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接骨院のカルテ

首の痛みも4日目。接骨院への通院3日目。
少しずつ首が動くようになってきていることに感動している。

接骨院に入ると
「河野さん!こんにちは!」
と元気よく挨拶される。なんだか温かいなあと思う。3日も連続で通院すれば名前も覚えてもらえるか。その程度にしか思っていなかった。

ベッドで寝ていると次々とお客さんが入ってくる。その度に
「〇〇さん!こんにちは!」
「⬜︎⬜︎さん!調子どうですか?」
「☆☆さん!今日天気よくないですね〜」
なんて声をかけている。
そこで気づく。名前を覚えてくれているのは3日連続で来てることが理由じゃない。

女性のお客さんとは
「この前の嵐にしやがれ見ました?いよいよリモートはじめましたね〜!」
なんて会話も。次は土曜日ですねというやりとりから毎日来る方ではないのが想像できる。やっぱり接客業はすごいなあと思う。

今日、診察をはじめる前に院長がカルテを見ていた。チラッと見えたカルテには痛めている部位が書かれていた。
驚いたのは次のページ。そこには細かく項目分けされた枠があった。
「山梨県出身」「教員」「…」
昨日僕が話した内容が書き込まれていた。

きっと会社の方針か何かだろう。
それでも自分の話を仕事しながら聞いてくれていたことは正直嬉しかった。
このカルテがスタッフとお客さんをつなぎ、温かい雰囲気をつくり出してるのかなあと感じた。接骨院は痛い部位を治療するためだけの場所だと思っていたけど、それだけではなかったみたい。会話を重ねることで、体の凝りだけでなく心の凝りも解消される人もいるんだろうなあなんて思う。

自分は自分の場所で何ができるんだろう?
そんなことを考えさせられた夕方だった。

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