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2024年9月感想雑記

 こまごまとした軽い感想を残しておくための記事です。新しいものを上にして追記していきます。

 9月まで来た! 秋だ!! ぜんぜん涼しくならねえ!!!

 写真は2015年9月。鈴鹿サーキットでF1開催が開催された日に、こんな機会そうそうないんだしサーキット入れなくてもいいから園内入っておこうぜ! 祭りを楽しもうぜ! と行った日に、やたら愛想のいいマスコットが撮らせてくれた一枚です。


『裏世界ピクニック9 第四種たちの夏休み』

  • 久しぶりだったので8巻から読み直したけど、ちょっと覚えてる本を再読するのもいいもんだねえ。心地よかった。同じ本を何度も読む人の気持ちがちょっとわかった。

 るなの空間デザインの技術は本物だった。小便器が転がる部屋は、配置を無造作に変えただけで凄惨な殺人現場みたいになったし、吊り下げられたビニールカーテンは、少し汚れを加えたら、向こうに何かいそうで直視したくないほど不気味になった。急ごしらえのキルハウスが、匠の手によってお化け屋敷に変わっていく。具体的に怖いものなど何もいないのに、この雰囲気が作れるのは素直に凄い。ここに小桜がいたら悲鳴を上げて逃げ出していただろう。

 いやー、るなに感情移入するとはなあ……シリーズものの楽しさよねえ。

 あとがきの「ツイッター(自称X)」に声出して笑いました。

『刃鉄の人』

  • ゴーストオブツシマやってるので何か読んでみようと手に取った本。

  • いまAmazonのリンク引っ張ってくるために検索したら、Kindle Unlimitedで読めるのね。なんとなんと。1巻と3巻が読めて、なぜか2巻は対象外なんだけど。

  • これもう完全に解説と被ってるんだけど、しばらく「これどういう話なの?」という感じで、このジャンルほとんど読んだことないのもあってほわほわしながら読んでた。

  • 刀鍛冶が主人公なんだよな……? と思いつつ、剣豪ものらしいけど、この人が強いのかしら……とぼんやりしてたら強かった。

  • 戦い相手も強かった。こっちはこっちで悲哀がある。息子は残念。

  • 終わってみると、これはいくらでも話が作れそうな設定とキャラクターだなあと、なんだか変に感心した。

『サユリ 完全版』

  • お嫁がめちゃくちゃ面白かったって言ってたけど、確かにこれはいいな……!

  • 上記のツイートで、明らかに俺向け! って感じだったけど、いやあこれは映画も楽しみねー。

『口に関するアンケート』

  • 仕事帰りにストレス発散したくてうっかり買った。

  • 短い!

  • 短くて600円したので一瞬ためらったけど、コンパクトにまとまったインディーゲームを買ったと思うと、別に高く感じない不思議。

  • 中身もとってもよかった。グループの違う2人が少しややこしくしつつ、ちゃんと話がまとまってて、赤い文字の演出が読んでて(あれ、目の錯覚……? 背景に滲んでない……?)みたいに不安になってよかった。歳のせいで自分の眼を疑ってしまった。

  • 「音読中にセミの鳴き声を耳にしましたか?」

  • 仕事帰りに買ったんだけど、駅ナカのカフェで読んでる時間幸せだったなー。

『忌録: document X』

  • ハリーポッターのために入ってたKindle Unlimited、いまはホラーのために入っているのかもしれない。

  • どういうわけだか、BRUTUSがホラー特集していて、これがまたKindle Unlimitedで読めるのでとりあえずパラパラ見てたら、梨氏がこの本を勧めてた。んで、探してみたらこちらもKindle Unlimitedにあるという。いやー、ホラー流行ってるなあ!

「みさき」

  • よくわからないけど(最後の怪文書とかひらがなの羅列になるとことか、脳が拒否してしまって読めてない)、とにかく不穏だ。いい。

「光子菩薩」

  • いやーーー、ヤバい好きなやつだわこれ。復元図とかさあ、もうやめろよほんとにさあ! 気味が悪い!!! いいね!!!

「忌避(仮)」

  • ほかの話より、ちょっと読みにくい感じもあるけどやっぱり面白かった。清美ちゃんとのぐちゃぐちゃな死闘が恐ろしい。

「綾のーと。」

  • いままでにもまして、電子書籍の意味を感じる。いやー、めちゃくちゃいいわねえ。読めないコメントとか、パスワードのかかった記事とかどうなってるんだろうこれ……。

『レーエンデ国物語 喝采か沈黙か』

  • 何度か食事のシーンがあるんだけど、そのせいでやたらとパンが食べたくなる。帰りにちょっといいスーパー寄って、ちょっといいライ麦パンみたいなの買ったよね。

  • わりとふんわりと読み始めたシリーズだけど、続けて読んでいくとやっぱりいいな……。

  • みんなそうだと思うけど、後半の怒涛の展開と各章の間に語られる舞台の話にやられました……!

 俺は凡庸な人間だ。リーアンのように自分の才覚で人生を切り開くことも、月光亭を出ていくことも出来なかった。それでもマレナは選んでくれた。彼女が傍にいてくれる。助けを求めて手を伸ばせば、すかさず救い上げてくれる。これが凡人ゆえの僥倖であるならば、俺は天賦の才能などいらない。これ以上は望まない。

p.320

 凡人というのにめっぽう弱い。アイシールド21とかもそうだったけど、この本はアーロウに泣かされたなあ……。またアーロウもふつうにすごいんだけども。

『お前の死因にとびきりの恐怖を』

  • 著者のTwitterをフォローするくらいファンなんだけど、「できれば、夏が終わるまでに読んでください」って書かれてたので、辛抱たまらんと次に読むリストのトップに躍り出てしまった。

  • で、夏が終わった翌日に読み終わった。

  • 表紙が儚いよ。途中で何度も表示のイラストを見返してしまった。

 外はとてもきれいだった。夏空も陽光も。埃っぽい教室の中で、こまかな繊維に光が反射して、粒みたいにきらきらと光っている。
 ゆっくりと、意識がとけていくような、穏やかな眠気を感じた。

  • QRコードでクラウド上のファイルを読ませるの、ほんと当世風。これはiPhoneの仕様なのかもわからんけど、上記の文章を読む時に、都度都度自分の端末にダウンロードされちゃうのが、なんともこう、気持ち悪くていいよね。

  • これが梨のやり方かぁー! とか、梨のやり口! というのが我が家の合言葉。

  • 三章で、チラチラとカッターって単語が出てくるのがなんかなあ……なんかあるんかな……って気持ちになる。

 なお、第一段階から第三段階までの合唱部を知る一部の生徒の話によれば、彼らはカミソリや市販薬などといった自傷用の道具を秘密裏に世代間で共有して使っていたという噂話もある。

  • ほらー、やっぱりそうじゃーん! なんなの、青春の若い迸りなの?

  • しかしなんかこう……ずっとクラムボンのフォークロアが流れてるような……。

 すごく好きな曲で、しかもなんならライブ版のほうがさらに好きという珍しい曲なんだけど、勝手に死の匂いを感じちゃうんだよなあ……。

  • とかなんとか考えてたら、もっとハマりまくり曲を見つけてしまった。あまりにピッタリすぎてこれはもう完全にホラー流行ってる。

 彼女が嬉しそうに朗読している台本は明らかに「読んではいけないボイスドラマのシナリオ」であることが本能的に理解できたので咄嗟に耳を塞いでそこを出ようとした。そしたらいつの間にかドアのところに立っていた顧問がわたしの両手を掴んで無理矢理にそれを剥がし、耳元でとても大きな声で「かれもひっしでした」と叫んで、

 ここがやたらと好き。「かれもひっしでした」。

 これは、例えば世界へ向けて拡散するネットロアのような、
 不特定多数の「あなた」へ向けた言葉ではない。
 ただひとり、もう絶対にこの言葉を知ることのないひとりへ向けたものであり。
 いわば私の人生のすべてをかけた壮大に無意味な内輪ネタである。

  • 青春の迸りだ……!

  • 多感な時期に読んでたら、かなり引っ張られそうだけど、今にして読んでもこれはこれで感じ入るものが強い。

  • 幸村誠の大好きなところ、大上段に構えた感じに近いかもしれない。

  • 「Rさんへ」のところを読むと勝手にいろいろ想像してしまう。

 フィクションだからって現実に影響を及ぼさないなんて、誰が決めたの。

「 ██高校三十一回生、出席番号二十三番。私は、怪異に、宣戦布告します」

映像

『ねむりめ』

  • お嫁がプライムビデオで発見。

  • やたらとAmazonレビューの点数が低かったけど、我が家は楽しめた。

  • 妙に演技が気になる感じなんだけど、これは明らかにわざとだと思う。なんというか、実写のリアリティじゃないので(フェイクドキュメンタリーのリアリティからはさらに離れる)、それで拒否感が出る人はいそうではある。

  • 正確にはちがうんだけど、作中作めいた構造になってて、番外編のドキュメンタリーテイストとの落差がすごいのも狙いっちゃ狙いかしらね。

  • シーズン2もすでに見られるので楽しみだ。

『変なAI』

  • 何かおかしいを2まで見終わったら、YouTube動画のおすすめに雨穴のチャンネルが出てきてたので、どれか見ようと見始めた。

  • タダでこのボリューム感とクオリティのものが見られちゃうのはすごいねえ……。

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