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デザイナーもチェックすべきWWDC22速報

こんにちは、カウシェDesignerのKana Kikuchiです。

WWDC22が6月7日午前2時より開始されましたね!
WWDCはAppleの開発者向けのイベントですが、デザイナーもチェックすべき内容がたくさんあります。

今回は、深夜に発表されたばかりのKeynoteの内容を速報でまとめました。主にiOSアプリを開発するデザイナー向けで、iOS 16に関する情報がメインになっています。是非ご覧ください。

菊池 佳奈 / kana
2013年金沢美術工芸大学卒業後、総合広告代理店2社を経てDeNAでヘルスケア事業部に配属される。その後在職中にカウシェで複業を始め、2022年3月に正社員としてジョイン。
趣味は映画とペットと遊ぶこと。

そもそもWWDCって?デザイナーが見る必要あるの?

最新のデザイントレンドやアップデートを知ることができる

WWDCは「Worldwide Developers Conference」の略称で、Appleが毎年開催している開発者向けイベントです。
新製品の情報やエンジニア向けの情報がメインのように思われていますが、デザイナーに関わる情報も多く発信されています。

WWDC21では世界中の人々の多様性を尊重したインクルーシブデザインに関するセッションがあったり、デザイナーもキャッチアップすべきであるiOS 15に関する情報などが発信されました。また、世界中のアプリやゲームのデザインアワードであるApple Design Awardも毎年開催されています。

WWDCはエンジニアだけでなくデザイナーにとっても最新の情報を知ることができる有意義なイベントなのです。

さらに、Keynoteやセッションはサイト上で視聴可能であり、アーカイブも残されるため、隙間時間に是非チェックしてみましょう!

「新しいものを試そう」

シェア買いアプリ「カウシェ」を開発するカウシェプロダクトチームでは「新しいものを試そう」を文化として、Slack上でもメンバー同士で最新の技術アップデート等に関して情報共有がなされています。

デザイナーも同様の思想を持ち、トレンドのキャッチアップやエンジニアとの共通言語が作れるように努めています。

WWDC22でデザイナーがチェックすべきポイント

ロックスクリーンに追加できるウィジェットが開発可能に

ホームにのみ追加可能だったウィジェットがロックスクリーンにも追加できるようになりました。形は円形・長方形・インラインのタイプがあるようです。

Live Activitiesで更新可能な通知を実現

アプリの通知をまとめるソリューションとして通知UIに更新性を加えたのがLive Activitiesです。

例えばUber Eatsのようなフードデリバリーアプリの通知は、従来は①料理が完成する②配達員が宅配を開始する③自宅に到着するという一連のアクティビティが分割した通知となり、煩雑になってしまっていました。

Live Activitiesを導入すれば、これらの通知を一つの更新可能な通知にまとめることができるようです。スポーツ・配車・ライブアプリ等、更新性の高いサービスに便利そうですね。

Swift Chartsで自由なグラフ描画が可能に

iOSのグラフ描画はこれまでCharts等のライブラリを使用して作成していたかと思いますが、今回のアップデートでSwiftUIにグラフ描画のフレームワークが追加されました。折れ線グラフ、棒グラフ、散布図など、さまざまなタイプのグラフを簡単に実装できるようです。
詳細はこちら

特定のサービスや機能に便利そうなアップデート

■認証機能に便利

Passkeys

作成されたサイト・アプリでのみ使用できる独自のデジタルキーを保持することができ、パスワード不要でTouch IDやFace IDを利用して認証が可能になるようです。

■動画配信サービスに便利

Live Textが動画対応

画像内のテキストを認識することができるLive Text APIが動画にも対応可能になりました。一時停止した動画内のテキストをコピペしたり翻訳したりすることができます。ただしA12 Bionic以降を搭載している機種のみ対応のようです。

■ヘルスケアサービスに便利

服薬アプリ

服薬リストを管理したり、スケジュールを作成したり、記録することができます。お薬手帳の代わりになりますね。Apple Watchとの連携も可能です。

■天気が関わるサービスに便利

WidgetKit
アプリやサービスに気象データを連携することのできるキット。天気が関わるデリバリーやスポーツなどのサービスに便利そうです。

■決済等に便利だけど日本対応時期不明😭

Walletの身分証が対応拡大
本人確認や年齢確認が必要なアプリで、Walletに登録した身分証の情報を共有することができます。面倒な身分証登録が不要になるため便利ですが、日本は未対応の模様です。

Apple Pay Later

Apple Payの支払いを6週間で4回に分割することができます。米国のみ対応のようです。

Apple Payでの注文に追跡機能が追加
Apple Payで注文した商品の注文追跡情報を受け取ることができます。日本未対応のようです。

iOS 16からiPhone 8以前がサポート対象外に

iOS 16からiPhone 8以前が端末がサポート対象外になります。これにより初代SE等がサポートから外れるため、長年デザイナーの頭を悩ませてきたiOSの幅320px端末の考慮が必要なくなりそうです。

その他デザイナーが知っておきたいアップデート

PresentationDetents
プレゼンテーションシートにカスタムのDetentsを定義できるようになり、SwiftUIで簡単にハーフモーダルを作れるというもの。

これ以外にもSwiftUIにたくさんのコンポーネントアップデートがあったようなので、是非セッション等でチェックしてみましょう✨

デザイナーおすすめセッション

デザインに関するセッションスケジュールは以下に公開されています。

また、UIに関係が深いSwiftUIやUIフレームワークに関するセッションも見てみると良いかもしれません。

大規模サービスに携わるデザイナーはアクセシビリティとインクルージョンのセッションも見てみましょう。

まとめ

このようにカウシェでは「新しいものを試そう」という文化を大事にし、デザインチームでも最新のトレンドをキャッチアップしています。

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