13年目の思い 〜亡き父へ捧ぐ〜
はじめに
もうすぐ8月30日。命日が近づくと、父のことを思い出し、感謝の気持ちが胸に込み上げます。父が亡くなってから13年が経ちましたが、父の姿は今も私の心の中に鮮やかに残っています。
父の厳しさと優しさ
父は厳しい人でしたが、その裏には深い愛情がありました。父の厳しさは、私の性格や弱さを見てのもので、家族を守るための本当の優しさだったのです。
朝礼の激怒
父が勤めていた書店で朝礼中に起きた出来事を聞いたことがあります。社長の息子が皆が朝礼に臨んでいるにも関わらず、一人で金魚に餌をやっていました。その姿に激怒した父は、外したベルトのバックルで息子を殴りつけたそうです。一見、初めて耳にした方はびっくりされるかもしれませんが、この行動の背後には仕事に対する厳格さと責任感が見えます。父の一言一言には、家族や仲間の幸せを願う心が込められていました。
自営業への転身
その後、父は地元の書店を離れ、自分で事業を始めました。小さな車一台から始め、客先に営業や商品を配達する姿を間近で見てきました。私が小学生に入学してすぐ、初めて事務所を持ちました。自分の城を手に入れた父の嬉しそうな姿が今でも思い出されます。その努力と成功は、家族への深い愛情と責任感から生まれたものでした。
家族への思いやり
父は家族を第一に考え、特に母への気遣いを忘れませんでした。癌との1年間の闘病の末、65歳で亡くなる最後まで母を気遣っていました。父の厳しさの裏には常に思いやりがありました。
生前の父は食べ物を振る舞うのが好きで、自分は偏食なのに周りに「食べろ食べろ」と促しては、周りを困らせてしまうほどでしたが、その行動は周りの人への愛情の表れでした。
感謝と誓い
父の命日に捧げるこの手記は、父が与えてくれた全てに感謝を込めるともに、父の教えを私の人生の指針とし、これからもその背中を追い、自分らしく生きていくことを誓うものです。父には迷惑と心配ばかりかけましたが、今も見守ってくれていることを感じる瞬間があります。
最後に
父の教えと共に歩む自分を見つめ直し、その思いをNoteに記録します。父への感謝の気持ちを忘れずに、これからも家族を大切にし、自分らしく生きていくことを心に刻みます。
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