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ブリティッシュエアウェイズのフィッシュ&パスタ

イギリスと言えばフィッシュ&チップス。ミートパイにローストビーフ。そう言えば、サンドイッチもイギリスが発祥の地。のわりに、どんなサンドイッチなのかはみな知らない。シグネチャーサンドイッチって何だろ。え〜っと、とりあえず、イギリスを代表する料理で思いつくのはやっぱりフィッシュ&チップス。それくらいしか思い浮かばないけど、きっともっとソウルフードがあるばず。これは、もうロンドンに行って調べるしかない。スペイン行きのフライトを調べていると、ロンドン経由のフライトが多く表示されていたので、アムステルダム経由にするか迷ったけど、経由地はロンドンを選択して、数日滞在することにした。

出発地は関空。ロンドンまで直行便があるのがいい。お昼近くの出発だったからか、滑走路が混み合っていて少し遅れたけど、無事離陸を果たした。日を同じくしてダラスに向けて出発する下城会長もなんとか出発できたようだ。彼らはバーベキューの大会に参加すべく渡米した。僕も行きたかったけど、今年は急遽スペインに行くことになったので、来年までお預け。まずはロンドンを目指しテイクオフ。

離陸と同時に始まったエンターテインメントシステムでは、もちろん映画を選択。キャプテンマーヴェルを選択し観始めていた。まもなくすると、割り込みが入りランチの案内が放送された。今日はビーフとフィッシュの二種をご用意しています。さっそく来たか!と思い、もちろんフィッシュを頼むことに決めた。フィッシュ&チップスとは言ってないが、フィッシュと言う言葉にはビビッドに反応してしまう。離陸後90分ほどすると昼食が提供され始めた。前の方の座席だったので早めに配膳されそうだ。Beef or Fish? CAの声が聞こえ始めた。ビーフはすき焼きのようだが、そんなものはいつでも食べられるので、フィッシュにする。みんな、けどビーフを選んでる。一抹の不安を覚えたけど、初志貫徹。フィッシュ、プリーズ!

配膳されたトレイにはよくあるフォイル包みのディッシュ。さっそくフォイルを剥がして見てみると、中にはパスタにトマトソースのかかったフライドフィッシュのような感じの料理があった。衣は薄く、狐色には程遠い。どっちかと言うと揚げ出し豆腐のような感じに軽く揚げられていた。すぐさまフォークを刺してみると全く抵抗感がなく、ん?サイドのマッシュポテトなのかな?と思いつつ口に運んだ。

あれ?!やっぱマッシュポテト?!とても柔らかくて歯ごたえがなく、ポテトなんだって思いながら、ソースに隠れているフィッシュを探り当てながらもう一口食べた。いや、やっぱりポテトじゃなくフィッシュだ。ふかふかで柔らかく、パサつき感は一切無く、衣もしんなりとしていて柔らかく、少量のトマトソースがフィッシュの味を殺すことなく引き立てている感じだった。

ヤバい。いきなり、これはうまいぞ。まさかの機内食でこんな美味しい料理が食べられるなんて。ふかふかのフライドフイッシュ。本来ならサクサク?パリパリ?なフィッシュを期待するところに、いきなりアッパーカットで不意を打たれた気分。いまだかつてエコノミーの機内食でこれほど美味しい料理が出てきたことがあっただろうか。フィッシュがこれなら、チップスはどんなんだろ。ロンドンに着く前から、イギリスの料理には期待に胸が膨らみ張り裂けそうな感覚だ。イギリス、ロンドン、フィッシュ&チップス、これは侮れないソウルフルなB級グルメに違いないと確信した。

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