1996年9月 北海道レンタカー珍道中 01
【前置き】五年半ほど勤めた会社を辞めてすぐ、同僚MMちゃんとそのお友だちSMちゃん(初顔合わせ)と三人で北海道に行くことになった。私は(三人とも?)初北海道旅行。飛行機で往復、道内はレンタカーを使い、先に予約した各地の宿に計4泊、というそれなりに充実したプランだった。
三人三様の北の大地への思いを胸に、憧れの北の大地はいったいどんな顔を見せてくれるのか?
【まとめ】東京駅近くで前泊。出発から札幌までとレンタカーでサホロリゾートまでの何かとドギマギする道のり。
9月20日(金)
友だちのMMちゃんとも初旅行だったが、そのお友だちSMちゃんとは何と初顔合わせ(かと記憶)。最初はドギマギしたがすぐに意気投合して、お互い何だかんだ話をするようになる。
SMちゃんはテレビ視るのが大好きだとのこと。MMちゃんは北海道と言えばまず「北の国から」のロケ地やゆかりの場所を見たい、と張り切っていた。
あと、美味しいもの一杯食べたい! と。これは三人共通か。
21:18 こだま 静岡発
各停だったせいか、三島で6分も止まっている。
ようやく東京駅着。雨が降っている。
前泊で予約したのは八重洲南口からすぐのビジネスホテル。地下道はすでに閉鎖されていたので、広い横断歩道を走って渡る。
23:00過ぎにホテルチェックイン。セミダブルとシングル二部屋。明日は早いのでさっさと寝ようとするが、外の音がけっこう聴こえてくる。
9月21日(土)
4:00 起床。4:30にチェックアウトしようとするが、フロントへの入り口が閉ざされている。あちこちうろつくが、下のドアから地下道に出てしまったり地階の雀荘に足を踏み入れたり、出かける前から東京の地下帝国を探検してしまうところだった。
4:45頃ホテルのおじさんが気づいたらしく出てきてくれた。本当は5:00からチェックアウトらしいが無事、出られた。
というか、自動ドアを(手で)開けて出て行っても良かったらしい(清算は前払いで済んでいたので)。「カギ、かかってないから」と。いやいや、こんな大都会でそれは不味いのでは? と思ったけど丁寧に礼を述べて出る。
5:20始発のモノレールで羽田へ。改札に並んでしまった。
6:40 JAL501で離陸。ようやく夜が明ける。
国内便乗ったの多分2回目だったが、国外行きと違ってあっさり乗れるのが、なんとなく慣れなくて不思議な気がする。
しかし眠い。
8:00 札幌、千歳空港着
8:30頃 オリックスレンタカーで手続き済ませ、出発。
ダークグリーンのセダンをお借りする。多分ホンダのアコード。
ひたすら広い道を走る。今宵の目的地はサホロリゾートと。
しかし、格安のツアーゆえに若干の「立ち寄り所」に行くという任務もついている(強制だったか記憶に乏しいが、寄らなくちゃ、という感じではあった)。今日の任務地は「グリュック王国」。
9:30頃 夕張 MMちゃんが大のメロン好きで、夕張メロンを食べるためにJAの産直ぽいお店に寄る。赤いメロンあまり見たことなかったので、おそるおそるいただく。甘かった!
13:30頃 帯広の公園近く「M なんちゃら」というお店でお昼ごはん。ラムジン丼とスープ。自家製ハムとソーセージ盛り。SMちゃんが頼んだエムパンというのも少し味見させてもらうが美味しい。MMちゃんはチリ。
公園を散策する。
400メートルベンチにびっくり。
リスがいた! シジュウカラらしき小鳥もたくさん。
グラウンドは草丈が長く、片隅の短い所でサッカーをしている少年を見たくらい。
14:30頃 十勝川のハルニレの木を見る。多分豊頃町。(※帯広からだとホテルとは逆方向だったと思うが、「行った」と書いてある……)
16:00頃 グリュック王国へ。
半端な季節のせいか、夕方近いからか、人があまりいない。
ヨーロッパを基調としたテーマパークらしい。中を冷やかし歩く。
広場の片隅にトラバントが停まっていたのが一番のツボだった。
出入り口近くにうろうろしていた狼(着ぐるみ)が一抹の哀愁を帯びていた。
17:00頃 出国(笑)。
ひたすらひたすら車で走って走って……
19:00 サホロリゾート着。山並みと森とに囲まれた静かな高原、といった感じ。
チェックインしてそこで夕ご飯となる。
入口近くの広間?に卓球台があり、そこで1時間ほど、三人で卓球大会。
MMちゃんと私は卓球経験者(Mちゃんは高、私は中だったか)、SMちゃんは初心者、だったがなかなかにいい勝負だった。いや、MMちゃんと私の腕が落ちたからなのかも。
大浴場はジャグジーあり、サウナありでのんびり浸かれる。
部屋に戻り、ぐっすりと眠る。
早朝に訪れるであろう驚愕を知る由もなく……