第54回 募集のための施策(2)
12月半ばから急いで動き出した。
まずは、建築事務所の栗原さんから、模型の写真を送ってもらった。角度を変えた二枚だ。さすがによく撮れていると思った。
次に同じく建築事務所の鈴木さんからの建物のCG画。何度かの修正を経て、以下で完成とした。
F1棟のCG画だが、建物の雰囲気はよくわかると思う。小さな子どものいる家族に借りてもらいたいと考えているので、その絵も入れてもらった。本当は、背後のF2棟の後ろに、二階建の母屋があるのだが、それは消してもらった。(タイトル写真はCG画試作のひとつ:F3棟)
最も手間がかかったのが、室内(F1棟)を紹介する動画だ。設計の過程で、CGを使って立体像も作成すると聞いていたため、それを動かすだけならそれほど難しくないかと勝手に思っていたのだが、どうもそうではなかったようだ。
最初の試作を僕が見て、修正をお願いしたのは、
・どこからの視線なのかわかるように、隅に図面と視線を示す矢印を入れてほしい
・玄関やドアの開閉をもっとわかるようにしてほしい
・ロフトへの移動がなかったので、それも加えてほしい
・できればBGMもほしい
結構無理なお願いばかりだったが、栗原さんは期待以上に仕上げてくれた。
そして、年末ぎりぎりの12月28日に完成した。
栗原さんには大変な思いをさせてしまったが、とても室内の構造や雰囲気もわかりやすいと思う(移動中に空中の横柱が切れてしまうような描写があるが、ソフトの機能制約でいかんともしがたいそう)。夜の場面をはさんで模型写真の俯瞰で終わり、そこにAWAZUKU HOUSEの文字が浮き上がってくるところなど、なかなかニクイ演出。
最後に残った配布用の紙のリーフレット。これがなかなか大変だった。デザイナーのIさんの時間ができる12/20から打合せを始めたが、僕がすぐに東京を離れてしまったので、基本はメールと郵便のやり取りだけで進めることになった。
紙ということだけしか決まっておらず、サイズや形、ページ数などこれから決めねばならなかった。
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