同性と暮らすメリット
同性の友人とかれこれ4年くらい一緒に暮らしている。
世間では多様化が叫ばれているが、やはりアラサーの男同士で経済的な理由ではないケースで一緒に暮らしているケースは珍しいらしく、初対面の人には驚かれるし、アイスブレイクのいいトピックになるくらいにはまだまだマイノリティーのようだ。
ただ自分自身4年くらい暮らしているが、今のところメリットしか感じていおらずよく人に勧めているのだが、実際に体験してみないとあまり伝わらないみたいなので改めて何がメリットなのか考えてみた。
同性と暮らすメリットは大きく分けて「経済的」「精神的」「女性関係(笑)」の3つだ。一つ目の経済的に関しては、冒頭に書いてあることと矛盾しているように見えるが、「経済的に貧しいので仕方なく友人と暮らしている」というわけではないというだけで、一緒に住むとそれなりに経済的メリットはでてくる。まずはなんといっても家賃。東京に住むと家賃が高いのに狭い部屋(特にキッチンがあってないようなケースが多い)になりがちだが、家賃は基本的に折半なのでそれなりの広さの家に一人で住むくらいの家賃で住むことができる。他にも白物家電や家の備品も基本的には割り勘で買えるので、経済的にはかなり効率的だと感じている。うちの場合は基本的に生活リズムが全く別なのでご飯などは滅多に一緒に食べないが、自炊なども一緒にやればさらに経済的なメリットがでてくるかもしれない。
二つ目は精神的。これが一番大きいと思う理由で、自分は一人暮らしを経験したことがないので実体験ではないが、一人暮らしはかなり孤独感があるらしく、コロナ初期には外にも友人にも会うことができず孤独感がさらに顕著になったと聞いている。事実として孤独感に耐えきれず彼女彼氏と同棲を始めたり結婚を決めた友人もちらほら周りにいた。
ただ自分も同居人もどちらかというとサバサバした人間で孤独感とは無縁だと自負しているが、腐っても人間なので人と繋がりがあると安心するらしい。「らしい」というのは当たり前に感じすぎて今まで考えたことはなかったが、確かにコロナ禍でも以前と比べて孤独感が増した感じはしないし、親しい人が身近にいるとすぐに話し相手になってもらえる安心感はあるなと思った。ちなみにこれも実体験ではないが同居人が一度鬱になりかけたときは、自分が家に帰ってきたり生活音が聞こえるだけで精神的に楽になったらしい。
こういう話をすると、「それ、彼女でいいじゃん」という意見をよく聞くがこれは実際経験すると全く異なる。彼女と同棲したことがある人ならわかると思うが、異性と暮らすとお互いの生活リズムにかなり気を使わないといけないし、どうしても双方のパーソナリティゾーンに干渉する機会が多くなる。おそらく、異性では精神的に近すぎるのだと思う。同性と暮らすとそれらの問題は全くなく、いい意味で相手は「無」に等しいので、いくら夜遅くに帰ってこようが、自室でAVを見ていようがどうでもいいのだ。
最後のメリットは女性関係(笑)。(笑)と書いているが考えようによっては結構メリットだと思う。まず意思と反して住み着かれることがほぼない。異性とお付き合いをする中でいつのまにか相手が自分の家に住み着かれるケースはたまに聞く。お互いが好意的な場合はいいが、自分が望んでいない場合に住み着かれたり長期に滞在されると自分の生活に支障がでてくる。同性と暮らしている場合は、同居人はあくまで他人なので居心地が悪いらしく住み着かれることも、無駄に滞在されることもないのだ。
もう一つはおイタの可能性がかなり低くなる。他人の歯ブラシがあろうが、みたことのないピアスが落ちてようが、同居人の彼女のだから、という魔法の一言で全ての疑いから目を剃らすことができる。唯一のデメリットとして、一般的な見解としてアラサーで男同士で住んでいるとう奇々怪界な目でみられることはあるがそこはご愛敬。
とここまで同性と暮らすメリットだけを並べているが、すぐにでも結婚したい、や周りの目を気にしすぎる人には上記の全てがデメリットになるかもしれない。ただそれ以外の人には実際やってみると思った以上にメリットを享受できると思うので是非ともやってほしいと思う。
(写真は同居人が経営している店のハンバーガー)
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