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第3戦車大隊最後の姿~2022年今津駐屯地記念行事~(前編)

 今回は昨年12月の陸上自衛隊今津駐屯地記念行事に行った時のことを書いて行きます。
 画像も撮ったのに記事に書かず、出さずは勿体ないので、今回と次回に分けて書いて行きます。

そうだ、今津へ行こう

  2022年(令和4年)の秋、陸上自衛隊日本原駐屯地の記念行事を見終わった私はある駐屯地の記念行事が気になってた。
 それは滋賀県にある今津駐屯地だ。
 ここは第3戦車大隊と第10戦車大隊が駐屯しています。中国地方から近畿地方・東海地方・北陸地方を担当する中部方面隊で一番戦車が集まる駐屯地です。
 ここに駐屯する第3戦車大隊が来年度(令和5年)で解隊となり、16式機動戦闘車を装備し、第3偵察隊と合わせ戦闘偵察大隊に改編される。
 つまり第3戦車大隊最後の晴れ舞台がこの年の今津駐屯地記念行事になる。第3戦車大隊を一般人で見られる最後の機会となります。
 とはいえ、住んでいる広島県から滋賀県は遠い。と少し悩むものの、第3戦車大隊を見ておきたい。
 12月4日の早朝、滋賀県へ向けて出発する。
 三原駅から新幹線で京都駅まで行き、在来線に乗り換えて近江今津駅へ向かう。途中で眺める琵琶湖の大きさを眺めつつ向かう。
 近江今津駅に着き、しばし待ってから自衛隊が用意したシャトルバスで駐屯地へ向かいます。

戦車が主役の記念式典

今津駐屯地記念行事のエンブレムを付けた戦車で入場する観閲官の第3戦車大隊長

 初めてやって来た今津駐屯地、既に多くの来場者が式典会場に集まっている。その中で、見る位置をなんとか確保する。
 式典は駐屯地司令でもある第3戦車大隊の大隊長が74式戦車で会場に登場、まさに戦車の駐屯地らしい登場だ。


第3後方支援連隊の第2整備大隊戦車直接支援隊の重レッカ
第3後方支援連隊の第2整備大隊戦車直接支援隊の78式戦車回収車

 観閲行進は第3後方支援連隊と第10後方支援連隊の第2整備大隊戦車直接支援隊の重レッカと78式戦車回収車がまず行進する。

中部方面移動監視隊の地上レーダーと思われるレーダー車輌

 今津駐屯地には、監視部隊である中部方面監視隊も駐屯していて、レーダーを搭載した車輌も行進します。

上下共に名古屋城にある金の鯱を部隊マークにした第10戦車大隊の74式戦車
赤いライオンが部隊マークの第3戦車大隊の行進
第3戦車大隊所属の16式機動戦闘車

 戦車のラストを飾るのは戦車の行進だ。
 第10師団の第10戦車大隊の74式戦車と96式装輪装甲車がまず行進、続いて第3戦車大隊の行進
 74式戦車と96式装輪装甲車のみならず、16式機動戦闘車も行進
 第3師団の第3戦車大隊の中で16式装輪装甲車を運用して、次年度の第3戦闘偵察大隊の新編に向けて準備をしているのです。
 実際に見た部隊では、第14旅団の第14戦車中隊が16式機動戦闘車を装備してから、第15即応機動連隊の機動戦闘車中隊に改編されました。
 戦車部隊で戦車の隊員が機動戦闘車の扱いに慣れさせながら、新しい部隊へ移行できるようにしているのです。
 (戦車も機動戦闘車も同じ機甲科での扱う車輌でもあるからだ)
 第3戦車大隊としての16式機動戦闘車はこの時でしか見られなかった姿と言えます。

来場者に手を振る戦車の車長

 観閲行進では、戦車の乗員が手を振る場面がよく見られた。
 装甲車に乗る車長が手を振るのは海田市駐屯地での記念式典でも見られた光景だ。これは戦車が通過する一般来場者の観覧する場所が長いからでもある。
 県知事や市長などの政治家や自衛隊幹部など偉い人が座る観閲台の前では出来ない、柔らかな姿勢の交流と言えます。
(後編に続く)


 

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