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岸田さんに「じいや」がいれば新政権のイメージは違っていたかもしれない。


ヘッダーの画像は©️アニメ『キングダム』より 秦王のじいや(みたいな?)左丞相の昌文君


自民党なのに妙にリベラル風な新政権の船出は、ご祝儀相場なしで支持率が伸びないなど、発足直後から荒れ模様を呈しているようです。
わたしの見るところ、岸田政権の低空飛行の原因は、自派閥に幹事長や官房長官を任せられる人材がいなかったことにある気がします。
巷では各派閥に配慮した人選だと言われていますが、本当のところは自派閥には重要なポストを任せるに足る人材がいなかった‥‥というあたりが、おそらく的を射ているのでは?

ぶっちゃけ岸田さんに“じいや”がいなかったのが敗因で、幹事長に「評判の悪いあの男」をたてることになった可能性も考えられます。
名門派閥のプリンスという触れ込みだったし、わたしは岸田氏の派閥には、てっきり「じいや」のごとき殿に忠実な古参議員がいるものと考えていたのですが、残念ながらこの読みは見当外れだったようです。

ひょっとしたら、かつてはじいやのごとき人材もいたのかもしれませんけどね。
派閥内で分裂をくり返している間に、岸田氏の経歴や人柄を見込んで彼と共に働くよりも、権力中枢に近い大御所議員の派閥へ損得勘定で動くような人間ばかりだったか、そもそも初めからじいや抜きで興した派閥だったのか、その辺りはわかりませんが。
『キングダム』に例えるなら、秦王嬴政(えいせい)の昌文君、王賁(おうほん)の副官の偉そうなおじさん、蒙恬(もうてん)のじいやさんみたいな人材は、残念ながら岸田氏のそばにはいなかったようです。
個人的な意見ですが、もし岸田氏に昌文君のような人物の助力があったなら、国民の目に映る新政権の印象はもっと違っていたように思うのです。

ところが現実には、忠義者のじいやの代わりに、ご老公きどりの越後屋が「評判の悪い番頭」をひきつれて他派閥から乗りこんできて、どっかり腰を据えた感じ?
しかもこの越後屋は、おおっぴらに悪代官とも繋がっていますからね。
昌文君がほしかったところへ呂不韋(りょふい)がやってきたようなもので、これじゃあ国民の好感度が上がったりするわけがありません。
まぁ、還暦を過ぎた男性にじいやがついているのも、考えてみれば気持ち悪い話だし、いなくて当たり前だったのかもしれませんけれど。

それにしても、じいやはともかく、あんな「黒番頭」などでなく、自派閥から忠実で、なおかつ誠実そうな人材を党や政権の要所に据えられていたなら、岸田氏の掲げる政策や党改革の説得力も、もっと国民の支持も得られただろうにと、いくぶん気の毒に思えてくるほどです。
なにせ新政権ではマイナス要素てんこ盛りの連中があちこちで重用されているわけですから、これでは「最初から約束があったのか?」と疑われても仕方ありません。
あるいは岸田派閥の人材不足を見透かして、総裁選での協力と引き換えに、越後屋のほうから黒番頭をゴリ押しした可能性も否めません。
最初からそのつもりで岸田氏の応援についたと考えるほうが、岸田氏本人が番頭氏の手腕や人柄を評価したという話よりもよほど納得がゆくぐらいです。
安倍政権時代から見飽きたあの顔ぶれときたら、「マジでリアル呂不韋かよ?」って言いたくなるような連中揃いですからね。
自分たちがやりたいようにやれさえすれば、新政権が国民にどう思われようと、国民がどうなろうと知ったこっちゃないみたいですし。


その茶番劇いつまでやるの?

これは、自民党総裁選からつづく、新政権関係者の言動と、それを逐一報道するメディアへの率直な感想です。

2021/10/5の朝日新聞DIGITALの麻生氏、菅前首相は「顔が悪い」 岸田首相は「男前」という記事を知っていますか?
以下はその一部の引用です。

麻生太郎・前副総理兼財務相は4日夜、東京都内であった山東昭子参院議長の政治資金パーティーのあいさつで、菅義偉前首相について、「実績が上がったにもかかわらず、(菅)内閣の評判が悪い」とし、その理由について「(菅氏の)顔が悪い」と述べた。岸田文雄新首相については「なんとなく男前っぽく見える顔。あの顔がやっぱりいい」と述べた。
〜中略〜
菅前首相が進めたワクチン接種を評価しつつ、評価が上がらなかった理由を菅氏の「顔」と指摘し、「失礼ですが、(前)総理の顔も、私の顔も、茂木(敏充外相)の顔もそうかもしれない。すぐ『ケンカ買います』みたいな顔をしているようなのは受けない」と語った。

もうひとつ、こちらも朝日新聞デジタルですが、あまりにもくだらないのでタイトルだけで十分な、麻生氏は水戸黄門?甘利氏「ご老公さま、頼りない幹事長を助けて」という馬鹿げたシロモノもあります。
国民ウケを狙ったつもりか、内容は黒番頭氏の太鼓もち感が満載なうえ、いざとなったら首相などそっちのけで、自分たちでタッグを組んで好き放題をやるための布石とも受け取れます。
そもそも、こんな低俗な話題ばかりが取り沙汰されるのは、コロナがたまたま原因不明の新規感染急減を続けているからです。
緊急事態宣言解除後のなりゆき次第では、またすぐに感染拡大するかもしれない危険もあるし、やはり感染拡大が危惧される年末年始のイベントシーズンもすぐそこまで近づいています。
しかし新政権の重要なポストにある当事者たちにも、大半のメディアにも、およそそうした認識があるようには見えないあたりが、この国の政治とメディアを象徴しているようです。


総裁選での暗躍にひきつづき、A3(通称の3Aではなく“悪人づら3人衆”と私的に命名)が重用される背景には何があるのでしょうか。
可能性として考えられるのは、もしも岸田政権下でだれかの不正がバレるなどの困った事態になった際には、彼らの悪知恵や厚顔ぶりが非常に役に立つはずだと期待して?(まさか!)
リスクを承知で岸田氏は、それでも不都合なアレコレを揉み消す手段に長けた彼らの手腕をかったか、はたまたどんな経験も悪知恵も能力のうちと評価してのことなのでしょうか?

国会中継などで安倍、麻生の両氏が並んでいるところを見ると、まるで時代劇の「悪代官と越後屋(悪徳商人)のよう」だと思っていたのですが、今回はここにさらに「越後屋の番頭」まで加わりましたからね。
国民目線だと、番頭氏の人物像は(なんでこんな人物を?)と理解に苦しむほかないぐらい、すっかり悪い噂とイメージが定着した「黒番頭」といったあたりです。
が、ご当人には自覚がないらしく、不起訴=無実ということで「過去の悪事の追及は必要なし」だと言いきっています。
番頭氏の自意識がどうだろうと、はなはだよろしくない彼の評判や評価なら、もうすっかり国民のあいだに定着しているのですけどね。

代がわりした“新しい殿”が、国民の目にいくら誠実そうな人物と見えても、総裁選に勝つために悪代官や越後屋の手を握った段階で評価を下げてしまったのは間違いないでしょう。
総裁選の候補者が乱立していた段階から裏工作で暗躍し、総裁選のゆくえまでも左右した悪代官と越後屋の影は、おおいに国民の不興をかっているのですから。
ここへさらに、メディアをつかって自分の影響力を見せつけたいのか、やけに露出が増えた「越後屋」や「評判の悪い番頭」の発言ばかりが、新首相発言よりも多くとりあげられる現状では、とてもじゃないけど国民は明るい未来など期待する気にはなれません。


麻生氏の「ケンカ買います顔」発言で思いだしたのですが、「男の顔は履歴書」という言葉がありますよね。
すなわち「生き様や性格はそのまま顔に出る」ということらしく、男性にかぎらず女性にも同じことが言えるわけですが、これはようするに、どんな生き方をしてきたのか、年をとればとるほど顔に出てくるから隠せないという意味でもあるわけです。
女性はメイクしている前提で区別されているのか、「女の顔は請求書」だそうですが。

人相学はわからなくても、笑いジワなど、いつも浮かべている表情が顔の筋肉を固定させたり、時間をかけてしわを刻んで、見た目の顔かたちをつくるイメージならわかりますよね。
ならば『ケンカ買います』顔も『悪人づら』も、つまりはそれが顔面に固定されるような表情を四六時中してきたことに起因するのでは?
わかることはほかにもまだあります。
「そういう顔をしている自覚はあっても直す気はない」らしいとか?

ある種の政治家の顔を履歴書にたとえるならば、その顔に向かって請求書を突きつけてやりたい国民はごまんといるはずです。
尽きない権勢欲や不正な金銭の授受など、強欲を絵に描いて色を塗って金ピカの額縁におさめたような者たちが政治の重要なポストにつき、肩書きをつけ変えてはそこに留まりつづけているようでは、国民の暮らしが改善されたり、日本の未来が明るくなるとは到底おもえないし、また期待もできません。

われわれ国民は、彼らのその厚かましい履歴書顔に、次の選挙で、請求書を突きつけてやるべき時に来ているのかもしれません。

あと、ちょっと気になっているのが、れいわの山本太郎さん、もともとあんなお顔でしたっけ?
最近の写真で見るとすこし人相が悪くなっているような‥‥💧気のせいでしょうか?



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