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人によって言う事が違いませんか?

はい!こんちわKATZです!

今日のテーマは「人によって言う事が違いませんか?」

Instagramの方にDMが寄せられました。

お世話になります。動画2本立てありがとうございます。1本目の動画、そのとおりでございます。指導者が近くにいません。帯同先のチームもコーチがD、監督が御老体なので他のチーム、カテゴリの上級審判の方と繋がりをもち、アドバイス頂いてます。繋がりはもててありがたいのですがこれもあるあるかもしれませんが人によって言う事が違いませんか?笑 なので自分なりにルールブック、シャバの動画を見たり、自分とタイプが似ていると思ったレフェリーの方を参考にします勉強しております。

これについて解説をしていきます。

  • 結論 原則には目的がある :セイムページの話

  • 参考文献:恩塚メソッド

  • ダブルバインドについて

  • 最適解を探す

  • まとめ

1. 結論:原則には目的がある
審判を学んでいると、「指導者や経験者の意見がバラバラで迷ってしまう」という状況に直面することがあります。しかし、これは自然なことです。なぜなら、それぞれの意見は「原則」に基づいているからです。そして、その原則が持つ「目的」を理解し、自分の中でどのように落とし込むかが鍵になります。
恩塚メソッドで語られる「セイムページ」の考え方は、これを理解するうえで非常に参考になります。セイムページとは、「チームの5人が現在の状況を正確に把握し、協力するための枠組み」のことです。この枠組みを共有しないと、チーム全体の力を発揮することはできません。

「チームの5人が自分たちの今の状況である現在地を理解したうえで協力するための枠組みを象徴した言葉です。同じページにチームの5人が乗っていないと力を合わせることはできません。」(恩塚メソッド)

審判の世界でも同様で、ルールブックやマニュアルは「原則」に当たります。個々の意見が違うのは、それらの原則を解釈するアプローチが異なるためです。重要なのは、「原則が持つ目的を理解し、それを自分の審判スタイルにどう適用するか」**なのです。


2. 参考文献:恩塚メソッド


バスケットボール 恩塚メソッド 知性にもとづいて勝つための「原則」 [ 恩塚亨 ]
本記事では、バスケットボール日本女子代表監督である恩塚亨氏の著書「恩塚メソッド」を参考にしています。この書籍では、指導者としての具体的な方法論や、チームビルディングの原則が丁寧に解説されています。審判としても活用できる内容が多く、特に以下のポイントが参考になります:

  • セイムページの重要性

  • ダブルバインドの回避

  • 最適解の考え方

審判としての学びを深める一冊としておすすめです。


3. ダブルバインドについて
審判の現場では、「矛盾した要求を受けて混乱する」ことがあります。これを心理学では**「ダブルバインド」**と呼びます。恩塚メソッドでは、ダブルバインドが最悪の指導法であると明言されています。

「二つの矛盾した要求や情報を受け取ることで、どちらの選択肢を選んでも不安感を覚えるような心理的ストレスのある状態のことです。」(恩塚メソッド)

例えば、ある審判経験者が「試合ではリスクを取るべき」とアドバイスし、別の経験者が「リスクを避けるべき」と言うと、どちらを信じればよいのか迷う状況になります。
これを回避するには、以下のような心構えが必要です:

  • 原則を理解し、その背景にある目的を考える。

  • 自分なりの判断基準を持つ。

  • アドバイスをそのまま受け取るのではなく、自分の学びとして応用する。


4. 最適解を探す
恩塚メソッドで語られる「最適解」とは、**「その時点での状況から最も適した答え」**を指します。これは「正解」ではなく、状況に応じて変動するものです。

「最適解は決まった答え(絶対解)ではなく、状況に応じて変動します。したがって『この方法が今のところ考えられる限りの最適解だ』のように、それが必要とされる時点を示す言葉(今のところ)が付くことが特徴です。」(恩塚メソッド)

審判も、プレー中の状況を瞬時に判断し、その場で最適解を導き出す必要があります。この考え方を磨くためには、以下が有効です:

  • 実際の試合映像を分析し、自分ならどう判断するかを考える。

  • 多くの試合経験を積み、瞬間的な判断力を養う。

  • その場での最適解を出すことに集中し、過去の失敗を引きずらない。


5. まとめ
審判として成長するためには、原則を理解し、それを基に自分なりの最適解を導く力を養うことが重要です。指導者や経験者のアドバイスが異なるのは当然のことであり、それをどう受け止め、応用するかが鍵となります。


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