WSDの仲間たちは、私の「鏡」であり「砥石」であり「気づきのゆりかご」
めちゃくちゃ久しぶりにnote。留守してごめん、ただいま。
「WSD(ワークショップデザイナー)」育成プログラムという名の、壮大な人間探求の旅に出ておりました。三か月と短かったけど、深くて遠い旅。「グランブルー」か「はやぶさ2」かのごとし。ちゃんとカプセル戻ってきて良かったね。私も戻ってこれた。
一言でまとめると“ワークショップを作る人を育成する”ということだけど、これがまた壮大で。自分の強みも弱みも色々見えました。
振り返ってみたいけど、プログラムのディテールについては同期の素敵なメンバーたちがアップしてくれると思うので、それはまた次回以降で、ここでは極私的な気づきについて。
「当たり前の喝破」とウルトラC
あ、ちなみに上の写真はチームで「C」を作ったところ。
プログラムの後半戦のチーム名は【ウルトラCって何ですか?】なのです。素敵でしょ。
自分としてはフツーにごく当たり前に、「〇〇さん、そのアイデアいいね!ウルトラCだね」とアラサーのメンバーに言ったら、「ちえぞーさん、ウルトラCって何ですか?」とナチュラルに返され唸ってしまったところが発端。そうだよ今は「E難度」とか「シライ〇〇〇…(覚えてない)」とかだよね。
いや大切。
この「当たり前を喝破される経験」て大切。
長らくお世話になってるファッション雑貨業界の、川上から川下津々浦々でがんばる皆さんを、どーしたら元気にできるのかなと悩みつづけて始めたワークショップ研修。「人が変化する瞬間に立ち会える嬉しさ」に魅了され、仕事を続けてきました。
そしてフリーランスになって5年。ワークショップってこんなだろうと思って手探りで研修始めて15年。コーチングやNLPなどを組み合わせてプログラムを作り、10年以上根強く継続してくださる企業もちらぼら、本当に有難いです。
ただ自己流であることも確かだし、何かを学んでもすぐアレンジしちゃうし、人の話は聞かないし(笑) これはもっと根源的なところから「ワークショップ」とは何かを問い直したい、と感じたことから応募しました。
コロナのおかげで春だったスタートが遅れに遅れ、秋へとずれ込んだ頃にはもうすっかりオンラインが当たり前の世界に。それが逆に良かったもしれない。友人と一緒に作っていたオンラインセミナーでちょっと壁にぶつかり、自分の中で「オンライン」でのセミナーってどう作ればいいのか、と悩んでいた渦中だったのもドンピシャリだ。
そこから、世代ごちゃまぜな愛しき同期メンバー60人との「オンライン&リアル」の学びの旅が始まりました。(以下略)
フリーランス人生の悲しき性
・・・と、長い前置きになったけれど、この3か月の日々でよかったなーと思えるのは繰り返しますが「当たり前の喝破」でした。
フリーランス人生って、私も憧れていたし聞こえはいいし、幸せに仕事しているけれど、「自分に合わない人とは意外と接点がない」ということだ。
サラリーマン時代のような、「もーほんとに、同じ場所の空気吸うことすら無理!」みたいな人と仕事することは、当たり前だけどもうない。しなくて良ければしない方がいいかもだけど、ね。もちろん。
気の合う仲間、チームメンバー、同じ業界のみなさま。みんな私を理解してくれて、それだから仕事もさせて頂いてる。先方も私のキャラが分かるから、お仕事を頂いている。
でもそれは長い目で見ると、「自分とは異な者」と出会うチャンスが少ないということだ。「ねじれの位置」やら「フレミングの法則の指」レベルで異質な人とは出会わない。というか自分で無意識にフィルタリングしているんだと思う。SNSのように好きな人しかフォローしない的な。
心地いいことだけど、それって静かに自分が“劣化”していくことかもと思った。だから時として、「自分の今を喝破」してくれる人と定期的に出会う必要があると思っている。
ひとりで作ることと、一緒に作り上げること
WSDと出会えた愛すべき同期メンバーが、ことごとく我を喝破した訳ではないけれど、いい意味で「おお!こういう人種の方と会うのめちゃ久しぶり!」という気持ちになれたことは確か。合うか合わないかは置いといて、異なものと出会えたからこその、私のオリジナリティや自分でも気づかなかった独特なふるまい、みたいなものも見えた。
仲間たちは自分の「鏡」であり「砥石」であり、「気づきのゆりかご」だ。
今まで一人で黙々と作り上げてきたプログラムを、誰かと一緒に同じ目線で作るという経験もなかった。オンラインでということもあり、すんごいしんどい思いもしたけど、その数百倍「誰かと一緒に作ることの満たされ感」に包まれた。この年齢で、なかなかできない経験だったかも。
で、いま一番振り返って「イテテ…」と感じるのは、ラストの振り返り講義の回で私が放った台詞が、「やっぱし投資したんだからそのリターン大事!」みたいに「ROI (Return to Investment)」というキーワードを出した時。何を突っ張っていたんだか…。
「ちえぞーらしいね。」とも言ってもらったけど…。のちのち考えたら「ちっちゃいな私」と猛反省した。ワークショップはROIやら費用対効果やらでは測れないくらい、本来はもっと組織や人が主体となって「大きな世界」を作るものだ。
人と人が、“改めて出会い直せる場”だ。
そろそろガッつく気持ちを落ち着かせて、「納得解」を積み上げていくコミュニケーションの場を作れる大人になりたい。
その場を一緒に作ってくれる仲間が、こんなにできたのだから。。
出会ってくれて、ホントにありがとうございました。