シーシャ屋の客層が広がらない理由
最近はシーシャ製作の勉強のために、シーシャ屋巡りをしている。
各店舗巡るたびに驚くのは、どのシーシャ屋も一定以上のレベルを超えてくることである。店ごとに個性はあるものの、割と作る過程で属人的な作業が多いと思うのだが、今のところ「うわ、ひでぇな、これ、、」と思ったのは10軒に1店舗もない。
外国に住んでいると、田舎に行くたびに飯が不味くなるが、一方で日本は田舎に行っても飯が一定以上のレベルを下回ることはないので驚いたが、同じくらい自分にとっては衝撃的だった。
もう一個気づくのは客層もあまり変わらないということ。
シーシャ屋はかなり増えている一方で、客層はどこの店舗もあまり変わらないように見える。なんとも表現しにくいのだが、やはりサブカル系な感じやアングラ系の客層が多いように感じる(決してネガティブな表現というわけではなく、いわゆるマスの消費者層がズッポリ抜けている感覚)。
確かに店構えとして、薄暗いところが多いので一見のお客さんが入りにくいや、同じ客層同士が集まり易いというのもあるとは思うが、他にもあるんじゃないかとシーシャを吸いながら考えていた。
特に同じ嗜好品としておしゃれなスイーツ店やカフェと比較すると、なんとなく紐解ける気がしている。最近はもっぱら自分を含め周りの人間も外食やカフェをする際に、目的地を決めずにとりあえず探すということが少なく、とりあえずネット調べるもしくはストックしているネットで調べたものの中から選ぶことが多い。
その際にネットで見つけてから来店するまでのサイクルは簡略すると以下のようになる。
①ネットで見つける
②来店する
③注文する
④食べる/飲む
⑤写真を撮ってSNSにアップする
⑥口コミで広がる
シーシャの場合③が吸うになるのだが、多くの人たちにとって②-③の行程に関してイメージが湧かないことが1番のハードルになっている気がする。
例えばスイーツ店やカフェの場合、②の注文するは普段自分達が消費しているホットケーキやコーヒーにアップデートがかかっており、③も普段の生活であたりめにやっている飲食のためイメージがし易い。
一方シーシャは②の注文に関してはフレーバーなどに関しても耳慣れない用語が多くイメージがしづらく、③の吸うことに関しても、シーシャそのものも大きく、煙の量もすごいため(たとえ喫煙者であっても)自分とイメージが重なりにくく、そこで皆挫折しているのではないか。
であればシーシャでも②-③のイメージを一般化することができれば、シーシャを楽しめる人も増えるのではないか、と美味しいシーシャを楽しみながら考えていた。
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