コーンビーフ or パストラミ?/パストラミサンドイッチを求めて(3)
ニューヨークは、Harold's New York Deliや、Katz's Deli で食べられるパストラミサンドイッチを求めて、国内のデリ、喫茶店、サンドイッチ専門店を順番に旅する第三弾は、東京都千代田区は丸の内にあるサンドイッチ店「WISE SONS San Francisco Delicatessen - ワイズ・サンズ サンフランシスコ・デリカテッセン」さん。
丸の内ビル地下一階のグルメコートの一画に位置し、丸の内ビルのグルメコートの案内では、こう謳われています。
サンフランシスコ発、海外初出店となる日本1号店。「どこよりも美味しいパストラミ」「本格的なベーグル」「心がよろこぶ食事」をキーワードに、本国のオーナーが自ら厳選した食材で、心から美味しさを実感できるお食事をご提供いたします。
サンフランシスコのお店なんですね。東海岸からいきなり西海岸までトリップした気分です。
ラミネート加工されたA3程度のサイズのメニューには、サンドイッチとしてルーベン・サンドイッチがありました。ちょうど、私の前に並んでいたアメリカ人二人組も、パストラミを頼んでいたので、外国人の多い東京ならこういうサンドイッチ屋さんも成り立つんだろうなと思いながら、気がついたら、前の人と同じ内容のものを頼んでました。
待つこと5分。やって来たのは、パストラミのサンドイッチ・ルーベン。ちゃんとサンドがグリルされてるし、パストラミも温かかったので、事前にグリルして保温されているんだと思います。付け合せには、ピクルス。なかなか粋ですね。ここでは、コーンビーフも選択できるオプション付きでした。
コーンビーフ?パストラミ?さて、みなさんはどっちを選びますか?ルーベン・サンドイッチの本来であれば、コーンビーフなんでしょうけど、私、実はあまり好きじゃないので、パストラミにしました。ブラックペッパーな感じとスモーキーな感じがコーンビーフの嫌味を払拭してくれてるんだと思います。
あと、同時に頼んだのは、ミールセット。コールスローをお願いしましたが、キャベツはみじん切りではなく、千切りでした。私も次からそうしようかなっと。楽ですよね。いつもみじん切りにするの大変なんです。けど、千切りも太すぎると食感もイマイチだろうから、最適なサイズを求めるのに試行錯誤が必要ですね。
ドリンクはアイスコーヒー。締めて、1,566円。まっ、東京のど真ん中、一等地にあるサンドイッチ屋さんってことを考えると、安いほうかもしれません。
まずは、パストラミだけを口にしてみました。温かくて美味しいですねぇ。けど、黒胡椒感は少ないですね。スモーキーさはまったくないです。ここは残念なところ。もっともっとビリビリするくらいブラックペッパーがきいていて、スモーク臭漂うパストラミが私の好みです。ってか、そうじゃないとコーンビーフと何ら変わりませんよね。
そして、サンドイッチをがぶりとかじってみました。ザワークラウトが申し訳ない程度に入ってましたが、チーズの味わいにとろけるかんじが美味しいなって思ったのと、ロシアンドレッシングがいい具合にきいていて、口の中の水分を持っていかれることはなかったです。ドレッシングの酸味が、食欲をかきたててくれて、ライ麦パンの焼けた風味が最高のホットサンドイッチに仕立ててくれてると思いました。まっ、これだけの食体験をさせてくれるこのお店のこのサンドイッチは、合格ですねぇ!また、立ち寄りたいと思いました!
ライ麦パンの他には、ベーグルもあって、隣に座っていた方は、ベーグルサンドイッチを食べてました。見てるだけでも美味しそうでした。いろいろとトッピングもできるみたいですが、それぞれ400円とかもすると、ちょっと躊躇する感じですかね?みなさんはどうされますか?
で、メニューを見ていると気になったのが、「PATTY MELT」。これは、フィリーチーズステーキに似てますよね。米国はペンシルバニア州、フィラデルフィア発祥のフィリーチーズステーキは、炒めた薄切り肉と溶けたチーズを長いロールパンに詰めたサンドイッチです。東部だけではなく、南部でも結構人気のあるメニューですね。
そんなこんなで、美味しいサンドイッチを食べ終わる頃には、ちょうど昼食の時間に突入し、席はいっぱいになっていたので、テイクアウトの注文をする人、待ってる人で大賑わいでした。
東京駅をよく使われる人は、一度行ってみてください。私は、結構気に入りました。次は、コーンビーフ食べてみようかな?!(笑)苦手意識を持って食べないでいると、損をしているかもしれませんからね。
ところで、コーンビーフって何でしょう?パストラミと何が違うんでしょう?
コーンビーフとは牛肉を塩漬けにした食品ですね。牛肉のブリスケット(肩バラ肉)の部位を塩漬けにしたものになります。コーンビーフは一般的に茹でて調理されるそうです。まっ、日本でコーンビーフを作ってる人ってそんなにいないと思いますが、アメリカでは、塩漬けの状態のままのコーンビーフが売っていたりします。そして、アメリカンBBQのように、スモークをかけながら調理し、最後に蒸し上げたものがパストラミになるんですねぇ。使用するスパイスも異なったりするので、明確な味の違いもあるはずです。コンビニでは、ペッパービーフ、パストラミビーフなどのおつまみが販売されています。もしよかったら食べ比べしてみてください。セブンイレブンでは、黒胡椒がピリッときいたペッパービーフが売ってました。コーンビーフとパストラミが混同してますね(笑)