【シティBEST4】未来ロスト解説と現在のロスバレについて【全文無料】
※変幻の仮面発売に伴い、全文無料にしました。
はじめに
初めましての方は初めまして。
毎回ちょっと変なデッキを組んでいるかっつんと申します。
まずはざっくり経歴です。
Aレギュ時代にPTCGOだけ触る、リアルで一緒にやる人がおらず引退
フュージョンアーツあたりからリアルで再開
初参加のCLでBest8(CL2023京都)
シティS3にてペパー入りロストで優勝
(直近書いたNote貼っておきます)
今回はシティS4にて未来ロストバレットを使用してBest4に入賞することができたので、デッキの簡単な解説とここ最近のロスバレについて考えていることを書きます。
今回も6,000字弱とそこそこ読みやすい分量になっている(はず)なので、ぜひ最後まで見ていってください!
(例に漏れず承認欲求の塊なのでリポスト無料です、ペパーロストではたくさん拡散いただきありがとうございました!)
リスト
一般的な青ロストから、未来ポケモン(イサハ、ブジン)とブーストエナジー未来の採用、トドロクツキの不採用が主な変更点になっています。
採用カード
テツノイサハ
このポケモンの主な使用先としてはリザードンです。
ブーストエナジー未来と弱点込みで360ダメージ出せるので、非exでリザードンexをワンパンできます。(使用感としてはGレギュの抜群グラス+トロピウスに近い)
トロピウスとの違いは、
素点100、条件付き160と弱点抜きでも一定のダメージが出る
要求エネルギーが草無無の3つ
です。非exで160出せるのが偉く、環境の中だとアーケオス、セグレイブ、エルレイド、イキリンコex、ブーエナ込みであればミュウexなどのポケモンをワンパンできます。
要求エネルギーが1つ増えていますが、前環境と違いキバナがなく即起動には2エネでもミラージュゲートが必要なため、そこまで変化はありません。
テツノブジンex
レーザーブレード+タキオンビットで200+20、ブーエナ込みで220+20まで出せます。一般的なリストにおいてトドロクツキで220を出したい場面や、タキオンビットを使いたい場面で使います。具体的には以下です。
ピジョリザ:ウッウのおとぼけスピットを受け流すために壁として出てきたロトムをワンパンしつつ、イサハにブーエナが貼れなかった時の保険としてヒトカゲに20載せておく
ロスト:タキオンビット+ブラッドムーンで相手のガチグマexをワンパン、タキオンビット+ロストマインでキュワワーやマナフィを2枚取り
ルギア:ミスト+サバイブギプスで甘えたルギアVに対して、タキオンビットでギプスを無効化しつつワンパン
チラチーノ+ギプスに対してもタキオンビット+手裏剣で倒せるパオジアン:パオジアンをワンパンする際に使用、ブーストエナジー未来があればテツノカイナもワンパンで返せる
特にロスト対面でかなり強く、サイド4-4で並んでいて自分の番だった場合、カイナでごっつぁんしながら裏にブジンを置くとリーサルがかなり近づきます。
またゲッコウガexやイダイナキバLO(最近はあまり見ませんが)などに対しても超タイプであることが有利に働きます。キバに対してはブーエナで逃げ0になっているので、入れ替え札1枚で毎ターンキバをワンパンできて偉いです。
ガチグマアカツキex
HP260・240の打点・後半になるほど軽くなるエネ要求など、ロスバレと相性が良いカードです。主な使用場面としては以下です。
ピジョリザ:ウッウや手裏剣と合わせてリザを倒す
後半盤面に残ったロトムをワンパンロスト:相手のカイナ(もしくはツキ)をワンパン、タキオンビットと合わせてガチグマをカウンター
パオジアン:パオジアン、カイナをワンパンする2枚目として
(ツキ、カイナ、ブジンより相手の水エネ要求が1枚増える)その他:タキオンビットと合わせて1進化ex(環境ではサーフゴーやクエスパトラ)をワンパン
タキオンビット+ブラッドムーンで260が出せる、という点以外はほぼ一般的なロストバレットの使い方と同じです。
使用感としては「ネストボールでサーチでき、中盤から使用できる6/7火事場」という感じです(伝わりますか…?笑)
ただ一方で、トドロクツキなどのたねexと役割が若干被るカードなので、その点は不採用カードの項目で解説します。
ブーストエナジー未来
イサハ、ブジン、カイナにつけて使用します。
イサハ、ブジンについてはこれまでの解説を見ていただければと思いますが、カイナにつけると以下のような使いどころがあります。
弱点込みでピジョットex・ルギアVSTARをごっつぁんでワンパン
(あまり見ませんが)古代ポケモンをごっつぁんでワンパン
280以上の雷弱点のポケモンが現環境にほとんどいないためばつぐんグラスと価値が変わらず、また素点が上がることで弱点対面以外でも使用できます。
またカイナ・ブジンスタートで入れ替え札がないときにも、逃げ0にすることでごまかしが効く時があります。
ちなみに、ブジンを盤面に残す場合(主にロストミラーなど)ではブーエナを先に貼っておくようにするのがおすすめです。
ペパー
前回の優勝した際のリストを作った時から、個人的にロスバレには必須のカードになりました。中盤の後1枚パーツが足りない、という縦引き特有の悩みを解決してくれ、ブーエナも確定でサーチすることができます。
今回は緊急ボードや火事場などを採用しておらず、使用したい場面が中盤~後半のため、採用は1枚に留めました。
不採用カード
トドロクツキ
不採用理由を説明する前に、トドロクツキの強み・役割を明確化します。
強制気絶技で誰でもワンパンできること
条件付きで220ダメージ出せること
たねexで230と高い耐久を持っていること
悪タイプであること
上記のように強み・役割は多い一方、ロスバレの理解・メタが進んだことで、ミストエネルギーの採用(主にリザードン、ヨネタク大先生の型が流行してから一気にメジャーになった印象です)が増加するなど1.の役割を全うしづらくなりました。
またガチグマの登場により、
2.たねexで230と高い耐久を持っていること
3.条件付きで220ダメージ出せること
⇒ガチグマはたねexで260の耐久、240ダメージを出せる
(かつエネ要求は後半になるほど緩く色指定がない)
と、2,3の役割についても被りがみられるようになってきました。
なお3.については序盤から220ダメージ出せるという点はガチグマにはないため、その変わりとしてブジンを採用しています。
実際に新環境で自主大会に参加した際も、半分以上の試合でトドロクツキをロストに送る・もしくは使わず、別のカードでもよいかもしれないと考えました。
なお、4.の「悪タイプであること」については後述するサーナイト対面で活かせる強みなので、ここをどう考えるか次第かなと思います。
緊急ボード
枠の都合でなくなったカードです。
序盤は手張りのエネが来やすいため、中盤以降の逃げエネ節約になるカードですが、中盤以降タキオンビットを宣言したい際に効果が重複してしまうため入れ替えに変えました。
ただタキオンビットを使用しない対面もあるので、1枚はいれてもいいかもしれません(序盤のペパーのバリューも上がります)。
カウンターキャッチャー・ツツジ2枚目
S3時点ではかなり触り心地のよいカードだったのですが、環境の変化に伴って採用を取りやめたカードです。この後の「現環境のロスバレについて」で詳しく書きます。
かじばのいっぱつ
ガチグマと同じ枠だと考え抜きましたが、実践の中で1,2回ほしい場面があったので採用してもよかったかもしれないカードです。抜くとしたらポケギア2枚目かなと思います。
キャンセルコロン
サーナイトのハバカミ2面や、クレッフィを突破する手段として検討しました。しかし
縦引きのデッキで序盤から引ける保証がない
ペパーでサーチして使うのはアクロマが打てていないので弱い
2枚以上採用すると他対面であまり使わないカードにデッキの枠が圧迫される
などの点から、最終的に抜けたカードです。
またキャンセルコロンを打ちたいところで打てても五分な印象だったため、サーナイトは切り気味で考え、他にしっかり勝てるようにしよう、と考えました。
(シティのデッキ検討タイミングで、サーナイトのシェアは7.5%ほどだったので当たって1回だろうと割り切りました。)
現環境のロスバレ・メタについて
自分が優勝できたS3シティ後の環境や、クリムゾンヘイズの発売などを受けてペパーロストから今回のリストになった経緯や意図を書きます。
「環境の変化に自分はこうアプローチしました」という項目のため、正解が書いてあるわけではない(実際優勝はできていない)ので、あくまで参考として読んでいただければと思います。(※執筆日時:2024.04.07)
メタ①ミストエネルギー
イサハの項目でも触れましたが、ヨネタク型リザードンのシェアが増えたことでミストエネルギーが適切なタイミングで貼られる場面が増えました。これを踏まえて、ロスバレ側は
神殿を採用する
ミュウexで最後にワンパンする
リザを無視してサイドを取りきる(ライコウV+カイナなど)
ミストエネルギーが貼られる前に倒す(構築をアグロに寄せる)
弱点でワンパンする
などのアプローチが必要になりました。
個人的にはグラスロストの使用感が前環境から良かった(非exでリザをワンパンでき、1-2交換を押し付けられる)ので、そこをベースに考え未来ロストを組みました。
メタ②ビワ
ロスバレの環境シェアがS3からS4序盤にかけて日に日に増えていき、その対策札としてビワの採用がかなり増えました。
当初はLOや、アルセ系統など一部のデッキでしか採用が見られませんでしたが、ヨネタク型リザにビワを1枚刺したようなリストがリザードンの大半になり、ミスト+ビワでゲームセット、という展開に頭を悩ませられました。
そんな時自主大会に一緒に出てくれたリザ使いの方(CL準優勝経験者)に「ビワどうしたらいいですかね…?」と相談したのですが、
「ビワを打たせる余裕をなくせばいいのでは」というアドバイスを受けました。
実際リザードンを回してみるとわかりますが、ビワを打てるのは早くて3ターン目(1,2ターン目は盤面づくりのためにサポートを打つ展開がほとんど、かつ1,2ターン目は対面側の手札の純度が低い)のため、アグロに寄せ1,2ターン目からしっかりサイドを先行する展開にすればよいのでは、と考えました。
そこで思い出したのがシティS2で使っていたグラスロストでした。
後1ウッウで1枚
後2グラストロピウスで2枚+裏にツキを準備して次のリザもワンパンを予約
後3盤面に残ったアタッカーでリザを取る
と理想の展開であれば後攻3ターン目までにサイドを5枚取れ、ミラゲも2~3枚使い終わっているリストでした。
S3で使っていたペパーロストはカウンター寄りでサイドを追いかけ、最後にサイドを2枚取って勝つことを目指していましたが、追いかけている途中でビワを使われる展開を許容できなかったため、
不採用カードで触れたカウンターキャッチャーやかじば、ツツジの2枚目などの捲るための札を減らし、ポケギアやボスなどアグロに寄せたカードを増やしたリストにしました。
メタ③サーナイト
ハバタクカミ2体をバトル場とベンチに出したり、クレッフィを採用したりすることで、花選びを完全に止めるリストが出回っており、その盤面を作られた時点でかなり厳しいです。
実際に3/30に参加した自主大会で3回ほど当たり、すべてほとんど試合になりませんでした。
また元から手札干渉を多投できるデッキタイプのため、キャンセルコロンのようなメタカードを入れたところで勝てるかはだいぶ怪しいです。
これと同じ理由で、トドロクツキの強みで触れた「4.悪タイプであること」自体はサナを倒すことに対しては有効ですが、そもそもトドロクツキでサナを呼び出してワンパンするような展開にまで持っていけないと考えました。
ではどうアプローチするかというと、
アグロに寄せ、盤面を作られる前に破壊
ロスバレを握らない
になるかと思います。
サナが増え始めた際に一度自分で回してみましたが、序盤サポがなくドローゴーしている間に手裏剣を打たれて負け、という展開が何度かあったので、相手の事故を祈りつつ、その事故をしっかり拾えるようにしようと考えました。
自分がシティに参加する前々日までのサナのシェアが7.5%ほどだったため、
と考えて割り切りました。
これ以上サナのシェアが増える場合は、そもそも別のデッキタイプを選択したほうがよさそうです。
終わりに
練習時間があまり取れず、リストを思いついたのがシティ4日前、実践で回せたのはジムバ3回程度でしたが、意外性があり、環境初期から注目していた未来のカードを使って結果を残すことができてよかったです。
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