【コンテンツ】文章力を鍛える
長いこと「誰かに見せる」文章を書いていなかった私ですが、約1年ほど前にnoteを初めて書いたときのことを今でもはっきり覚えています。
「びっくりするくらい書けない…!」
驚愕しました。
およそ10年書かなかった代償は、こんなにも大きなものかと。
(ジャンルが違うので当然だったのかもしれませんが)
書きたいことはあるのに、言葉がすんなり出てこない。
何かがカチコチに凝り固まっているようで、思うように文章が書けない。
小説とは違うから。
自分の言葉で書くだけだから。
そんなふうに簡単に考えていた私の楽観的な考えは、あっさりと打ち砕かれたのです。
全然、簡単じゃなかった。
何か大切なものをなくしてしまった。
なくしていないにしても、もう使えなくなってしまった。
そんな衝撃を受けました。
文体も定まってないし、なんだか文章も滑らかじゃないし、違和感だらけ。
それでもなんとか書き始めたnote、1年経ってようやく、自分の中のリズムが少しずつ戻ってきたように思います。
文章力は、書けば書くだけ上がると思っています。
たくさん読んで、たくさん書く。
それだけで基礎体力がつく。
私は小説もほとんど読まなくなったし、書かなくもなったので、基礎体力が落ちて当然だったのです。
小説を書きたいならたくさん小説を読んで、たくさん書けば、おのずと小説の基礎体力が上がります。
私はそうやって小説を書き続け、選評をもらったこともありました。
今の私が目指すのは小説ではないので(でも、小説もちょっと書き始めてみようと思っています)、ネットを含めいろんなジャンルの本を読んで文章に触れ、こうやってnoteにアウトプットするという作業をして少しずつ文章の基礎体力を増やしているところです。
過去に短編が最終候補に残ったとき、その選考で「文章のうまさでは頭ひとつ抜けている」とか、「情景が浮かぶような美しい文章が目を惹く」というような選評をいただいたので、文章力だけには自信がありました。
(まぁ、文章だけで小説は書けないんで、それ以外の部分で致命的な部分があって受賞には至らなかったし、担当編集者がついてもデビューできなかったんですが……)
だから、書けないときはちょっと、いやかなりショックでした。
文章力が自分の武器と思っていたので、それがなくなったら私にはなんにも残らないなと思ったので。
今、必死に再構築しているところです。
だからきっと、小説を書き続けていた頃の私と今の私が書く文章は違っていると思います。
文体にはその人の個性がにじみ出るから。
作家さんひとりひとり、全然違います。
ページを開いた瞬間に飛び込んでくる文字の配列、整い方。
好きな作家さんだったら、おそらく名前がなくても「あの人の文章だ!」ってわかる。
それくらい、文章って個性が出せます。
読みにくいものは、だいたい、文字がぐちゃぐちゃです。
手書きじゃないのにぐちゃぐちゃってどういうこと? って思う方もいるかもしれないですが、見た目が「ぐちゃぐちゃ」なんです。
要するに、「読みやすくない」。整っていない、ということ。
たくさん読んでたくさん書いていれば、自然と身につくと思います。
そして、ひたすら書き続けていけば、自分の呼吸と沿うように言葉も生まれてくるし、流れるように文章を綴ることもできる。
その先に、自分の個性がにじみ出た文体が生まれると思っています。
句読点の打ち方や表現の仕方ひとつで、まったく違ってくるんですよ。不思議ですね。
言葉の並べ方でニュアンスも変わるんです。おもしろいですね。
たとえば「おはよう」という一言だって、
「おはよう!」
と書けば元気に快活な感じだし、
「……おはよう」
と書けば何かあったのかな? と気になるし、
「お、おはよう」
と書いてあったら、ちょっと動揺が見える。
そんな感じで、たったひとつの言葉でさえ、いろんな意味を持たせて表現することができる。
私は人に読んでもえるものを書きたいと思ったから、まず「読みやすく」「わかりやすく」「美しく」を心かげて、ひたすら文章を書いていました。
意識してひたすら書き続けていたら、いつの間にか文章力がついていた、そして文章が褒められるようになっていた、という。
1年かけてようやく戻ってきた気もしますが、文章力は読んだり書いたりしないと衰えるのだなと身をもって知った1年でもありました。
そして、今は小説ではなく別の文章を書いているので、その頃の私とは違う文章力が必要だなと感じています。
「読みやすく」「わかりやすく」「美しく」という根本は変わらないけれど、今は書き方や文体が全然違っているんじゃないかな、という気がしてます。自分ではよくわからないけど。
少しでも伝わる文章が書けるように、これから文章力を鍛え続けていこうと思っています。
毎日コツコツ!
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