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2024年を振り返る①|誰もがプロセスに関与できる場づくり

2024年の目標

毎年掲げている目標。今年(2024年)の目標は「誰もがプロセスに関与できる場づくり」でした。
こすぎの大学をはじめとして場づくりに取り組んでいますが、今年は単なる場づくりで終えることなく、誰もがプロセスに関与できる、関与できたと実感できる場づくりに挑戦し、結果に寛容になれる未来社会に向けた土台づくりに取り組むことを目標にしていました。

2024年を振り返る

2022年にNECを中退してフリーランスになり、常に仕事の心配をしているのが本音なのですが、今年1年間も様々なプロジェクトに関わり続けることができて、ご一緒させていただいた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

facebookの投稿を見返しながら、今年取り組んだ場作りについて振り返ってみます。


こすぎの大学

自己評価:◎

2013年に開校して11年目を迎えたこすぎの大学。
今年は楽器演奏、タップダンス、アロマテラピー、オリジナルグッズ作りなどの体験型授業が多かったため、初参加者の比率が高く、地域活動に関わるきっかけを提供できたのでは…と例年とは違う感想を抱いています。
印象的だったのは総合川崎臨港病院 渡邊嘉行さんによる授業。区役所で手術を疑似体験。医療と市民の距離を縮めることができた授業でした。

第140回「こすぎの大学~武蔵小杉と医療・医学と街づくり〜」 の様子

後述しますが、横浜市立大学に4月に新設された「共創イノベーションセンター」でも仕事をすることになり、そこで設定した社会アジェンダの一つが「市民と医療・ヘルスケアの架け橋 Science Communication」。SUNDREDのFuture  Boardを活用してオンラインイベントを開催し、実践者の一人として総合川崎臨港病院 渡邊嘉行さんに登壇していただき、偶発的ではありましたが必然的な繋がりのある活動ができて驚きました。

横浜市立大学共創イノベーションセンターが掲げる社会アジェンダ

市民が自らの健康に関心を抱いて、病院と連携しながら、個人と地域の健康・福祉の増進に主体的に関わることを目指します。

市民と医療・ヘルスケアの架け橋 Science Communication


川崎ワカモノ未来PROJECT

自己評価:◎

川崎市が主催し、NPO法人カタリバさんが企画運営する「川崎ワカモノ未来PROJECT」。これまでも地域メンターとして参加していましたが、8年目となる2023年度からは事務局の一員としてコミットメント度合いを高めて活動。川崎市との関わりを増やすべく3か月のプロジェクトを実施した結果、プロジェクトを終えた後も高校生たちが継続して川崎を中心としたフィールドで活動し、今も一緒に活動したり、再会でき、単なる場づくりで終わらなかったことをうれしく感じています。

そして、2024年度からは企画運営をNPO法人カタリバさんからNPO法人CRファクトリーにバトンタッチされ、フルコミットメントして活動中です。昨年度以上に川崎市との関わりを増やすべく、取り組んでいる最中です。

2023年度の活動風景

「川崎ワカモノ未来PROJECT」とは、川崎市をフィールドに、自分の身の回りや地域、社会の未来づくりにチャレンジしたい高校生を対象としたプロジェクトです。

https://crfactory.com/12798/


NPO法人アスリード

自己評価:○

10代の若者がこれからの時代を力強く、自分らしく生き抜いていくために共育に取り組むNPO法人アスリード。共同代表 武政さんが会員と生徒の縦の関係に加えて、会員同士の横の関係づくりをしたいとのことで協力して立ち上げた「アスリードCafe」。1月から毎月開催。11月まで合計10回開催して一旦休止。会員(大人)同士の思いを共有することで「教育」でなく「共育」の意義を僕自身も学ぶことができましたし、アスリードCafeで得た知見を各自が職業講話に活かすことができたのは十分な成果だと実感しています。

記念すべきアスリードCafeの1回目
中学校での職業講話


一般社団法人地球社会レジリエンスセンター

自己評価:△

2022年から理事として活動し、毎月、レジリエンスを様々な視点から探求する「& Resiliense Dialogue」イベントを中心に担当しているものの、中々、エフォートをかけることができず、代表理事 清水美香さんに負担をかけてしまっており、大変申し訳なく思っています…。
6月には法人設立1周年イベントを開催。新たなプロジェクト「森とレジリエンスから、3つのコモンズ再生へ」もスタートしました。こちらも十分なエフォートをかけらておれず、自ら機会を逸しており反省するばかりです…。

森とレジリエンスから、3つのコモンズ再生へ

ずっとあらゆるプロジェクトに関わって高負荷状態のまま過ぎ去ろうとしています。続けているのですが、ありがたいことに多くの仕事に携わることができて感謝しています。


横浜市立大学共創イノベーションセンター

自己評価:△/○

横浜市立大学に今年4月に新設された「共創イノベーションセンター」。センター長に昨年12月からJOINしたSUNDRED株式会社の代表取締役 CEO 兼 GM 留目真伸さんが就任され、留目さんをサポートするためにプロジェクトマネージャーとして組織のセットアップなどに尽力しました。未だに医学部との文化や価値観の違いに戸惑い続けていますが、これまでの知見を活かしながらパーパス策定やプロジェクトの立ち上げなどを学内外の方々と対応できたのは及第点と感じています。
共創イノベーションセンターは、その名の通り、共創とイノベーションをミッションとした組織です。イノベーションは、これまで組み合わせたことのない要素を組み合わせることによって新たな価値を創造すること。上述したように文化や価値観の違いに戸惑っているのが本音で、イノベーションの難しさを実感しています。

YCU共創イノベーションセンターの概要図
インキュベーションプロセス


NPO法人CRファクトリー

自己評価:○

コミュニティフォーラムをはじめ、これまでも数々の活動をご一緒していたCRファクトリー。6月の理事改選に伴って、新任理事として活動し始めました。僕と一緒に新しく理事となった渡邊春菜さん・長田涼さんと共に10年後(2035年)のありたい未来社会、その中でコミュニティに求められる役割や課題、提供できる価値を集中議論しています。
自助・共助・公助のバランスが崩れている現在、今後は共助(コミュニティ)が自助と共助のHUB・COREになることが求められ、コミュニティアプローチでウェルビーイングな社会の実現を目指して活動し続けると共に、まずはCRファクトリーが団体として模範となれるように努めていきます。このような観点で言うと、CRファクトリーは全国のコミュニティの方々にご協力を得ながらコミュニティ同士の連携・共創を育み続けていますが、その根底・基盤としてCRファクトリーのバックオフィスの強みを実感した半年でもありました。何事も基盤が大切。

CRファクトリー代表理事 呉さんの50歳記念パーティ


誰もが関与し、関与できたと実感できる場づくりができたのか?

2024年の目標として「誰もがプロセスに関与できる場づくり」を掲げ、単なる場づくりで終えることなく、誰もがプロセスに関与できる、関与できたと実感できる場づくりに挑戦し、そして、それは叶ったのか?

「誰もが関与できた」と実感したか否かは相手次第なので僕自身には評価/判断できませんが、少なくても「関与できたと実感できる場づくりに“挑戦”」に取り組み続けた1年だったとは言えるかな…、と年末を迎えて感じています。

「誰もがプロセスに関与できる場づくり」は2024年の目標であり、かつ、今後も目標にし続ける内容(ミッション)なので、2025年以降も取り組み続けて、コミュニティアプローチを駆使し、プロセスに関与することで結果に寛容になれる社会づくりを目指します。
2024年もありがとうございました。2025年もよろしくお願いいたします。


KANYO DESIGN Lab.

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岡本克彦(オカポン)
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