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目に見える成果の実感
おはようございます。
今日は「目に見える成果の実感」についてです。
これまで見たことも聞いたこともやったこともないことや、苦手でなかなか手を出せなかったことにチャレンジする際、意識しておくといいことだと思います。
私が魅力化事業に参加した時、自分はもちろんその地域の人たちも初めてのチャレンジでした。具体的なマニュアルがあるわけでもなく、いつもそばにいるコーチのような人もいない。民間の新規事業の立ち上げのように、ビジョンをつくり、様々な分析を行い、ツールを作成し、営業し、TRY and errorでとにかく改善していくなどのようなことを今いるメンバーで行っていくしかありませんでした。
「これが正解なのか?」
「このやり方で大丈夫なのか?」
「これは未来につながるのか?」
そんなことを思いながら、とにかくやっていくしかありません。覚悟決めてやっていっても、そこはやはり凹むタイミングもあります。期待や希望を不安が勝ってしまう感じです。それが続くと息が持ちません。
そんな時は息継ぎが必要です。
その息継ぎが小さくてもいいから「成果の実感」だと思います。
「こういうことしたら、生徒の学習時間が1時間伸びた」
「こういうことしたら、応援者が1名増えた」
「こういうことしたら、生徒から良い言葉をもらえた」
自分の思考や行動が評価され、成長を実感できると、次へのモチベーションがわいたり、改善策が発見できたり、過去の自分を認めることができたりしやすいです。=息継ぎ。
これは生徒たちにも必要なことだと思っていて、今までテストもそこまで良い点を取ったことがないような人がいて、その人は自己肯定感=自分ならやれるというような気持ちがほぼ無くて、「どうせ・・・」というのが口癖でした。けど、いざ勉強しようと思っても広範囲すぎて、やる気を無くしてしまう。
そんな時、まず範囲を絞って小テストでの満点を目指したところ、少しずつ点が上がってきて、数週間後には普通に合格点を取れるようになりました。昨日より今日、今日より明日と小さな成長の実感を丁寧に提供したことが、その人のモチベーションになったと思います。徐々に「私にもできるかも」という期待値と、「合格したい、褒められたい」という欲求が生まれたような気がします。
ちなみに、この生徒さんは小テストで合格点を取ることは当たり前になり、たまに満点も取れるようになりました。そんなある日、不満そうな顔をしていたので合格点を取れなかったのかと聞いたところ、「合格点は取れたけれど、満点が取れなかったのが悔しい!」と言いました。
結果に対する感情が生まれた、この時この生徒さんは自走スイッチが入ったと思い返します。
これまで見たことも聞いたこともやったこともないことや、苦手でなかなか手を出せなかったことにチャレンジする際、小さな成果の実感で前に進む勇気と自信と改善策を見出していく意識はリアルな現場で有効ではないでしょうか。
そして、その為には「観察」「対話」「記録」が大切になってくると思います。