「A HAMLET二期工事エピソード②フィジカル。」
エピソード①からの続きだよ。
今回の写真は8月2日分。
タイトルは「フィジカル」
今回は、超私的な話だ。
実はさ、①と②の間の期間に、家族で沖縄に行ったのだよ。
その時、一人海でシュノーケルをしながら、ふと思ったんだな。
海にいると、頭も心も無になるなって。
以前から「沖縄には何しに行くの?」って言われたら、「調律、自分の生き物としてのリズムを整えに」とか言ってた。
当たり前だけど、体を使うと体が疲れる。頭を使うと頭が疲れる。心を使うと心が疲れる。
僕は37歳で独立した時に、頭で考えて生きる事を手放した。頭に頼るのはやめた。人によるとは思うけど、頭ってのは、ろくでもない計算をしたり、打算をしてしまいがちだからね。知っている知識や経験の中から来る答えしか導き出せないと思ったから。
そんな僕だから、今となっては、心で生きていくしかないんだよ。
話は変わるけど、僕はいろんなプロジェクトに関わらせてもらっているから、人と人の間に入る事も多い。そして、僕はちゃんと受け止めたい人だから、いろいろとしっかりとくらっちゃう。
ビジネスライクに、事務的にうまくこなせない。
だって、一人一人の想いにちゃんと向き合いたいからさ。
あんなこんなが重なって、夏前までは、ここ数年で一番しんどかった気がする。
沖縄の海でシュノーケルをしながら、気づいたんだな。
あー、僕の支えであった自分の心が疲れてたんだなって。
エピソード①で書いたよね、不安だったっていうくだり。その理由としては、心が疲れちまっているから、頭で考えて、不安になっていっているのを心で引っ張れない状態になっていたんだな。
いつもなら、無敵の心が僕を引っ張って行ってくれるんだけど。
時にね、多くの人の場合は、頭で考えて、体で動いて、心で感じるなんだろうけど、それって、頭で考えている時点で、心が感じる事が予め見えていたりするじゃない?
予定調和?
さっきも書いたけど、だから、37歳以降の僕の生き方は心で感じて、体で動いて、頭が理解するに全振りしている。
このくらいの時に思ったんだな。
このバージョン違いをやってみようと。
頼れる心が使いものにならないなら、まず、体を動かして、心が感じるのを待つ。頭は、とりあえず、もういいや。一旦、横に置こうって。
体を動かす事によって、体、心のバランスを整える。
これだと思った。
心が疲れちまっているのなら、体で突っ込めば良い。
だから、僕は二期工事が始まって、8月13日に土砕きと土こし作業が終わるまで、ほぼ体のみで生きていたと言っても過言ではない。
とりあえず、懸命に体を動かして、体と対話して、その後は、心さん頼んだぜ。だ。
なんだろうな?あらゆる人に、あらゆる事に、より広い心で、より深く対応するための修行期間というか。
何かに繫げようとする想いがなかったら、もはや、ただの苦行だったかもしれない。
7月14日に二期工事が始まってから8月13日までの約1ヶ月間、僕が「A HAMLET」で過ごした時間のうちのほとんどが土砕きと土こし。
とても、とても、大事な作業ではあるのだけれど、ただの真夏の肉体労働だ。(土砕きと土こしが、いかに大事な作業なのかについては僕がどこかに書いているので、探して読んで来てください(笑))
確実に言える事は、その期間、人生で一番、汗を流した。
頭と心と体は良くも悪くも繋がっていて、何で突破して、他を引っ張ってやるかなんだな。
なぁ、超私的な話なんだよ。