1987年2~3月 初海外はドイツふたり旅 03
【まとめ】
エーベルバッハを立ち、次の目的地・バイロイトまで。約6時間半の列車の旅一部始終。車窓の風景に二人で浮かれまくりだった。
ようやく着いたバイロイトは、夏の音楽祭の賑わいはどこへやら。
3月1日(日)
10:09 Eberbach発。
ネッカー川をさらにさかのぼる列車の旅となる。
Neckerelz→Gundelsheim/N。古い要塞が見えた。
Bad Friedrichshall→Jagstfeld→
10:56 ハイルブロンHeilbronn
Bietigheim-Bissingen。途中の駅に、DHな汽車が停まってる。クリーム色にオレンジ線。
「DH」すなわち「でーはー」=「派手」という表現がこの頃より流行る。といっても2人っきりで流行ってたんだけど。
Ludwigsberg
車の会社が多くなってきた。
12:06 シュトゥッツガルトStuttgart 停車中にお昼を買う。
ソーセージパンとシュウェップス。フランスパンみたいな丸いパンに皮がこげてパリパリしたソーセージ(wurst)とすっぱいマスタード。
シュウェップスはビンの蓋を開けて、上に紙コップをかぶせてよこした。
Waiblingen→Winnenden→Backnang
東に向かうにつれ、雪が少し残っている所が見えてきた。
→Murrhardtあたりにくると、街の中にも針葉樹が多く目立つ。杉か、樅か?素人には区別がつかなかった。
畑のすみっこの木に、こういう物見台のようなものがかかっている。
土手のない川で釣りをしてるおっさん
ニュルンベルクへの線路沿いの川は、ふにゃらけてててすごい。
川には大きな氷が浮かんでいる。道や畑はぐちゃぐちゃのぬかるみ。
お城らしきものも見る。
だんだん針葉樹林が多くなる。
Kの実況中継が入る。
「はーい Kでーす。
Schwabisch-Hallからこちらは、ずっとのっぱらです――おっと、森が見えてきました!!!抜けた向こうは、のっぱらですっ!!
反対側の窓の風景もええぞ」
トイレの紙は、黒チリのロール!
お手拭の紙も黒く、”DB”のロゴが青く印刷されている。
崖も多くなる。列車があまりに揺れるせいか、二人の脳内麻薬物質はますます、分泌が多くなってきた、ような……
Crailsheim。池は凍っている。
でも車内は温かい。
針葉樹林は、日本と若干違い、下ばえがほとんどない。
刈っているのか?日照時間の関係??
どこまでも野原と森、それにその中に、こぢんまりとまとまった街が島のように。
"Ansbach" と、緑色の目をしたおじさんが教えてくれた。
向かいの奥さんの編物を手伝って糸をほどいている。
雪が多くなってきた!
樅に混じって、白樺が見え出す。やがて、赤松の林が多くなる。
Rosstal→Pegniz
14:40 Nurnberg。列車の切り離しでしばらく停車。
川には割れ氷がいっぱい。
14:56発
駅から見えたニュルンベルクは古くどっしりとした街。
郊外の散歩道には、日曜だからか、人がそこそこ歩いていた。
Lauf(rd Pegnitz)→Hersbruck(rechis Pegnitz)
トンネルの中は真っ暗。コンパートメントの電気がつかないので余計に暗い。そしてトンネルだらけ。
Neuhaus(Pegnitz)
ど田舎かげんに感動して、Kとふたりでリャマのハンジくんの鳴きまねをしている。
Pegnitz→Schnabelwald→Crussen ofr→
16:40頃 バイロイトBayreuth 着。
友人K、一回目の旅が夏のバイロイト音楽祭ツアーだったので、かなり感慨深そう。
到着時、雪こそなかったがかなり寒い。
とりあえず荷物を駅ロッカー(1.00DM)に入れてから、Kの知ってる宿にまっすぐ飛び込んでみる。
Weihenstephan。駅からすぐ。バス(シャワーも)、トイレ、Doppelzimmer(2人部屋)で朝食付きという好条件で即決となる。
18:00 近くのレストランで夕食。
ビーフステーキに揚げた細切りジャガイモが藪のように添えられたもの。サラダはレタス、黄色いピーマン、大きなキュウリ、トマト。ピーマンが果物みたいに美味しい。アップルソーダにビール0.25リットル。26.50DM+1.00DMチップ。
街はどんどんと冷えていくが、美味しいものお腹いっぱい詰め込んで、温かい宿もあって怖いものなしという感じ。
ゆっくりと風呂に浸かってぐっすりと眠る。明日から二、三日バイロイトを起点にしてあちこちしようか、と。