川崎駅が変わってるんだから、フロンターレも変わり時なんじゃない?

今回はいつもの堅苦しい文章とはちょっとおさらば。川崎市民の視点でフロンターレのvsヴィッセル神戸の大胆な先発メンバーについてお話ししようと思います。

私は川崎生まれ川崎育ち

生まれた病院はラゾーナの駐車場側(多摩川側)の道を歩いて1分程度の「川越産婦人科」。

中学は転校したけどとりあえず塚中に居たから学の後輩。

そこからは県内や圏外に行ったり川崎帰ってきたりと、生まれも育ちも川崎氏幸区の民です。

でも、ここ数年はずっと川崎を離れていて、川崎駅に行くのも年にほんの数回、昨年は1度か2度のみという感じ。

変わったよね川崎駅

母親は地下街ができる前を知っている人だから、もっと変わったと鮮明に思うんだろうけど、私の短い人生の中でも川崎駅は大きく変わってる。

ラゾーナができて、改札口が増えたりその周囲に新しいお店ができるかわりにパン屋やアイスクリーム屋の入ってたフードコートとあじさいが消えた。

最近では、ラゾーナのフードコートも新しくなったし、ヨドバシくらいしか行く理由の無かったルフロンも新装オープンしたとのこと。

本当に変わっているせいで、何十何百と行った私でも、新しいものを見るワクワク感を感じられるんだろうなぁと思っている。

それくらい川崎駅は歴史の変化と共に姿形も変わってきている。

フロンターレの歴史=憲剛の歴史

多くの人はフロンターレを「憲剛のチーム」と表現する。

彼の登場から歴史が始まり、彼の引退というキーワードは常に物語の大きな転換点になると言われ始めて早数年。

川崎駅の変化と同じように、フロンターレにも大きな変化が必要な時期が迫ってきている。

悲しい話だが、J2のカズですら戦力とは言い切れない。

フロンターレはリーグ王者どころかACLを目指すチーム。そんなチームに40越えたりしても憲剛が選手登録されるような余裕はない。

遅かれ早かれ憲剛は去る。引退という形で。

その瞬間に向けてのチームの裏での準備の成果も出てきた頃合いだし、「脱中村憲剛のチーム」を本格的にやり始める時期になったと実感したのが今シーズン。そして、そのための大ナタを振るった試合こそがヴィッセル戦だったんだと思う。

びっくりするような変化が時には必要

フロンターレには意外と若手が多い。

補強も若手を毎年継続して入れてるし、守田や碧を筆頭に若手が主力として活動している実績もある。

実績や経験にとらわれず、柔軟な発想で新しい事にチャレンジする。

これはすごく大事なこと。

ラゾーナや駅ビルも頻繁に店が変わるし、ラゾーナで一番大きな店であるビックカメラがLOFTに店のスペースを分け与えたように、「えぇ?マジかよ?」ってくらいのことをする必要もある。

それが左タツヤに右学の4-2-2-2だ。

そういった大きな変化を伴ってでも、先のことを見据える。

この姿勢は最近は批判してばかりだった鬼木監督にも心からの拍手を送りたい。本当に凄い事をやってのけてくれた。

この経験は今年の戦い方にもいきてくるが、3~5年の中期的なビジョンに絶大な効果があると思う。

その中期的なビジョンの間に、ポスト憲剛やポスト家長といった超新星が現れたら、また「脱ボランチ憲剛」からできあがった「4-2-3-1トップ下憲剛」のようなフロンターレの新しい形ができあがるはずだ。

変化するだけではだめ、その先を見据えないと

4-2-2-2を採用し、あべちゃん憲剛家長を全員ベンチ外にした今回の大きな変化を、ずっと続けるようなのを求めるつもりは一切ない。

まだまだ別格の働きをしてくれるのだから、コンディションを整えてどんどん使っていくべきだ。

そうすると、「あれ?この前の革新的な形はなんだったの?」ってなってしまう。

その場しのぎの変化をするだけじゃなく、その先を見据えて変化し続けないといけない。

今回の新フォーメーションの経験をいかして、既存のメンバーに新しい考え方を植え付ける。

そして、これから育ってくる選手や獲得を目指す選手の見方もアップグレードしていく。そういった姿勢が強いチームの在り方だと思う。

最も強い個体が生き残るのではなく、最も変化に柔軟な個体のみが生き残れる - ダーウィン

変化変化と言い続けているが、変化と言うのは進化とほぼ同意義だとダーウィンは言っている。

「進化」という言葉や文字には進歩や発展といったイメージがあって、「変化」には形状が変わったりするようなイメージがある。

重要なのは変化も進化も生き残りのための柔軟な対応であって、目的は同じだということ。

「退化」には悪いイメージを持ちやすいが、暗所での生活に適応するための目の「退化」は「進化」と言っても間違いではないのではないか?

進化、変化、退化

言い方はいろいろあるが、とにかくその時の戦力や対戦相手に合わせて柔軟に形を合わせていけるようになってほしい。というのが私の言っている変化という言葉の意味だ。

川崎駅を見ればわかる話だ。

・乗り換えが多い駅なので乗り換え専用の階段を新設した

・改札口を大幅に増やした

・京急との乗り換えを地下でつなぐ地下街

・ラゾーナのフードコートに新しい風を入れる新装開店

変化や進化には私の好きだったお店の閉店といった痛みも伴った。

そういった変化をして、より良くなる、もしくはその時や未来のニーズによりフィットするというのが目的だ。

目先のことだけでなく長い目で見て適応するための柔軟性を持つ。

フロンターレは憲剛を中心とした変化とともに、柔軟性の部分でも真の成長を見せてほしい。そうすれば、憲剛も安心して第一線を去る事ができると思う。

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