ジェジエウをしっかり見てみる(前半)

フロンターレブラジル人4兄弟の中で最も遅いデビュー(獲得から出場の遅さではカイオの方が長いが)となった期待の長身CBジェジエウ

彼に注目して仙台戦を見てみるピックアップ系の文章

ジェジエウのカタログスペック

186cmの長身

84kgとガッシリ体型?

利き手利き足共に 右 足のサイズは28.5cmとこちらも大きめ

足元の技術も良好

ヘディングはじめ高さを生かす技術もあり

パワフルなコンタクトができるパワータイプ

海外移籍はフロンターレが初

姉と妹に挟まれた三姉弟の中間子

必ず聖書を持ち歩く信心深いお方

チームや日本へのリスペクトをすごいしてくれる「いい人」

ジェジエウのプレーを試合経過と共に紹介

ジェジエウがどんな選手なのかは、練習場に行っている人なら多少は分かるのかもしれないが、私は初見ですので、かなりフラットな見方でいきますのでよろしくお願いします。

ファーストプレー

キックオフはフロンターレボール、最初にボールに触れるのはキャプテン小林。

まずは碧に下げて、少し横に運んでから早くもジェジエウにボールを渡す。

ジェジエウは特段目立った立ち位置でもない場所で受けて、ハモンロペスが走ってプレッシャーをかけてきたところで、相棒の谷口にパス。

パスの質や速度はやや後ろ向きだったが普通。平然と前を向いてパスをつなぐ谷口がかっこよかった。

しかし、ノボリまでしっかりと連動してプレスを仙台がかけてきて、ノボリの所で完全に引っかかる。ノボリは突っ込んでくる相手の力を利用してファウルを貰い難を逃れる。

このプレーはおそらく試合開始前からデザインされていたであろうパターン。

選手、特に初出場などで緊張などが予想される選手は、ボールに触れることで落ち着いたりスイッチを入れたりするというのはよく聞く話。

まずはジェジエウに触らせて、相方とのパスをする。

これでCBの二人に試合に入らせるというのは普通な考えだ。

普通とは言ったが、普通の事はできて当たり前。できて当たり前のことができないとかおろそかになると、後々ガタが来る。

当たり前を当たり前にこなしたこのプレーの意味は大きいと思う。

2度目3度目のボールタッチ

ノボリが貰ったファウルの流れから「谷口に戻し脇坂に入れてジェジエウに戻す」という流れでファーストプレーと似た位置で2度目のプレー。

今度はハモンロペスが下がって行ったため、迷わず外で浮いていた守田に縦の速いパスを入れる。

囲まれた守田は無理をせずジェジエウに戻し3度目のボールタッチ。

今回もハモンロペスが走ってくる(谷口にも人が行く)ため無難にGKへのパスを選択。

この一連の流れはいたってスムーズ。立ち位置もサポートできる位置だったし、パスの質も悪くなかった。判断もスムーズだし、いい形で試合に溶け込めたように見えた。

1~5分

4度目のタッチはヘディング、ロングフィードの流れから相手のスローインに。

ややロングなスローを前に投げてきたところをジェジエウがヘディングではじき返す。

こぼれ球を味方が回収することに成功。

5度目は1分10秒頃。

右サイド中盤でのごちゃごちゃした流れから、後ろに下げるパスを無難に回収。谷口に渡して混雑を回避する。

この後左右にボールが動いている間も立ち位置を崩さずにいつでも受けられる態勢で、フリーを手を挙げてアピールしていた。

6度目はシュミットからのロングフィードを空中戦

相手はハモンロペス 185cm 79kg

厄介な相手との空中戦だったが負けてない。ジェジエウは普通に着地したがハモンロペスは倒れた。

こぼれ球を味方が回収したので結果的にジェジエウの初空中戦は勝利となった。

6~10分

7度目のタッチは6分18秒。抜けられたらそのまま危険になるハモンロペスとの敵陣内での1対1。

冷静に待って奪うビックプレー。これには会場からもどよめきと拍手。

そのまま学へ出したパスもよかった。その後の中盤のパス回しがお粗末だったのは悔しい。

その流れからのハモンロペスの裏への抜けだしは谷口のラインコントロールでオフサイドに。ここの連携も悪くなかった。

8度目は縦パス

広がって浮いて受けて、ドリブルで数メートル前進して馬渡にパス。

馬渡と学の連携からエリアに侵入してシュートまで持ち込むことに成功。

CB→SB→SH からゴールにシンプルに向かう形はかなりいい。

9度目はまたヘディング

いい守備で奪ってからの攻撃、奪われても切り替えで押し込み蹴らせることに成功。

ハーフウェーライン近くでジェジエウがヘディング。しかもしっかり碧につなぐヘディング。

10度目は同じ流れからサイドの馬渡へ

前につけた球を下げてきて敵陣内でジェジエウの元へ。ジェジエウは右の大外で浮いている馬渡へスムーズにパス。この流れから脇坂の最初の決定機がやってくる。

9分20秒頃の裏抜けの丁寧なケア

裏にできた広大なスペースめがけてのロングパスが来る。スピード自慢のジャーメインの前にしっかり出てゴールキックに。安心して見れたシーンだった。

11度目は12分12秒頃のカウンターパスへの鋭い飛び出し

飛び出してくる石原への斜めの浮き球のパスを読んでいたジェジエウが先にタッチ。カウンターを敵陣内で未然に防ぐどころかパスまで成功させるビックプレー。

そこから成功はしなかったが速攻をかけ、カウンターのカウンターが発生した。

その後また奪われるもすぐに切り替えて奪い返し、小林のゴールに。

この時ジェジエウ控えめにだが両手でガッツポーズし喜ぶ。

12度目は13分48秒頃

低い位置に下がってきて受けに来た学のサポートで、後ろで受け、谷口に回す。

谷口は高い位置を取って浮いていたノボリへの中距離のパス。

15~20分

13度目は味方のスローインの流れから狭い場所でのパス

鋭いパスやいいファーストタッチも見せたが、仙台の守備が効果的で自陣内での仙台ボールでのスローインになる。

14度目はジャーメインとの競り合いの後自陣深くでの狭いパス回し

このシーンは普通のCBだったら嫌がるであろうシチュエーションだが、ショートパスを迷わず選択。

その後ジャーメインへの浮き球のパスが飛んでくるが、しっかり競って自由にさせず、波状攻撃を掻い潜ることに成功。

脇坂のセットプレーはターゲットになっていた可能性もあり。

流れからの学の強烈なミドルボレーが印象的だ。

15度目もサポートプレー

18分54秒頃。サイド深くまで攻め込むも無理をしない選択をしたフロンターレ。後ろで待機していたジェジエウに戻して作り直し。

16度目はシュミットのゴールキックを跳ね返し、戻ってきたのを受けて17度目

ハモンロペスと競る形になるが、ハモンの方が先に体勢を崩してなあなあの形に。こぼれ球を受けた学と守田は少し前進を試みるもジェジエウに戻す。

戻ってきたのをまた谷口にそのまま流す。谷口は左で浮いていた長谷川に流し込む。

このサイド攻撃の帰ってきた球をCBが相方に回して浮いている逆のSBやSHに送る形は、この試合頻繁に見受けられた。

20~25分

18度目もパス回しのサポート

出し先は谷口。

19度目は18度目のタッチの流れのパス回しが高い位置で引っかかったこぼれ球を回収

サイドを見るも切り替えして谷口にパス。

20度目は22分20秒頃のヘディング

見慣れてきたハモンロペスへのロングボールへの競り合い。

完全に勝利して学にボールを渡す。

21度目はフロンターレの攻撃が頓挫してこぼれてきた球を回収

前に居てフリーだった守田に渡して定位置へ戻る。

22度目もサイドから戻ってきた球を谷口へ

23度目は谷口が中央へ出したパスにプレッシャーを感じてジェジエウに強めに戻した球を受けたプレー。

トラップが前に浮いてしまうもパスにはつなげられた。

しかし、時間のロスが響いて囲い込まれるが、守田がその逆を突いて逆サイドでフリーなタツヤに送って拠点を作る。

25~30分

24度目は25分ちょうど頃、ディフェンスラインでのパス回しに参加

マークが無いから受けて、同じくフリーだった馬渡に回すのみ。

25度目は特徴的だった26分4秒頃の裏への戻りながらのディフェンス

ジャーメインに外まで引っ張り出され、その裏に永戸からのいいパスが飛んできて石原が受けようとする。

後ろから追いかける形だったジェジエウが石原のトラップしたボールに足を出してキーパーに戻して事なきを得る。速い&上手い。

28分の嫌な奪われ方から受けたコーナーのピンチ

ジェジエウのマーク対象はハモンロペス。ニアからフラッグに向けて走る動きに釣られてマークが外れる。

ポジションに戻りながらの守備でできた空間で常田が頭でコースを変えてあわやのピンチ。

ジェジエウがマークの受け渡しにミスをしたことでできたピンチだった。

その後のミス絡みピンチシーンではそこまで目立つこともなく無失点で切り抜けられた。

ラインコントロールが上手くできていたのも大きな要因の一つだろう。

30分~

26回目のタッチは少し時間が空いて30分40秒頃

富田がCB2枚の真ん中の空間へ向けて猛ダッシュ、そこへ浮き球のパスが綺麗に飛んでくるも、ジェジエウがしっかり反応して碧に渡す。

その後ノボリが危険なミスを犯すものの、谷口の好プレーで危機的状況には至らず。

27回目は27分30秒頃の自陣ペナルティエリア内でのプレー

斜めに飛んでくるクロスを微妙な態勢でヘディング、相手はハンドと言っていたが審判はノーファウルと。

肝心のボールも下に叩きつけるような形になってしまい、自分も倒れて、不思議な状態に。

味方のサポートで回避成功。

28回目はCB経由でのサイドチェンジを谷口から受ける形

ジェジエウはオートマチックに右の馬渡に渡す。

29回目は相手のハモンロペス入れポンのこぼれ球を安定させるパスを受ける

学に渡して選手を上げてラインを戻す時間を作るのに一役買った。

39分のジャーメインの裏抜けはジェジエウを悪く言えない

ジャーメインの良さが全開だったワンシーン。パスも良かったし、あれをCBのせいにされると困るレベル。

素直に相手を褒めてソンリョンに感謝しよう。

30、31回目はサイドのパス回しへの参加。

CBで落ち着かせるパス回しではなく、馬渡へのパス回しを選択。戻ってきた球を次は学に縦に入れるも、相手の守備網が狭まってきてたので、近づいてサポートに行く。

守田が頑張って外に逃げ出すことに成功。

その後はボールタッチ無く前半終了

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活魚
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