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ニックフィットのヒロイン
Nic Fit について調べているとこのような意見がありました(内容を簡単にまとめてます)。
「ニックフィットが勝てません。”老練の探検者” ・生贄・フィニッシャーが上手く揃わないとデッキが回らない。これが決まってスタートライン。」
1カ月Nic Fit を回して,その通りだと感じた。自由度の高いデッキだが求めすぎると紙束になった。
また,2月の禁止改定でレガシー環境が大きく変化した。”王冠泥棒,オーコ” と "アーカムの天測儀” の禁止。このような万能カードが禁止され,レガシー環境に多様性が復活。”自然の怒りのタイタン,ウーロ”はもちろん強いが,アブザン型にもチャンスができたと感じる。安定感のスゥルタイ型,火力のジャンド型,対応力(?)コンボ(?)のアブザン型といったところか。
〇目次
1.現在のデッキ
・鎮まらぬ大地,ヤシャーン
・集団的蛮行
・悟りの教示者
・ケイヤの手管
2.ニックフィットのヒロイン
・棘茨の君主
・ゴルガリの女王,ヴラスカ
・アルゴスの庇護者,ティタニア
3. 総括
1.現在のデッキ
”むかしむかし” と ”大変動” を基幹とし,さまざまな攻め手を展開できるデッキにしている。”マイコシンスの格子” を搭載し4+6マナが必要になるため,瞬間的な加速の ”暗黒の儀式” が使えなくなったりと構成を大きく見直す必要がでた。 ”剣を鍬に” を "流刑への道" に変更し ”老練の探検者” に流刑を彷徨ってもらったりしている。
フィニッシャー。Nic Fit を構築する中で一番面白い点はここだろう。また,ここがNic Fit ユーザーのオリジナリティとなる。先日,某ショップでジャンド型を勉強させてもらい ”変容するケラトプス” のアドバイスをいただいたり,Twitterで意見をもらったりとまだまだ勉強中である。
・鎮まらぬ大地,ヤシャーン
土地を伸ばすこと, ”大いなる創造者,カーン” を安全に降臨させるために復帰。各プレーヤーはライフを払えない,生贄ができない。森と平地を持ってくるカード。フェッチランドや ”自然の秩序” なども縛れる。このカードの採用で競争したのが ”村の儀式” 。
手札を増やせる生贄手段。相手の除去に合わせるなどで使い勝手は良かった。結論は2枚引いても勝てないなら,デッキの具を増やし ”マイコシンスの格子” を目指す(僕はファッティが少ない軽い構築が好みなので)。
・集団的蛮行
”陰謀団式療法” に加えて ”思考囲い” が採用される追加のハンデス枠。
ハンデスの他にも色々できる丸いカード。バーン対策にもなり,軽量除去枠にもなる。 ”戦慄衆の秘儀術師” の禁止によりタフネス3を意識しなくて良くなったことが採用理由。一応 ”疫病を仕組むもの” と絡めれば3にもとどく。軽量生物の除去,コンボへの妨害,後半の詰めと序盤中盤終盤,隙がないと思うよ。ストリクスヘイヴンから令和の蛮行 ”ウィザーブルームの命令” も楽しみである。
・悟りの教示者
前回の記事(https://note.com/kattupa/n/nc4d15ff2485a)の検討案。とても良い感触であった。上記の記事で ”大いなる創造者,カーン” とのサイドチェンジについて書いたが,足掻ける速度まで加速ができた。”墓堀の檻” や "エーテル宣誓会の法学者" などがコンボに間に合う。また,安定したアドバンテージ源の ”破滅的な行為” や,後半の "老練の探検者" でもアタッカーになれる "梅澤の十手" の採用にも一躍買っている。
小技として,例えば "梅澤の十手" が不要なマッチアップではサイドに引き,勝負を決めるときに ”大いなる創造者,カーン” で持ってくることもできる。除去をされても ”グルマグのアンコウ” など意図的に追放し再使用も可能である。
・ケイヤの手管
このカードは(https://note.com/kattupa/n/need42dff6e7e)でも紹介した。当時に比べ,より詳しい説明ができる。基本性能は除去・墓地対策・トークン生成・回復からの選択。Nic Fit では双呪のフルモードで活躍できる。デルバー系やアグロ対策としてはもちろん,”梅澤の十手” の搭載で飛行生物も無駄ではなく,コンボデッキ以外には確実に活躍できる一枚。最近の墓地対策は質より量だと考えているため ”漁る軟泥” より優先して採用。”虚空の力戦” と採用しても落城後に墓地対策として使用でき対応能力の高さがわかる。Nic Fit は ”虚空の杯” が致命的なため ”オルゾフの簒奪者,ケイヤ” と同時採用していたが,その点は ”領界喰らい,サフール” に任せた。
2.ニックフィットのヒロイン
あなたは どの娘と 探検する?
・棘茨の君主
こんなカード知らなかったよ。効果を読むと生物の複製。軽量生物が好きな僕にNice Fit じゃないか(”大変動” とは相性が悪い)。もちろん,伝説に注意しながら大型生物を複製するも良い。最近は奇跡デッキにボコられすぎて ”盗賊ギルドの処罰者” なんかも検討してました。
ここで少し紹介したいのが ”グルマグのアンコウ” 。 皆さんお馴染みの1コスト5/5生物だが,3コスト5/5 ×2に化ける。”大変動” 後からゲームを決める。比較対象は "わめき騒ぐマンドリル" だと思うが,僕のデッキは ”むかしむかし” を軸としているためアンコウが採用できる。土地枚数(21枚)を絞っているため ”Savannah” を採用せず,デッキの2枚のデュアルランドからは黒が出ることも理由である。
・ゴルガリの女王,ヴラスカ
ドローと除去で盤面形成が非常に頼りになる除去コントロール気味の1枚。効果は,女王に生贄を捧げることで1枚ドロー・突然の衰微程度の除去・毒殺。”死者の原野” など,土地が伸びるデッキと合っている。強力なPWのため相手も警戒する,”緑の太陽の頂点” で使用できないことも考え,2枚は採用したいカードである。当然,Nice Fit とも相性が良く ”老練の探索者” だけでも3つの献上品を準備できる。”大変動” があるため採用は不可だが,”未練ある魂” がとても好きなカードなので,これを使うときにはお世話になっている。リンリンは今でもまだ強い。
(https://mtg-blog-cat.com/bgvraska-mo50-20181009/ も参考にどうぞ)
・アルゴスの庇護者,ティタニア
以前にも登場した1枚。ジャンド型では ”大いなるガルガドン” とのコンボで大暴れできる(小池さん https://note.com/chippfun/n/nb5c78c6c326e)。でも,”大変動” とのコンボもたまらねぇぜ。
今回の僕のデッキでは ”緑の太陽の頂点” を1枚採用しているため,実質2枚搭載している。が,ゲームプランで注意しなければならないことは ”アルゴスの庇護者,ティタニア” はデッキに1枚しか入っていないこと。除去されれば終わりである。”緑の太陽の頂点” はそういったカードです(当然むかしむかしも)。
3. 総括
環境に多様性が増したことで ”他のデッキをどう倒すか” の知識を深めていきたい。最近は ”緑の太陽の頂点” も搭載し,デッキのバランスを確かめている。勝率が安定したらリーグもどんどん挑戦したい。
今日もあなたに,僕自身にも,良いレガシーライフを。