山口は狛犬見本市
「山口は狛犬見本市」 狛犬は盛んに作られていた産地があり、近くでは大阪や尾道そして出雲が特に有名です、瀬戸内海と日本海を結ぶ海運の要所に位置する山口には先ずそれら産地から狛犬が移入されてきました。山口に初めて登場した参道狛犬は元禄十五年(1702・赤穂浪士討ち入りの年)大阪で作られた古いタイプの「浪花型(大阪)」周南市長穂「周方神社」に奉納されました、次に尾道で作られた「尾道型」出雲で作られた「出雲型」と県内に登場します。
当初、県外からの狛犬が多数でしたが、移入された狛犬を模倣する形で萩や下関、柳井などで作られるようになりました。その後県内産地も独自のスタイルを創造して、個性的な狛犬が生みだされることとなります。「県外生れの狛犬」「県内生れの狛犬」と多様な様式を見ることのできる山口は狛犬の見本市のような場所です。