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ニューキャリアのキャリア分析ツール②|人生曲線(ワークシート付)

こんな人におすすめ

■自分の人生を俯瞰して振り返り、価値観を知りたい
■自分がどんな時にモチベーションが高まり、どんな時に落ち込むのか、傾向が知りたい
■自分の「状態が良い時」と「状態が悪い時」を分析して、それぞれの「行動の癖」を知ることで対処したい

「人生曲線」とは

「人生曲線」とは、これまでの自分の人生の満足度のアップ/ダウンをグラフとして可視化したものです。
他に「ライフチャート」「モチベーショングラフ」とも呼ばれている。

 自分がどんな時に「満足度(モチベーション、充実度、幸福度)」が上がったのか、またどんな時に満足度が下がったのかを書き出すことで、自分の性格や価値観、感情の癖などの本質的な部分を知ることができる分析ツールです。

人生曲線を書き出す際には、次の3つのステップに沿って実施します。

手順①:まずは、自分の人生の印象的な「出来事」を書き出す

人生を「4つの時代」に分けてみて、時代ごとに「人生の満足度」に影響を与えた、印象に残る出来事を書き出していきます。
「あ〜こんなこともあったな」「そういえば、あの時は嬉しかった(苦しかった)な〜」と過去の出来事を思い出しながら、書き出します。
この時に重要なことは、「小さい出来事なんだけど、自分にとっては印象に残っていること、その後の性格や行動に影響のあった出来事」を漏らさずに書き出すことです。

【「4つの時代」とは】
環境が大きく変わり、性格や行動、考え方が変わりやすい節目で、人生を分ける考え方。
幼少期(12歳以下):家庭環境の影響が大きく、自分の感情に正直な時代
思春期(13~18歳):様々なことを経験し、考え、自分を変えていく時代
成人期(18~22歳):ある程度の自由を手に入れ、自分で物事を選択する時代
社会人期(22歳以上):社会ルールとの共存が求められ、自分の将来を考える時間が増える時代

手順②:書き出した出来事ごとに「満足度スコア」を付けて、グラフ化する

手順①で書き出した出来事を「最低-5点」から「最高+5点」までの間でスコアリングしていきます。

この際、「人生最悪の時」「人生最高の時」だった出来事をまずは選び、それらに-5点、+5点を付けて、それを基準に他の出来事をスコアリングしていくとスコアを付けやすくなります。
あくまで「自分の人生にスコアをつけて評価することが目的」ではなく、「自分の人生の出来事にスコアをつけて、その差から傾向を掴み取ることが目的」なので、下手に美化してスコアを付けないようにしましょう。
(自分の人生をよく見せようと思って、マイナス点をあまり付けないようにする等 ※その逆も然り)

スコアを付けたら、それを元にグラフにプロットして(点を打って)いきます。
その点を繋げば、人生曲線のできあがりです。

手順③:それぞれの出来事から「価値観」や「感情の癖」を抽出する

人生曲線が完成したら、それを使って分析していきます。

「満足度が高い時」「物事がうまくいっていた時」の共通点は何なのか?
自分が力を発揮できる環境はどのような条件が揃っている時なのか?
その共通点がわかることで、自分が結果を出しやすい、満足した状態でいられる「特徴(価値観、感情の癖など)」を見出すことができます。

その逆に、「物事がうまくいっていない時」「落ち込んでいた時」の共通点は何だったのか?
結果を出すことができず、くすぶっている時はどのような条件が揃っていたのか?
この共通点を見出すことができれば、その状況に陥らないように対処することもできますし、自分の弱点を知ることで弱点克服にも着手することができます。

要は、「いい状態」「悪い状態」のトリガーとなる要因を把握することができれば、「いい状態」を再現することができるし、その逆に「悪い状態」にならないように対処することができるようになります。
それが、人生曲線による分析を行うメリットです。

「人生曲線分析」をやってみよう

実際に「人生曲線」を書いてみることができるよう、ダウンロードできるワークシートを作りました。
下記URLからワークシートをダウンロードして、興味がある人は「人生曲線によるキャリア分析」をやってみてください。

▼ワークシートのダウンロードはこちら
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1BBt8p4APHh22WzSN60YfXKv3pFutR6NtIZg6b7Oz3rQ/edit#gid=919385184
※ワークシートはコピーして使用してください。

キャリアのセルフチェックに限界を感じたら

人生曲線などのキャリア分析ツールを用いて、自分のキャリアをセルフチェックすることはできます。
ただ、自分自身でのキャリアを分析していても、どうしても客観的な視点を盛り込むことができず、モヤモヤを解消しきれずにいる人も多いのではないでしょうか。

そんな時は客観的なプロの視点、コーチングを活用して、自信のキャリアを棚卸しして、「より納得感を持って目指すことができるキャリアプラン」を作っていきましょう。


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川畑翔太郎|UZUZ(ウズウズ)専務
20代を中心にキャリアサポートをかれこれ10年くらいやっています。「キャリア」だけでなく、その人の「人生」という視点で、いっしょに考えられたらと思っています。仕事/キャリア/就活/転職あたりのテーマでnote書きます。