旅行記モンゴルへ 4・睡眠不足と鹿毛の馬
朝食後、いよいよ私たちは馬に乗るべく待ち合わせ場所へむかった。
レストランの裏地にある広場だ。
すでにそこには四頭の馬がいて、鹿毛、雄花栗毛、栗毛、黒鹿毛だった。
私が鹿毛、友達が黒鹿毛、現地ガイドが栗毛、遊牧民の案内人が雄花栗毛に乗った。
その際に友達はモンゴルの伝統的な衣装を着せてもらっていて、ちょっとうらやましかった。※翌日に私も着れた。乗りにくかった。
普段であればもう少し観光客が多いらしいけど、何せ二人だけのツアー。
手厚い補助やサービス……と言えば聞こえはいいけれど、要するにほとんど人がいないので、歌ってもらったり、馬を駆けさせてもらったり、いろいろしてもらえた。
馬に乗ること4時間。
最初は楽しかったものの、寝不足のせいか眠くなってくる。
ゆっくり揺られながらで、特に駆けさせてもいないのでのどかだ。
周りは見事に平原で、なにもない。
丘みたいなものが見えて、すぐに到着すると思ったけれど4時間たっても到着しなかった。
遮るものがなにもないため、いつもの距離感とちがう。聞こえるのは風の音ばかりで、動物の声すらなかった。
半分寝かかりながら馬に揺られて、ようやくついたのが大きな岩のふもと。
そこで別のツアーからやってきた日本人のお姉さん1人とそのガイドの6人でご飯となった。
このときの気温はおそらく2度とかその程度。
深夜の寒さと比べれば大したことない。とはいえ寒いので、暖かいご飯はとてもうれしかった。
包みから出したとたん、あっという間にさめてしまったけれど。
サンドイッチのようなものだった。パンのあいだに羊の肉が挟まれていたと思う。
そして帰宅するため、再び乗馬。
このままいい天気で、ゆっくり帰れる……なればいいのだけれど、残念なことにそうならなかった。