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『ロキ』感想

 マジですごいな……! こらぁもう、えらいこっちゃ……! しばらくDisney +から離れられないな!!!
 TVA、神聖時間軸、多次元戦争などなど……今後の展開に大きく影響しそうな要素がバカスカ出てきて、世界観がお祭り状態だ! いいぞ! もっとやれ!!!

 というかね、こうやって後追いでマーベル作品を見てて思うんだけど、みんなこんなヤバイものを見てたの!? そのうえで、自分がここまでほとんどネタバレ踏まなかったのって奇跡的じゃない!?
 アレか、みんな「よぉし、初見さんに驚いてもらうぞぉー」っていう藤村くんみたいな感じだったのかな?
 まあ……たんに自分が興味ないから目に入ってなかっただけなんだろうが……いやあ、幸せだなあ。これはほんとすごいことですよ。

以下、個別に気になったところとかそういうの。

・ロキとシルヴィの恋愛フラグが、めちゃくちゃ大事な分岐イベントなのなんで? それが在り続ける者を殺すことに繋がるから? さらにロキが死なない(シルヴィがロキを殺さない)ことに繋がるから?
 となると当たり前に考えている以上に、今後もロキはマルチバース展開で相当に重要になるんだろうか……。

・メビウスがアッサリ剪定されてヒャーーー! ってなった。まあ無事は無事なんだけど。このあたりで、黒幕はラヴォーナしかいなそうだと思ってましたが……。タイムキーパーの首コロリを見てるはずなのに、平然としてるしさあ。

・4話のラストで我が家、「誰!!!」ってなって笑っちゃった。これが本当のタイムキーパーか!? と思ったらロキ達かー。
 5話はロキの団体祭り。主に各話のエンディングで、「LOKI」が様々なロゴで連打されるのとかも、無数のロキがいるってことの演出なのかな。
 しかし裏切りの神が集まったら……まあ、こうなるよね、っていう協力しあえない感じで笑いました。少数だけは助けてくれたけど、いつ気が変わっちゃうか不安でしょうがなかったよね。

・ラストを迎えて。もはやこうなったらなんでもアリじゃねえか!!! って世界になったけど、今後普通に(?)続いてる作品とか、どうなってんの……? どうなっちゃうの……?
 戻ってきたTVAはすでにちがう宇宙? タイムキーパーの像が在り続ける者の像に変わってたし、創設者の神話も変わってるよね? メビウスもロキと会ったことないことになってるし……。
 ってザワザワしてるところで、「シーズン2で帰ってくる」!? えええもうなに! なんなの! うれしい!!! フェスティバル!!!
 ていうか、このドラマでこんだけ大きな話になるとか、ロキってキャラとしてめちゃくちゃ人気なんだなあ! 話の内容とか規模を考えて妥当としても、シーズン2が作られるくらいだしさ。

・ところで、自由意思探しに行ったラヴォーナはどうなるのかしら……。学校で働いてるラヴォーナもいたけど、そのあたり未解決だったよね?

 ネタバレに気をつけながら──とはいえこの本が2017年発行なので、いま見てるMCUの内容は反映してないけど、でもまあなんやかんやに気をつけながら──読んでみたら、原作ではラヴォーナは40世紀から来た時間旅行者の女王なのね。ふーむ……。
 ラヴォーナのところで名前が出てる、カーンってキャラが在り続ける者の元ネタっぽいかなあ。カーンとイモータスってのがまた関係あるというか、同一人物なのか変異体なのか。フーム……。
 ラヴォーナと在り続ける者の他バージョンは、どう考えても今後出てくると思うし、なんならマルチバースサーガとかいうくらいだから、話の中心になってもおかしくないよなあ……フムン……。

・ところで、マジでアメコミも思想も詳しくないから、ふと思っただけなんだけど……。

われわれは〈象徴界〉の諸要素を個人的なやり方で束ねる能力を維持しているが、それをおこなうのが、ジジェクが「自己」と名づけるもの、すなわち「物語の重力の中心」(CATV:261)と定義するものなのだ。言いかえると、〈自己〉は主体という空無を埋めるものであり、主体はけっして変化しないのだが、自己は絶え間ない修正に向けて開かれているのである。

『スラヴォイ・ジジェク』P.82

 『ロキ』見てるタイミングでたまたま読んだこの文章が引っかかりしまして。
 マルチバースになって世界を再解釈をし続けることと、アメコミがキャラクターを再解釈をし続けること(同じキャラでいろんな話が変奏される)あたりは、現代思想の主体論とか、なんかアレがアレでこう……いい感じな……知的な……論考がありそう気がするけど……ごめん、マジでわからない……どっちもわからない……ちょっと……思っただけ……(がくり)。

・次はブラックウィドウか。これはエンドゲーム前の話になりそうだけど、『ロキ』を経てからはもう、何もかもがありえるからな……!

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