本当の老後にできること
わたしの恩師でもあるピアノの先生と話していたことですごく覚えていることがあります。それは
『本当の老後って、退職後のことじゃなくて、動けなくなった時(なんなら寝たきりになった時)だと思う。
そこをどう過ごせるかじゃないかな。』
とおっしゃっていて。
当時、先生はすでに世間でいう老後の年齢で、お元気で、細々とご自宅でピアノを教えておられました。
その時に思ったのは、本当の老後にできることって(身体の自由が効かなくなって、目もよく見えなくて、食べることも満足にできなかったとしたら)
『思い出すこと』
くらいなんじゃないかなぁって。そう言う話をしたような気がします。
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先生は極端に車酔いをする人で、普段ほとんど旅行には行かれない方だったのですが、一度だけ息子や孫など家族みんなで旅行に行ったことがあったそうです。
その場所は車でニ時間もあれば行ける場所だったのですが、一日での移動が疲れるという理由から途中でわざわざ一泊したそうで。
でも、その一回だけの旅行を、すごく楽しかったし覚えているって話を聞いて、
あぁ、きっと先生に本当の老後を過ごす時間があったとしたら、
その旅行のことを思い出すんだろうなって思いました。
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あなたは、本当の老後に、どんなことを思い出すと思いますか?
ずっと行きたかった場所に行ったことや、
大好きな歌手のライブに行ったことや、
美しい満開の桜の景色だったりするのかな。
仕事仕事でそうゆうのを全部犠牲にしていたら、もったいないかもです。
わたしは独身の時に職場に遠慮して連休を全然とらなくて、でも一回だけ友人の結婚式のため4連休をとって北海道に行ったんです。
もっと休めばよかったって今は後悔してるけど、北海道だけには行けてよかったな。
ではでは〜
川邊 明日香