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同人誌・個人誌の簡単な作り方

最近はコミケットだけでなく、小説を中心とした文学フリマも人家です。
これをお読みの方の中にも、そういう場所にご自身の書かれた小説を出品してみたいと思っている方もおられるのではないでしょうか?

でもワードで作成した小説をどうやって本にしたらいいのか分からないという方もおられるのでは?

そこで、ここでは簡単に同人誌を作る方法を記したいと思います。

その1、 初めからA5で小説を書く。
ワードでは初期設定がA4になっていると思います。これだと同人誌で主流のA5よりだいぶ大きくなってしまうので、初めに「レイアウト」のサイズからその他の用紙サイズを選び、148mmx210mm、とします。

 上の図のようなマップもワードにコピペできます。

その2、 同じく「レイアウト」から、文字列は縦書き、印刷の向きも縦にします。フォントサイズは10がいいと思います。余白を調整して文字列は17~18列、一行の文字数は38から41文字くらいが入るようにします。

 上の図は目次です。3桁の数字はずらして並べるとスッキリします。

その3、ページ番号が出るようにします。これは「挿入」にあります。
ページ番号はできれば奇数ページでは左側に偶数ページでは右側に出た方がいいんですが、古いワードではこれができないので、その場合は真ん中にページ番号を出すようにしてください。

その4、小説や詩を書いていきます。校正が終わったらPDFで記録します。
これで本文は終わりです。

上の図はチャットAIの画像生成で作ったもの。小説の内容に沿ったイラストのページも作れます。これもJPEGをコピペしたものです。
このイラストは「最後の審判員」に使ったものです。

その5、表紙を作ります。実はこれが一番厄介です。というのも表紙には、表表紙の他、背表紙、裏表紙も作らなければならず、しかも本の厚みによって背表紙の幅が代わってきます。その上塗りたしといって上下左右に3mmずつの余裕を持たさなければなりません。これはインクが端までうまく濡れるようにするためのものです。例えば上の本の場合はこうなりました。
中で使っている画像はビーイングの画像生成で作ったものを利用しています。

表の表紙はA5判だと横が1,748ピクセルx縦が2480ピクセルになります。A5判のは148mmx210mmなので1mm当たりのピクセル数は約11.8となります。
この本の場合、縦は2480ピクセルに+して3mm以上の塗足し分を合わせると2552ピクセルで十分でしょう。
問題は横で表1748+36(塗足し文)に裏も同じく1748+36、それに背表紙分がいります。これは上質紙・書籍紙共に90キロのものだと、
100ページで6.7mm、150ページで9.7mm、200ページで12.8mm、250ページで15.9mm、300ページで19mmとなります。つまり200ページの本ならばピクセル数は11.8x12.8で151ピクセルということになります。合計すると横のピクセル数は1748+36+151+1748+36で3719ピクセルとなります。
つまりA5サイズで200ページの本では縦2552ピクセル、横が3719ピクセルということになります。
こうした表紙の作成がアプリなどがそろっていなくて不可能な場合は、無料の表紙も提供されているのでそれを使っても良いかもしれないし、作成してくれるところもあります。(ちょっと高くつきますが・・・)

その6、本文と画像をPDF化して印刷所に添付して送る。料金を銀行で振り込めば10日ほどで自宅に本が届きます。

ぜひチャレンジしてみて下さい。
最後にフリー素材の表紙として上質紙・書籍用紙90キロの150枚用と200枚用のものを置いておきます。名前を付けて保存するという形で取り出して自由に加工して使ってみて下さい。


  上のものは、150枚用の表紙素材です。
 中央の星印の場所は背表紙となります。


 上のものは、200枚用の表紙素材です。
 中央の星印の場所は背表紙になります。


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カツオシD
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