(ネタバレあり)「プリンセス・プリンシパルCrown Handler」第2章を見た。
9月23日に公開された「プリンセス・プリンシパルCrown Handler」第2章を広島バルト11で公開初日に観て来ました。
今年2月公開の第1章に続く続編、爆弾の探しと王族の事情がクロスする内容でありながら難しくなく、アクションもあって物語全体がよく動く見応えある作品でした。
ネタバレありで感想を書いて行きます。
消えた新型爆弾と凱旋する王子
プリンセスプリンシパルはアルビオンと言う国が王国と共和国に分裂した緊張状態のある世界が舞台だ。
今回、第2章の冒頭では共和国がケーバーライト爆弾と言う新型爆弾の実験を成功させます。プリンセスプリンシパルの世界での新たなエネルギーであるケーバーライトを使用した爆弾は戦艦1隻を消失させる恐るべき威力がある。
しかし、そんな爆弾がOPを挟んだ次の場面で何者かに盗まれたと、ドロシーはNから聞かされる。しかも爆弾は王国内に運び込まれたようで、王国内で炸裂したら共和国と王国は戦争になってしまう。
獲得した軍事的優位が自らを窮地に立たせてしまった共和国、共和国のスパイであるドロシーやアンジェ達チーム白鳩はケーバーライト爆弾の行方を捜します。
これと並行して新大陸から帰国し、ロンドンで凱旋するリチャード王子が狙撃されて倒れる。リチャードは肩を負傷したものの無事でした。
王族内では次は誰が狙われるかと警戒心が高まります。
ストーリーはケーバーライト爆弾を探す事と、狙われた王族と言う二つの軸で進む。
爆弾の行方、再登場するキャラクター
アンジェ・ドロシー・ちせの3人は爆弾盗難の犯人と思われる男が居る建物へ向かいます。
しかし、そこは前作第1章でビショップの部下がお使いに行って行方知れずになった所だ。それが分かっているだけに不穏さを感じます。
案の定、建物全体に爆弾が仕掛けてある罠だった。
(ここでのバトルでちせの剣撃の描写が凄い!)
ついには仕掛けてある爆弾が爆発、この爆発にドロシーは巻き込まれる。対してアンジェとちせは机を盾にして難を逃れています。
テレビ版第5話で列車内の爆発にドロシーはまとに受けて負傷しますが、爆発に巻き込まれなかったアンジェとちせは無事と言う場面を思い出す。
やがて爆弾はロンドン市内の劇場にある可能性が分かり、劇場を探ります。
(劇場の表にあった恐竜らしい像が初期に推測されたイグアノドンぽいなと思ったら、橘監督のインタビュー記事でやはりそうでしたね)
共和国側も応援を出して劇場周辺に監視態勢を作るものの、何者かにより監視要員が全員一度に殺害されてしまう。敵が強いのもまた緊張感があって良い。
共和国側は劇場への強行突入を実行する事にします。ここでテレビ版第6話と第7話で登場したフランキが登場するのがテレビ版からのファンとしてはニヤリとする所ですね。和みます。
共和国スパイ達の突入で爆弾を盗んだ男は一般客も残る場所へ逃げます。ドロシーはその男へ拳銃を向ける。
よくある展開だと一般人を巻き込めないとして撃てなくなる。しかし、ドロシーはやってくれた。狙いを定めて男の足を撃ち抜いて動きを止めた。
ドロシー好きな俺としてはアクションで活躍するドロシーが見れて嬉しい場面だ。
ノルマンディー公と王族
一方、王族内では女王が体調を崩して寝込む日々が続く。
公務は第一王子のエドワードが多くをこなしますが、王女であるシャーロットだけではなく、メアリー王女にも公務に出るように促されます。
そのメアリー王女、どこか怯えたような様子だ。シャーロットはメアリーをお茶に呼んでみます。
ノルマンディー公について触れるとメアリーはノルマンディー公を称える言葉を怯えながら言う。尋常ではない。メアリーの侍女が「大丈夫です」とメアリーを宥めるのを見るとより尋常じゃないのが分かる。
どうやらノルマンディー公が厳しく躾けたせいらしい。この第2章ではノルマンディー公とエドワードの会話でエドワードがノルマンディー公が自分の躾けによく耐えられたと語っている。
ノルマンディー公は王族内で王子や王女の躾けや育成を担っているようだ。
ノルマンディー公は内務卿として王国の国政を担い、王族内でも女王に意見ができるし王子や王女も躾ける。やはり凄い人である。
作中で王族は王子がエドワードとリチャード、王女がメアリーとシャーロットに名前が分からない幼い王子と王女が一人づつ居ます。
後継者たる王子と王女が合わせて6人居ると言う事になる。
十分居るように思えるが、リチャードが担ったような総督など王族が就く役職を考えると多いとは言えなくなる。
王国として共和国と対峙し体制を維持するには王族が強くなくてはならない。また、公務や公職で表により出る必要がある。だからノルマンディー公は厳しいのだろうなと垣間見えたのが第2章でもあります。
仁義なき王子
終盤で大きな展開を見せる第2章
式典会場である客船に仕掛けられたケーバーライト爆弾の爆発を止め、ケーバーライト爆弾の騒動は幕を下ろすのだが、王宮に戻ったシャーロットはエドワードが殺害された事を知ります。
その直後、エドワードの死に笑みを浮かべるリチャードとシャーロットは遭遇してしまいます。本心を隠せないと開き直ったリチャードはケーバーライト爆弾で船ごとメアリーを殺害しようとしたと言います。第2章はここで終わってしまう。
終わりになって明かされた黒幕
エドワードにメアリーを殺害すればリチャードが王位継承第1位になります。女王が弱っている事を考えると王位はすぐに手に入りそうです。
そうしたリチャードの思惑を知るには第3章を待たねばならないでしょう。
そんな王族を乗っ取るようなリチャードが自分には何故か「孤狼の血LEVEL2」の上林に見えて仕方ない。
上林は暴力で自分が属する広島仁正会を乗っ取ります。その過程で広島仁正会の幹部を殺害し、上林へ抵抗できないようにしてしまいます。
そうした上林とリチャードが重なって見えてしまった。
リチャードは王族を支えるノルマンディー公と、どう対決するのか?それが個人的にはこれからの展開で楽しみにしている部分ですね。
果たしてリチャードはノルマンディー公へ「たいぎーんじゃ、わりゃ!」と言えるのか?
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