呉で南極観測船「しらせ」を見に行った!そして聖地巡礼(後編)
前回の続きになります。
「しらせ」で聖地巡礼
今回の「しらせ」一般公開では、アニメ「宇宙よりも遠い場所」のパネル展示がありました。
好きな作品なので嬉しい展示ですね。
主人公である女子高生4人が南極へ行くと言うストーリーのアニメ「宇宙よりも遠い場所」で「しらせ」は、作中で改造されて民間人だけで運用する「七神屋ペンギン饅頭号」として登場する。
海上自衛隊と「しらせ」は作品の協力をしています。
まさに、「しらせ」は「宇宙よりも遠い場所」の聖地なのです。
「しらせ」に乗船すると、すぐにアニメの場面が思い浮かぶ。上甲板だと運動のランニングをする彼女達の姿が見えるようだ。
階段を上がり「しらせ」の船橋へ 横に長い船橋、構造は護衛艦と変わらない。
「宇宙よりも遠い場所」では藤堂吟が荒海の南極海を航行するのを「戦っているようで好きですよ」と言った場所でもある。
船橋では自衛官の人が南極について、「しらせ」が南極の近海を航行する時についてを南極の地図を指しながら説明してくれていた。
これに人だかりが出来て好評のようであった。
船橋では破れた2枚の自衛艦旗が飾られている。
どれも昨年12月から今年の3月や4月まで行動していた第64次南極地域観測隊が南極海や南極で掲げていた自衛艦旗です。
あたかも戦地に行った旧陸軍の連隊旗の如く、破れた自衛艦旗
それは本当の極地である南極の風雪を浴びた姿だった。
半分ほどが千切れても掲げられていた自衛艦旗は極地へ臨んだ自衛官や観測隊員の強い意志を見るようだ。
船橋から階段を下りて行く。
「しらせ」は自衛艦ではあるものの、急な角度の階段では無い。
そこが「しらせ」と多くの自衛艦との違いだろう。
階段を下りた先にあるのは観測隊員の区画だ。
昭和基地へ行く観測隊員が「しらせ」で過ごす観測隊員寝室がまず見れた。それぞれの部屋のドアには誰の部屋なのかの張り紙がしてあった。
この寝室、「宇宙よりも遠い場所」では荷物を固定し、船酔いに潰れていたり、腕立てなどのトレーニングしていたりする場面が思い出される。
食堂も観測隊長の部屋もどれもが作品の痕跡を辿る様に見つめていた。
海自呉基地を出て、すぐ近くの公園「アレイからすこじま」へ
ここでは潜水艦が停泊するSバースを目の前に眺め、Fバースも片側なら眺められる良い場所だ。
今回は「しらせ」がFバースでも見える位置に停泊していたので、「アレイからすこじま」からでも見えました。
護衛艦と潜水艦に混ざりながらも、白とオレンジの巨体はやはり目立ちますね。
さて、この「しらせ」見学のしめくくりで寄りたい店がありました。
それが「港町珈琲店」である。
この店は「宇宙よりも遠い場所では第2話の冒頭で「しらせ」の事と、「しらせ」の南極への航海について小淵沢報瀬が語る場所だ。
まさに「しらせ」が呉に来た時だけに揃う「宇宙よりも遠い場所」の聖地巡礼スポットなのだ。
しかし、店外に行列が出来るほどに並んでいる。
私は飲食店で並んで待ってまで食べるのは好きでは無い。
黄金フレンチトーストは惜しいがここは断念
不完全でしたが、こうして「しらせ」見学と「宇宙よりも遠い場所」を終えました。
個人的に久々の呉基地に入れて、「しらせ」のみならず護衛艦など艦艇を見れたので満足でした。