
YouTube再審査請求文テンプレート集
皆さんはYouTubeを見ていますよね。まあ、この記事を見ているのは投稿者が多いでしょうが。でも、視聴者さんも面白いと思うので、勉強という感じで読んでください。ところで、YouTubeチャンネルが削除されるのを見たことがある方はどれくらいいるのでしょう。トップユーチューバーのチャンネルも、本人が犯罪を犯した結果消されてしまったり、度重なる違反動画で消されてしまったり。
まあ、色々あるでしょうが、この記事はYouTubeの運営によって間違えて消されてしまった動画をどうやって復活されるかというのを解説します。
筆者は過去、1つのチャンネルで動画削除9回チャンネル削除2回を経験しています。通常は数回でチャンネルが永久停止されますが、再審査によって回避し続けてきました。投稿者さんならこの数字で信用してもらえると思います。
違反の確認方法
まず、どのように動画が消されるかですが、そんなのYouTubeの勝手ですので知りません。YouTubeより不適切と判断された動画がある場合はgmailにメールが届きます。

メールは特に気にせず、YouTubeのチャンネルのダッシュボードを開きましょう。
ダッシュボードの左上に黄色い文字で違反内容と共に動画が削除された件について挙げられているはずですから、クリックして確認しましょう。ここで大事なのは間違ってもトレーニングを受けないことです。トレーニングを受けてしまうと再審査請求ができません。確かにトレーニングを受けて90日が経過すれば、違反は解除されます。しかし、再審査請求却下後でも全く同じことができるので、チャンネルのステータスを守るにも再審査を請求しましょう。
再審査しないほうが良い場合
勿論しないほうが良い(はっきり言ってしても無駄)な時があります。それは、「選挙の誤った情報」「ヌードや性的なコンテンツ」です。まあ本当は「なりすまし」とかがあるのですが、それらは明らかに犯罪ですし、皆さんがやらないことを前提に話を進めます。
で、なぜこれらが再審査しても勝てる見込みがないかですが、それは、線引きが明確だからです。例えば、18禁のゲームをYouTubeに投稿するとダメなのはなんとなくわかると思います。ただ、偶然背景としてデカデカと写っていてもだめなのです。つまり、18禁ゲームはすべてが禁止されていて、一度認められてしまったら言い訳しようがないのですね。
私の場合は一度だけあって、特に年齢制限等されておらず、YouTubeにも登録されているゲームなのですが、一秒にも満たない期間で女性の胸の画像が表示されるものがあって、それで削除されたことがあります。写っている事実は変えられないため、再審査を断念しました。

再審査請求文の書き方
再審査請求はボタン一つで行えます。しかし、そのまま送信するのでは動画回復は見込めません。800字以内の文章を添えると成功率が格段に上がります。
書くときに最も大切なのは「運営はわからず屋」であるということです。別に人格否定ではありませんよ。人にものを伝えるというのがとても難しいということです。皆さんは何を書くにも、中学校1年生を相手に教えている気持ちで書いてください。そして、相手は人です。誠意をもって書くことも大切です。
書くべき内容は以下のとおりです。
なぜ削除されたか
それに対する反論
その理由
身の潔白の訴え
嘆願
では、これらを踏まえて実際に私のチャンネルであった例を紹介します。
こちらの動画をYouTubeにアップロードした際に「ヘイトスピーチに関するポリシー」という名目の削除操作をされました。
では、再審査請求文を書く前にポリシーの書かれたページを見ましょう。
ここから一文抜粋します。
「グループを支持したり、その思想を宣伝したりしていない教育コンテンツは許可されます。」
ここから、事実に沿っていて、思想宣伝を目的としていなければよいことがうかがえます。ですので分は次のように組み立てましょう。
動画は10年以上ネット上で親しまれている
一定数視聴され、一つの製作物として扱われており、そこから差別へとつながる可能性は低い
動画の内容は事実をもとにしている
これらを運営に分かり易く伝えられれば動画は復活します。
実際に制作した再審査請求文は以下のとおりです。
今回の動画削除にあたっては、当動画の内容が一部の民族に対して差別的であるという点が原因と考えられます。
他方、この動画は10年以上前に制作されたのち、インターネット上で多く視聴され、親しまれ続けています。しかしながら、この動画を原因とした差別的な言動の拡散は確認されていません。また、動画の内容は事実をもとに製作されています。よって、今後YouTubeでこの動画を公開するにあたって問題視される可能性は極めて低いと考えられます。
以上より、当動画を公開する意義があると考えられますので、再審査を請求いたしました。厳正な判断をよろしくお願いいたします。

再審査請求を行うとこんな感じの画面になりますから、後は待ちましょう。運が良ければ、YouTubeから心のこもったメッセージがメールで送られてきます。
チャンネル削除時の再審査請求
チャンネルが削除されるとさすがにベテランでもビビります。本当に削除されると親が死んだときの感覚に至ります。正確にはわが子のように育ててきたチャンネルですから、例えるなら子供でしょうけど、私は独身なのでね。
チャンネルが削除された時も基本変わりありません。ちゃんと800字以内で文章を書いて再審査請求です。勿論今まで通り、チャンネルの正当性を訴えます。この時、動画の削除と異なるのはチャンネルの概要欄等も活用できるという点です。動画の場合は動画の正当性の証明問題です。
ちょっと話が反れますが、命題の証明に背理法等は絶対に使用しないこと。運営さんは逆、裏、待遇なんて都合の良いことがわかりませんから。
で、チャンネルの場合は概要欄に書かれていることも使えるのです。おそらく、チャンネル削除時は概要欄等も見られたうえで結果が決まると思います。以下のように書けるので使ってみてください。
チャンネルの目的、存在意義、運営方針をチャンネル概要欄に明記し、
とりあえず概要欄に保守的なことを書いておくと、後で役立つかもしれません。ただし、チャンネル削除後は確認できないので、スクリーンショットを取っておくとよいでしょう。
ここまでをふまえて、私が実際に送った文章です。
今回のチャンネル削除は、当チャンネルで「(具体名は控えます)」という宗教団体・テロ集団を扱っているからであると考えられます。しかしながらチャンネルの概要欄、一部の動画に記載されている通り、このチャンネルは(具体名は控えます)が起こした事件について貴重な資料を教科書同様に保存、継承することを目的として運営されています。チャンネルは主にそのために運営されており、現在では他方面からでは入手が非常に困難な資料も扱っていて、現代の歴史を深く学びたい人の助け、メディアの裏取りの参考となってきた経緯があります。
暴力的な過激主義者や犯罪組織を称賛、宣伝、支援する事実が一切無いとともに、そのことを視聴者にも伝える努力をしっかりと行っていたと自負します。具体的には、チャンネルの目的、存在意義、運営方針をチャンネル概要欄に明記し、別途説明が必要な動画についてはその動画の概要欄当に同様の物を示して加工、修正を施しています。更には、配慮が必要な資料に関しては基本的に扱わず、万一扱う場合は問題となる部分を削除して提供しています。
以上より、当チャンネルはYouTubeポリシー等で規定された犯罪組織の称賛等には当たらないもので、削除も不当であります。今後も背景事情を適切に伝る動画投稿に努めてまいります。厳正な再審査、よろしくお願いいたします。
チャンネル再審査後

こんな感じでメールが届きます。1時間ほどで対応してくれました。
あれ、おかしいぞ
先ほどの文章は実際に私が使用したものです。しかしながら、チャンネル復帰後にすぐもう一度削除され、同じ文面を送信したところ永久削除となってしまいました。うーん、同じ文面で訴えたとしても、どうなるかは運ゲーなんですね。チャンネルについては私にも非がありますから云々言いませんが、この記事で伝えたいのは運にも左右されるという点ですね。
まあ、削除されないというのが一番いいことだと思います。皆さんは健全な動画づくりに励んでください。