の専用コントローラー
⇒プロポがSPARK専用の小型のもので、携帯性に優れます
⑦バッテリーが高性能
⇒バッテリーにLEDとボタンがあり、単体で残量確認ができる
障害物検知機能については、NEOもファームウェアアップデートで機能追加にならないものでしょうかね。
飛行高度について、SPARKでは高度120mまで問題なく上昇できていましたが、NEOは軽いのでどうなんでしょう。高度設定でSPARKは120m以上も設定可能ですが、NEOでは120m以上には変更できないようになっていました。
8.あとがき
今回はNEOならではの機能を知っておくことも必要と思い、一通りの操作を試してみました。人に見せるときのデモンストレーションには良い機能ですね。自分的には、おそらくスマホアプリで操作する機会は少なく、ゴーグルを装着したFPV飛行がメインになるのかと思います。
DJI NEOはスマホアプリすら無しで機体本体のみでも飛行可能です。しかしながら日本国内では、緊急時の操作介入が可能な送信機(アプリ)が接続されていない状況では、特定飛行にあたる飛行は法的に出来ないようです。
これでは、機体単体で自分の後ろから追いかけてくるような撮影は無理ですね。(後ろ向きだと、そもそも目視外飛行になってしまう)
このシーンをやりたいのなら、第三者がスマホアプリで常に監視しながらということになりますね。せっかくの機能がありながら残念なことです。
そもそも世界的には250g未満のホビー機として展開されている機種です。日本でも気軽に飛ばせるよう、規制が200g未満時代に戻ってほしいと思うばかりです。
**ご参考**
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