海上自衛隊の聖地、江田島へ行ってきました。~第1術科学校自衛隊記念行事~
10月28日(土曜日)に江田島にある海上自衛隊第1術科学校へ行ってきました。
この日に開催されている「オータムフェスタ江田島2023」で海上自衛隊による自衛隊記念日記念行事が行われるので見に行きました。
江田島へは鉄道で呉まで行き、呉港から江田島の小用港までフェリーに乗る。
江田島北西部にある小用港
ここからバスで第1術科学校へ向かいます。
丁度乗ったバスがオータムフェスタ用の増便で便名も「第1術科学校」とある直行便でした。
フェリーから乗った人で満員のバスは、10分ぐらいで術科学校のバス停に着きます。
バスから降りて正門から第1術科学校に入りました。
旧海軍の海軍兵学校時代からの建物が残る第1術科学校、何処か雰囲気が違うなと感じました。
自衛隊記念行事まで時間があるので、少し学校内を見て回る。
レンガ造りの校舎・旧海軍の小型潜水艇である特殊潜航艇や海龍の実物・駆逐艦「雪風」の錨など旧海軍が遺した物が点在する。
その中でもより空気の違いを感じたのは教育参考館だ。
神殿の様な石柱がある玄関、白さが際立つ外壁、特別さが表れている。
屋内も外壁と変わらない荘厳さに満ちている。
撮影禁止なのがもったいない気がするほどに綺麗であった。
教育参考館は江戸時代の幕府による海防から、太平洋戦争終結までの歴史が展示されている。
海軍の著名人の書や海軍を描いた絵画・特攻隊員の遺書などが展示されている。中でもここを他にない場所たらしめているのは、東郷平八郎元帥と山本五十六元帥の毛髪にネルソン提督の毛髪が安置されている事だ。
その場所は閉じられて見れなかったものの、そこにある神秘性があります。第1術科学校で感じた雰囲気の違いはこうした旧海軍からの神秘性を含めた歴史の厚みだったのかもしれません。
海上自衛隊による記念行事は岩国航空基地以来だ。
陸上自衛隊の記念式典の方を多く見て来たので、第1術科学校の記念行事が違うのが見てて楽しい。
第1術科学校と幹部候補生学校による記念行事
並ぶのは学校の職員であるスーツ姿の事務方と制服の自衛官に加えて、幹部候補生と海上自衛隊生徒が並ぶ。
観閲を受ける幹部候補生と海上自衛隊生徒による観閲部隊を指揮するのは幹部候補生だ。陸上自衛隊の式典だと、駐屯地司令を兼ねる部隊長の部下である副部隊長が、観閲部隊指揮官となりますが、江田島では幹部の卵が指揮官となるのはまさに独特です。
国旗の入場では、国旗である日章旗と共に海上自衛隊の旗である自衛艦旗が並んで来た。
整列した幹部候補生と海上自衛隊生徒を巡閲する時は第1術科学校の校長・幹部候補生学校の校長に加えて地元自治体の長である江田島市長も同行する。
陸自の巡閲では観閲官である駐屯地司令の部隊長が1人で巡る。江田島では二人の校長と民間人である市長も巡るのは初めて見る光景だ。
観閲行進は舞鶴音楽隊が演奏する「軍艦行進曲」で進行する。
観閲部隊指揮官と幕僚、国旗と自衛艦旗・64式小銃を担ぎ行進する幹部候補生と海上自衛隊生徒の皆さん、ラッパ隊のどれもが徒歩で行進する。
車輌の行進は無いものの、繰り返し演奏される軍艦行進曲で進む黒や紺を基調とした制服の集団が64式小銃を担いで行進する様子はまさに帝国海軍の趣がある。
江田島の第1術科学校、帝国海軍の伝統を継いでいるとされる海上自衛隊の聖地なのだと体感できました。