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無責任な人々による迷走の夏、打算と誤算の五輪の夏。


競技開始まであと2週間となった7日の今日、東京五輪の観客の扱いがいまだ決まってないという、日本の恥を世界に晒すようなニュースが報道されました。

6月に決めた「観客の上限1万人」の方針は、変異株による首都東京の感染拡大がおさまらず、おそらく実現は無理。

だから「五千人以下にすべき」だの「競技によって一部無観客」だのと、決定権をもつ関係者が、いまだに自分の意見を押し通すべく愚かな迷走をしているようです。

あちらを立てればこちらが立たずで、この期におよんでまだ自分たちの都合やスポンサーの意向を可能なかぎり優先しようとでもいうのか、利権やメンツがらみで身動きが取れなくなっていたりして?

そのせいで無観客の決定もできず、観客をどうするかもいまだに決定せず、大イベントの準備に必要な時間はどんどん削られてゆき、現場の人間ばかりが右往左往して焦りまくっている模様。

馬鹿なんじゃないの?
常識もなさすぎでしょ?

普通に考えて、世界的な規模の一大スポーツイベントが、競技開始まで半月もないのに、まだ観客をどうするか決まらないってありえないでしょ!?
少しは準備する者たちの身になれば?責任者出てきなさい!って次元の話じゃないですか。

じゃあなぜそんなことになってるかというと、ようするに誰かさんが「五輪の政治利用」や「五輪関係者やスポンサーにいい顔したい」のをまだ諦められないからではないでしょうか。
そのせいで、少しでも多く観客を入れろと執拗に圧力をかけていたりとか?

実際問題として、感染拡大が止まらない現状では無理な注文だし、時間切れの突貫工事が確定しているイベント準備で、しわ寄せを一手にかぶることになるだろう現場の人間たちは、いっそ中止してくれとか思っているのでは?
わたしなら確実にそう思いますけど。

これは現場の苦労なんて何もわかってない人達が、国会や選挙あたりと同じように考えて、ギリギリまで食い下がって粘り勝ちすればいいとか、時間切れの強行採決みたいなやり方がここでも通用するだろうと、愚かな皮算用をやめられないからではないでしょうか。

むかし「働いたら負け」とかいうアホな主張が話題になったことがあったけど、たぶんあれと同レベル。
「中止や無観客は負け」で、感染が拡大しようが、とにかく粘って「観客とスポンサーと五輪貴族の皆様を味方につければ勝ち」なんてことを考えているのかも。

ならさっさとそちら側に尻尾を振ると心を決めて、五千でも一万でも観客を入れると決定すればいいものを、そこまでする信念も当事者意識も、独断専行におよぶ度胸もないわけです。

それをやってしまうと国民の反応が怖いし、確実に支持率や選挙に響く‥‥だから強行採決は「時間切れで仕方がなかった」というふうに持っていきたいとか、都合がいいことを考えていませんか?
何かヤバい事態が起きても、時間切れでの決定なら不可抗力で仕方がなかったとして、誰も責任を取らずにすむから?

そういうのバレてないと思っているのかもしれないけど、打算も計算も見え見えなんですよね。
だってそれ以外に、この時期にまだこんなことで揉めている理由が考えられますか?


「二兎を追う者は一兎をも得ず」というのに、日本の政治家や五輪関係者は、欲張って三兎も四兎も追うことをやめられず、そのくせ誰も失敗の責任はとりたくないときています。

そういう姿勢が世界中の人々から呆れられていることを早急に自覚してもらいたいものです。

東京五輪は即刻中止!
どうしてもやる気なら無観客!

それ以外の選択肢はさっさと切り捨て、国民の負担軽減を最優先に考えてほしいと望むのは、そんなに無理な注文でしょうか?

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