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1990年1月 ハワイにありがちな社員旅行の記 01

【まとめ】当時バイトで行っていた会社は社員バイト関係なく、売り上げ成績に応じてご褒美が出ていた。これは営業所単位で、お金の代わりに本社から頂いた旅行の、(自他ともに)都合悪い部分を除いた一部始終です。まずは出発から到着までと翌日の様子。ガイドにわずかにムカついたり外がうるさかったり魚がいたり肉食べたり。

1月11日(木)
21:00 仕事仲間の連中と会社が終わった後、新幹線で静岡を発ち、成田まで。
成田発。JAL826に乗る。営業所全体の旅行だったが、飛行機の予約上、二手に分かれていた。私たちの方が少しだけ出発が遅かった、ような。
3、4、3列シートのけっこう大きな飛行機。あまり眠れない上に、夜中の2時に「Good morning」と放送が入り、いきなり朝食が出てきてびっくり。
のどがカラカラで、オレンジジュースがうれしい。
私が寝ている時、コメディ映画(多分、ミクロキッズ)をやっていたが、声をころしながらも馬鹿笑いしているにいちゃんがいて、よけい眠れなかった。

6時間5分の空の旅で……

1月11日(木) 

8:15 ホノルル空港着。
雨雲に少し虹がかかっている。あちこちにハイビスカスやブーゲンビリアが見える。空気はぬるくて湿っていて、空港はレイの甘い花の香りが漂っている。

日系のおじいさんガイドに案内されて、ホテルまでのバスに乗る。
すぐに着くのかと思ったら、JAJAショッピングセンターなる場所に連れていかれる。友人Hちゃんいわく「長崎屋ぽい」。
日本人しかいないような店だった。
多分昼食もここ(何を食べたか記憶が全くない)。
特に魅惑的な感じがなかったので、ガイドさんに「別行動で先にホテルに行きたいんですが」と数人で言ってみたが、「わたしがめいわくなので、だめでーす」と。軽くムカついたが言い方(つうか発想)がアメリカンでちょっぴり楽しくも思った。
会議室みたいなところで変な観光ビデオ見せられたり。ホテルのチェックインまでの時間つぶしだったらしい。

ひとつ印象的な話を教えてもらう。ハワイの州花はハイビスカス、というのは知っていたが、黄色いハイビスカスなのだそうだ。

14:00 ようやくホテルに着。アウトリガーリーフタワーホテル。
Hちゃんと同室で二階。出入りがとても便利だが、窓の下がすぐ通りで通行人がうるさい(夜はもっとうるさかった)。カーテンも開けられない。
もーうるさい! と言いながらもけっこうぐっすりと眠る。

それでもお洒落な感じだった

1月12日(金)

何時に起きたか不明。朝食後、数人でタクシー(5.00$)にてハナウマベイまで。
ベイ自体が火山噴火の跡なのだと。海岸に降りていくには少しばかり草地を下って行かねばならない。

まだ少し静かな時間

朝のうちはあまり人がいなかったが、昼過ぎになるとあっという間に人が増えていた。
金属探知機を引きずって金目の物を探す白人のおばさん、やたらと通る人に砂をかけまくってたのしげに笑っている金髪ベイビー、海にどっぷり浸かるシーズンではないがそれなりに人は色々と楽しんでいる。

ハトや雀もたくさん。

ハナウマ湾とハト

fish fundと書いてあったので見ると、魚の餌用に焼きのり5枚(全型で2枚かそこら分だったか)を2.00$で売っていた。
それをちぎって海中の魚にやると、面白いように食いついてくる。
灰色がかったニジマスくらいの大きさの魚よりも、青っぽい魚の方がすばやく、飛び上がるようにしてエサを食べている。
Hちゃんは指先を噛まれた、と。見せてもらうと、歯が鋭いらしく、指先からうっすらと血がにじんでいた。

パンフか何かをみて写したお魚一覧(ハワイ語も)

陽射しはあまり強くなく、ひざくらいまで水に入っていたが浜に上がると寒く感じる。風がとにかく強い。
同僚が持っていたシュノーケルを借りて、水底をみる。
火山岩のような岩がゴロゴロした所があり、色んな色形の魚がウヨウヨしている。自ら水族館のタンクに入ってしまったかのよう。

ちょっと怖い看板、しかも海中に立っていた

会社の他部署の人たちも来てかなりのんびりと遊ぶ。

帰りはバスを拾おうとしたが、バス停が遠いと聞いてどうしようかと相談していたら、ちょうどシャトルバス(15:00発と15:30発があった)に拾ってもらえ、ワイキキまで帰ることができた。2.00$。車内では小さな円錐形のコップで冷たい水が飲める。

バスはけっこう混んでいる。運転手さんがワイキキに入ると次々とホテルの名を告げ、そこに滞在している人たちが手を上げて下ろしてもらう仕組みらしい。
威勢の良い陽気な運転手さんで、乗り合いバス的なワイワイがやがやした感じが楽しい。
「なんちゃらホテル、なんちゃらホテル~」
「おっそこだそこ、さんきゅー」
「はい次、どこそこホテル~」
「オリマス」(ドイツ人観光客)。
「えーとドイツ語でさよなら、ってなんだっけ?」
「あぅふ・びーだーぜーえん」
「それそれ、あぅふびーだーぜーえん!」みたいな。

シオシオしたままホテルに戻る。
自室は二階で、ホテルのフロントを経由しなくても脇階段から出入りできる。ちょっといかがわしい雰囲気でそこも良い。
部屋に戻ってまずシャワーで塩を洗い流してさっぱりす。

夜は営業所長Mさんお勧めのTony Roma's(a Place for Ribs)に営業所ほぼ全員で行く。
多分スペアリブステーキ初めて。骨がついてる!ソースも好みだし、カリカリ部分も美味しくて舌鼓をうつ。輪切りの玉ねぎを揚げたオニオンリングはとにかくくどかった。

お店のおねえさんが陽気で可愛らしかった
店内の様子

お店の外で集合写真を何枚か撮る。酔っ払いも多いので、通りかかった人を捕まえては一緒に入って、はいパチリ、とやっていた記憶が。
店の前にテキサコオイルのスタンドが赤いネオンを輝かせている。

どこからともなくブラスバンドの響き。ホノルルは夜も眠らないんだなー、と。

帰ってからHちゃんほか5人で買物に。フライドチキン、コールスローサラダ、ハワイアンポテトサラダ、寿司、おむすび、バドワイザー、大びんのワインなどを買い込んでM夫妻の部屋へ。まだ食べるのか? って感じだったがワイワイと食事。そしてUNOや7並べに興ずる。

窓からの景色。ホノルルは眠らない!

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