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「愚かなドリーマー」を目指して
2025年が始まりました。去年と比べると、ほんとうにゆったりとした年明けでした。先がどうなるかわからないのは毎年そうですが、今年は比較的やりたいことがはっきり見えているかなという感じです。大学最後の1年。ほとんど授業が無く時間に自由があるからこそ、無駄にしたくないですね。
前回のブログにも書いた通りですが、今年の目標は「0から1」です。これまでの「出会い」や「経験」を活かして、自分で新しいことを始める年にしたいと思います。
これまでもずっと背中を押してくれ、支えてくれて、これからも自分の支えとなるであろうBUMPの楽曲について。BUMPは母親の影響で幼少期から聞いていましたが、当時の自分が特にハマることはありませんでした。そこから少し時が流れ、中学2年。偶然Youtubeで見たsailing dayのMVがある意味で初めてのBUMP OF CHICKENとの出会いでした。
「sailing day 舵を取れ 夜明けを待たないで 帆を張った 愚かなドリーマー」というサビのフレーズが当時の自分には厨二心を燻る衝撃で、そこから一気にこの4人組に惹かれていってしまったのです。今でもそうですが、自分は小心者でビビりな面があるのですが、そうした意味でもCHICKENを名乗る彼らと出会うのは運命だったのかもしれません。「弱者の一撃」がまさにチキンな自分の心を打ち抜いた瞬間でした。
この曲は「BUMPらしさ」が詰まった曲だと思っているのですが、特にこのフレーズ。この考えができるだけで立ち直れる、乗り越えられる、そんなメッセージです。
「過ちも間違いも自分だけに価値のある財宝」
「敗北も後悔も自分だけに意味のある財宝」
これです。
新たな「航海」に出る時、足がすくみ、失敗を恐れ、自信を失うものです。チキンな自分はなおさら。それでも、ミスったらミスったで決して無意味ではないし、むしろチャレンジして失敗することに意味がある。目指す道のりに価値がある。もちろん失敗の仕方、転び方が大事です。ただ、そこに対する恐怖を抱く必要はないんだとこの曲は教えてくれました。
同じ「航海」をテーマにした楽曲「グングニル」は、「胡散臭くて安っぽい宝の地図」を信じ、後ろ指を刺されながら1人で冒険に出る者の物語です。「sailing day」で、嵐の中に帆を張ってしまう彼と同じく、「容易く覚悟の前に立ちはだかり」、無謀な冒険に出ていく「愚かなドリーマー」なのです。
この曲に出てくる名もなき主人公が純粋に「かっこいいな」と思えて、憧れるようになりました。可能性が低いからとか、リスクがあるから、とか、そういった理由で諦めたくない、むしろ逆境に興奮してしまう「愚かなドリーマー」でありたい。そう思うようになりました。まだ厨二病が抜けていないのかもしれません。(笑)
様々な局面で迷いを振り払ってきたのもBUMPでした。「何回転んだっていいさ擦りむいた傷をちゃんと見るんだ」(「ダイヤモンド」より)「飛べない君は歩いていこう 絶望と出会えたら手を繋ごう」「君が立つ地面はホラ 360度全て道なんだ」(「Stage of the ground」より)。特にこの2つの楽曲にはどれほど背中を押されてきたことでしょうか、、、
正解を選ぶのではなく、ある道を行くのではなく、道を作って歩いた道のりを正解にすること。その道のりで出会う困難や絶望、失敗や後悔を受け入れること。その全てに価値があると思えれば逆境を楽しめるかもしれません。「愚かなドリーマー」である彼らは、今もそうして航海を続けているのでしょう。
「sailing day」でもなく「グングニル」でもなく、自分の物語をここから始めていきたいと思います。2025年、今年もたくさんBUMP聞いて元気に帆を張って進んでいきます。LIVEにもまたいきたい、、、(切実)