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和泉市最南端の町で人と人がつながる場所 父鬼の「テテオニ」~築80年超の古民家カフェで味わうやさしいスイーツ~
大阪府和泉市の情報を勝手に発信する「勝手に和泉市ラボ」です。
今回の「勝手に和泉市ラボ」は所長のガミがお届けします。
気が付けば2025年も1月が終わり、もう2月。
2月といえば節分にちなんで何かと話題に上がるのが「鬼」の話。この和泉市には「鬼」のつく町名が2つあります。一つは「九鬼(くき)町」。そしてもう一つは今回ご紹介する「父鬼(ちちおに)町」です。
和泉市最南端の地・父鬼町
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父鬼町は和泉市最南端に位置し、和歌山県との県境には和泉山脈が横たわり、周り標高900m級の山々がそびえたつ地域。
ちなみに地名の由来は諸説ありますが、修験道の祖、役行者に仕えている鬼氏の流れの一族「山魅(やまちち)」からつけられたという説があります。
またこの付近が鬼の出没地だったからという説もあります。
ちなみに山間部に「鬼」という地名が付く場所はあまり人に知られたくない場所という話があり、この父鬼も平家の落人の地であるとか、品質の良い横山炭の秘密を知られたくなかったなどの言い伝えがあるとかないとか。
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父鬼町の「テテオニ」へ
テテオニへの道案内
実は今回、父鬼町を訪問した理由は2つ。
一つは国道480号線の父鬼バイパスができたことで町の様子が変わったのかどうかを見てみたいと思っていたこと。こちらはさほど変化もないように見受けられた様子。
もう一つは何年か前から父鬼町に「テテオニ」という古民家カフェができたという噂を聞き、一度訪れてみたいと思っていたから。WEBでいろいろと調べても情報が少なく、これも自分の目で確かめてみなければ!と知りたがりの血が騒ぎ、今回の訪問に至ります。
で、実際に「テテオニ」を訪れたのですが、ほぼ初見の私は30分ほど迷ってしまう憂目に。といっても目印に気づかなかった自分が悪いので、私と同じ過ちが起こらないように、「テテオニ」までの道を記しておきます。
(ちなみに私は車で行きました)
まず父鬼のバス停に向かって府道226号線を走っていくと左手に南横山駐在所が見えますが、その手前に駐車場があります。
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駐車場に車を止めてバス停へ徒歩で向かいます。
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築80年超の古民家カフェの店内へ
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そして心地よい音楽に包まれる素敵な空間
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こちらはベルギーチョコのショコラテリーヌ
上にのったイチゴジャムの果肉がとても上品な甘さでした
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濃厚なお味噌の味にホイップクリームが合わさると
絶妙な甘じょっぱさになりとても美味!
他ではなかなか味わえない逸品でまた食べたくなりました
実はこのカフェメニューは発酵食品をベースにしたオーガニックメニュー。粉は米粉、甘味はきび糖を使用。発酵バターや自家製ジャム、そしてシフォンケーキのお味噌は自家製を使用。発酵食品テテオニのスイーツは普段食べているそれとは違い、食べていてやさしい味わいを感じました。
ちなみに11時から14時はランチメニューも提供しており、国産・可能な限り地場産の食材と自家製調味料を使用した安心安全なランチを提供。日曜日はこだわり米の『おむすびランチ』、月曜日と火曜日は地場野菜をふんだんに使ったやさしいスープの『えらべるスープランチ』が味わえます。
※カフェ&ランチの営業日は日・月・火曜日です。
12:00~14:00 ランチタイム(要予約)
12:00~16:00 カフェタイム(予約不要)
「テテオニ」のもう一つの顔。それは人と人がつながる場所
テテオニは発酵手作りカフェだけでなく、インド伝統のヨガが学べるスペースでもあります。
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林田さんとヨガとの出会い。そしてテテオニをオープン
林田さんとヨガとの出会いは20年ほど前。大阪市内でデザイナーとして働いていたが、仕事中心の不規則・不健康な生活だったため、健康のために始めたのがヨガでした。ヨガと出会った数年後に南インドで本格的にヨガを学び、ヨガの師範として活動を開始。しかしコロナ禍となり教室を開いていた公共施設が使えなくなり、活動ができなくなってしまう状況に。自分の拠点を持たなければと思い、いろんな場所を探していたところ、父鬼のこの古民家と出会い、インド伝統のヨガと発酵食品メインの手作りカフェ(カフェは林田さんのお姉様が担当)を中心にしたスペースとしてテテオニをオープンさせました。
テテオニの名前の由来
テテオニの名前の由来ですが、名前を考えていた時にお友達が和泉市の図書館のバックヤードから史籍を調べていたところ、父鬼の地名が昔ことばで「チッチョニ」「テテオニ」と呼ばれていたことを発見されたそうです。その時に「テテオニ」という言葉の響きがすごく気に入ってこの名前を選びました。
ちなみに「ヨガ」はサンスクリット語で「つながり」の意味があり、お店のロゴにも描かれている「手」をつなぐという意味も込めているそうです。
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ロゴ作成時、別のロゴデザインにいたのですが、
可愛すぎて捨てきれずにキャラクターとして残すことに
子どもたちの居場所として「寺子屋テテオニ」
林田さんが父鬼の古民家を選んだ理由の一つとしてお子さんとの時間を大切にできるという思いがありました。
林田さんのお子さんは父鬼にある南横山小学校に通っていました。南横山小学校は「小規模特認校」で、当該校の特色ある教育環境の中で子どもを学ばせたい、学びたいという保護者や児童に一定の条件のもと、特別に他の校区からの入学・転学を認める学校で、現在9割ほどの生徒が他校区から通学しています。
そのため生徒の多くは親の送迎やバスで登校するため、放課後に学校の友達と遊ぶという経験ができない環境です。
実は林田さんも子供の頃、同じような境遇で放課後に友達と遊んだ経験がなかったそうで、できれば子供には放課後に友達と遊ぶ経験をさせてあげたいという思いから週に1回、テテオニで放課後に宿題をしたり、おやつを食べたり、ヨガを教えたりする「寺子屋テテオニ」を開くことにしました。そしてたくさんの子どもたちが放課後、テテオニにやってきましたが「寺子屋テテオニ」はこの春で終了になります。
理由は槇尾中校区の3校が統合、小中一貫校の和泉市立槇尾学園が2025年4月からオープンするに伴い、南横山小学校が廃校になるからです。
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南横山小学校、138年の歴史に幕
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明治6年(1873年)、冒頭で紹介した八坂神社内に前身となる父鬼簡易小学校が設立。その後、南横山尋常小学校となり、明治34年(1901年)に現在の場所に移ることに。昭和31年(1956年)和泉市立南横山小学校と改称となり138年の間、父鬼町の学び舎として存在し続けていました。
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悲しくも盛大に行われる様子です
たしかに和泉市で2校目となる小中一貫校の開校に期待で胸膨らませる人も多いかと思いますが、南横山小学校がなくなることで、父鬼の地域と子供たちとのつながりは希薄になってしまうのではないでしょうか。
また林田さんだけでなく、父鬼の大人たち全員が地域に子供たちの場所がなくなるのは残念だと思っている方もいるのではないでしょうか。
テテオニは人と人がつながる場所
でもテテオニでは新たな計画を模索中。これまでテテオニでは「寺子屋テテオニ」だけでなく、夏祭りや田植え体験など、さまざまなイベントを開催してきました。また不登校の子供たちを応援するイベントなども実施してきました。これまでの活動でできたいろんな人のご縁で、ピザ窯作りなどやってみたいことを実現させていくそうです。
ここではすべてを紹介できませんでしたが、一度テテオニを訪れてみてください。和泉市にこんな素敵な場所があると感じてもらえるはずです。
テテオニのご案内
YOGA×MUSIC×CAFE テテオニ
〒594-1132 大阪府和泉市父鬼町256
☆カフェ&ランチの営業日は日・月・火曜日です。
12:00~14:00 ランチタイム(要予約)
12:00~16:00 カフェタイム(予約不要)
☆ヨガ教室は日・月・火・金曜日です。
詳しくは下記のPRASANTHI(プラシャンティ)のサイトをご覧ください。
☆そのほかレンタルスペース、フェアトレード雑貨の物販などもあります。
☆各イベントも実施してますのでHPもご覧ください。
テテオニ:WEBサイト
PRASANTHI(YOGA):サイト