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すべてが可視化されたことに、まだ気づいていないあなたへ。
この季節になると、おじさんがやってしまいがちな言説がある。
「おれたちの若い頃はだなぁ」っていうアレである。
今でこそ、忘年会とかかなり減ったし、上司と飲みにいくなんてことあまりないと思うけれど、昔はこの時期になると、おじさんの武勇伝がそこかしこで聞かれた。本当の武勇伝なら、面白いのだが、普段は部長にペコペコしているようなおじさんが、お酒を飲んで気が大きくなったのか、世界を救ったスーパーヒーローばりの武勇伝を語ってしまう現場に何度もたちあった。
愛おしい気持ちすら湧くほど、懐かしい話だ。
しかし今は、そんなおじさんたちは肩身がきっと狭いだろう。
「おれたちの若い頃はだなぁ」という言説の裏側にひそんでいるのは、君たちのようななんの実績もない若者たちには分かんないと思うんだけどさ、っていう、年長者ゆえの優越感だ。
しかし今やそれは通用しない。
なぜなら、あらゆることが可視化できてしまうからだ。若い頃のスーパーヒーロ武勇伝が、妄想に満ちたフィクションであることは、簡単にバレてしまう。あなたの恥ずかしいマイミクは今もネット上で全世界に公開され続けているし、酔っ払って頭にネクタイ巻いてる写真は今もTwitterに残されている。ちょっとしたきっかけを掴めば、あなたの過去は可視化されてしまう。
おじさんの妄想武勇伝と似た現象が、SNSの盛りプロフである。ワタナベアニさんが”自称カメラマン”問題をよく書いているけれど、嘘をつかずに盛る、ということが、SNSのプロフ欄ではよくみられる。必要以上にキラキラしたプロフって、どこか胡散臭いから、見る人が見れば見ればわかるんだよね、盛っているって。
それは危険な行為でもある。
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