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日々を賛美して生きる。

2021年の9月くらいに、僕が書いたそうです。

ちょっと前の物件紹介文にも書いた事なんだけど、世の中には、不動産に纏わるいろんなリノベーションプロジェクトや新築プロジェクトがある。

そこで、何をつくるか、どうつくるかも課題なんだけど、プロジェクト期間中、施主を含め、関わるみんなの普通、常識、正義、プライド、理想、現実、価値観、人間性など、まぁー人間模様が複雑に絡み合う。

これも大きな課題だよね。

今までのセオリー通りのモノをやらない時にそういう事は起きやすい。

問題が起きないようにしていく中で、先人たちが生み出してきたものたちをセオリーと呼ぶのであろうから。

そして、それは近い未来で、過去を振り返った時に、みんながやっているから、みんながやってきたから、大丈夫だろうとなる。

おい、その選択の責任は全部自分に返ってくるで。

それらを疑い、別のモノを、別のやり方を模索している時点で素晴らしい一歩のはずなんだけど、数々のぬかるみに足を取られる。

でもさ、思うんだよ。そこで立ち止まるんじゃなく、僕らは歩みを止めてはいけない。

なぜなら、僕らには責任があるから。

そういうリノベーションプロジェクトや新築プロジェクトに関わっているという人、施主、設計、施工、不動産業者、それ以外の職能の人、全員に言える事は、今後もそこに残っていくであろう建物、不動産の開発に関わる僕らは、未来に何を残すかという点で、未来にも責任があるっていう事。

あるのかないのかすらもわからない未来に想いを馳せて、未来に暮らす人々を想像し、未来に生きる人々の生活を想像し、未来の人々の価値観を拡張できたり、選択肢の幅を広げられるものを生み出さなければならない。

話は飛ぶけれど、去年の5月2日、亀岡の霧霧プロジェクトの入居者さんのDIYの現場に家族で参加させてもらった。

その景色はとても美しかった。

僕は、自分のこどもに、リアルの世界で、こういう世界があるとか、こういう価値観の場所があるとか、こういう価値観の中で生きるおとなたちがいるとか、ゲームの中の「マインクラフト」だけじゃなく、「集まれどうぶつの森」だけじゃなくて、リアルでこういう事ができるんだって経験、体験をさせてやりたいと常々思っている。

ヴァーチャルがチヤホヤされる世の中だけど、これからの時代、ヴァーチャルとリアルのバランスが大事だと思う。

どちらかと言うと、むしろ、どんどん、リアルの経験の方が得がたくなって来ていると思う。

だからこそ、リアルの経験がとても大事になると思っている。僕らが生きているのは、いつの時代もリアルな世界というのもあるしね。

でもね、こういう何気ない景色が目の前に繰り広げられた時に、ああ、美しいなとか、ああ、報われたとか、自分をちゃんと褒めてあげられないといけないと思うんだ。自分を肯定してあげないといけないと思う。

そのプロジェクトに関わるみんなが。

それが、例え、ほんの些細な瞬間だったとしても。

なぜなら、こういうプロジェクトはキレイごとだけでは進まないから。

残念ながら、悩み、もがき、苦しみ、あがきながら、生み出さないといけない。生み出して終わりじゃない。そこに寄り添い、育む事から、逃げてはいけない。

嫌な事なんて、いっぱいあるだろうよ。いや、嫌な事の方が多いかもしれない。リスクだって山積みだ。

でもさ、そのプロジェクトの先に、こういう景色が広がると信じられずに、信じずに、プロジェクトをやっていると、プロジェクト期間中に必然的に生まれてしまう数々の負のぬかるみに足を取られてしまう。

だからこそ、些細な日々の変化を拾い上げ、日々を賛美しないといけないのよ。

あー良かったー!って、100%の純度で。

それがないと走り続けられない。よほどの人じゃない限り。

それは、ひとりの人間が生きるのも同じだよね。

そして、今の苦しみが未来の何かに繋がっていると信じられてないと、やっていけないでしょ。

いつか報われるって信じていないとやってられないよね。

目に見える対価がない仕事ほど、やっていられなくなる。

確かにね、さっきも書いたように、僕らは未来に対して責任はあるよ。

でも、同時に僕らは、そこに生まれるであろう未来の景色に期待してもいいと思うんだよ。

ひとつひとつ丁寧に積み重ねるのは、当たり前。

その先に、ことある毎に、ひとつひとつの景色を賛美しないといけないと思うのよ。

ひとは、どこまでいっても成功体験でしか走れないから。

ねえ?違う?

誰に褒めてもらわなくてもいい。

自分に褒められるのが、いっちばん、うれしいじゃない?

最近、どこを見ても、負の要素や負のオーラが多い。

まぁ、世の中の空気がそうだからっていうのが大きいと思うんだけど。

世の中の空気に人間様がやられちまってる。

でもさ、俺らの生きてきた人生、言うほど、いけるいける!って時期あった?

いつも、暗いムードじゃなかった?

でも、俺らは、いつも、心に灯をともして生きてきたじゃんか。

ブレるなって。

大丈夫。

俺らなら、やれるから。

日々を、自分を、賛美して生きようぜ。

世の中が暗い?じゃあさ、俺らは、突き抜けるくらいの明るさで生きてやろうぜ。

なあ!

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