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山手線にゃんぽ会 西日暮里~日暮里 その2

 三河島駅の近くで、道灌山通り(この道は、古地図を見ると、昔からそれっぽい道はあったらしい)から常磐貨物線沿いの道に入ります。
 


道沿いには、晩秋の澄んだ青空によく映える朝顔の花が咲いていました。
(季節感・・・?)

 線路と民家に挟まれた道、線路沿いには木々の緑も見える道をしばし進みます。


こちらは、晩秋の季節感に合う花ですね。
「ショウブとアヤメ」「梅と桃」とと共に、見分けられず適当なことを言ってしまいがちな(?)山茶花と椿。
香りがあるのが山茶花、ないのが椿とか、花の中央部の黄色い糸状(雄蕊の花糸)が「茶筅」のようにまとまっているのが椿でバラバラなのが山茶花とかいわれますので、これは、花糸がバラバラなので山茶花?

 少し進むと、「三河島道踏切」に差し掛かります。

現在は、踏切を通る地上の線路が田端方面からの貨物線、踏切を塞がずに高架の上を通るのが日暮里からの旅客線の線路となっているそうです。
この高架橋も、古くからありそうな重厚なつくりに見えます。

 踏切の手前に、道標のような何かを見つけたので近づきます。

「踏切道」とあり、日暮里町の個人の名前が記されています。
詳細は不明ですが、踏切道の土地を寄贈したとか、道づくりに貢献したといった人物でしょうか?
古地図を見ると、この踏切道は古くからの道ではなさそう(旧道が線路で途切れたので踏切をつくったわけではなさそう)で、線路の開通後に、住人の便宜のためつくられたように見えます。

 踏切は渡らず、さらに線路沿いに進みます。

線路沿いの家屋の前に植えられていた、美味しそうに実ったキュウリ。
持ち主の人が、毎日実って大きくなっていくのを楽しみにしつつ、そろそろ食べごろになって、もぎたてのキュウリをどのように食べようかと見ていた時期でしょうか。

 道沿いの町内会の掲示板に「真土町」の名を見つけ、このあたりの旧地名かなと思いつつ歩いていると、近くの公園の名前も「真土公園」です。

真土公園、特徴的な公園遊具や公園アニマルは見当たりませんでした。

 真土(まつち)とは、「粘り気のある土」とか「耕作に適した土」とかの、土の質を意味する言葉らしく、この旧三河島町では、「粘り気のある土」が広がる土地として真土の地名がつけられたという説があるようです。

 (荒川区の御当地サイトからの地名の由来。
  こちらには、真土に隣接する「町屋」の地名も、「まつち」に由来するかもしれないという説が掲載されています)


真土公園横の枇杷の木、葉の裏には、晩秋まで持ちこたえている空蝉の姿。

 真土公園の先には三河島駅がありますが、にゃんぽ会のコースは、三河島駅には行かずに、路地を何度も曲がって進みました。
 古くからありそうな地元の道や、新しくつくられたような直線的な道、そして暗渠を思わせる曲がった道などが入り組みます。


石に混じって、擬態した動物がさりげなく潜んでいたりします(笑)

 そして、さらに路地を進むと・・・(続く)

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