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会社を辞めるって考えたことがあったら、立ち止まって考えてみたほうがいいこと。

 会社という、人の輪をはなれて独立するということは、誰にも頼らずひとりで生きていくこと、そんなふうに考える人がいるかもしれません。ぼくもそうでした。でもそれは違います。

 フリーランスになれば、先の保証はありません。今ある仕事がずっとつづくことはないし、病気になって働けなくなれば、収入ははいってきません。かなり厳しい世界ですよね。

 だからこそフリーランスで成功している人には、ある共通点があります。実はそれは、人生を豊かにする方法でもあります。

 それは一言でいうと、こういうことです。

 「一期一会を大切にする」

 なーんだそんなことか。当たり前じゃないかって、かえるの大合唱が聞こえてきそうです。でもこれちゃんとやるのはすごく難しいのです。

 少し話が逸れるかもしれませんが、タレントの中にはプレゼントの名人みたいな人がたくさんいます。「このあいだのお礼にほんと大したものじゃないけど」とか「最近お気に入りのはちみつがあって」とか「◯○ちゃんからもらったんだけどめっちゃ美味しかったから」とか、相手の負担にならないような変幻自在な枕詞とともに、”ちょっとしたもの”を渡すのです。

 これ、その人なりの感謝の気持ちなんですよね。タレントさんは人気商売で、ひととのつながりが大切ですから。

 ここでブーメランのように話が戻ってきますが、ひととのつながりが大切なのは、誰しも同じですよね。忙しい日常のなかで、忘れてしまいがちだけれど、実はたくさんの人たちに支えられて生きています。

 サラリーマンには会社という砦があり、契約によって結ばれた仲間たちがいます。これは心強い存在です。しかしフリーランスにはそんな砦はありません。だからぽつんと生きていくのだと、思いがちです。

 しかしそれは違います。

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