日本語教師養成講座とは?
これが7本目のノートです。
どうもこんにちは。全力少年(30歳)です。
今回は、日本語教師になるために、多くの方が選択する日本語教師養成講座について、私の体験をまとめてみました。
日本語教師として就職を目指す方や、とりあえず資格だけでも・・・などなど、ちょっとでも興味がある方にとって、有益な内容になっています。
ぜひ最後までご覧ください。
今回は大きく分けて、3つのトピックに分けて記事を書いています。
1.日本語教師養成講座とは
2.養成講座で勉強する内容や環境
3.ここに注意!
では、始めましょう♫
1.日本語教師養成講座とは?
この養成講座は、日本語教育の需要が急増していることを受けて、文科庁が認可した420時間のコースを修了することで、日本語教師の有資格者になれるコースです。
日本語教師の有資格者になるためには、3つの方法があり、その中でも一番の定番パターンが、この養成講座です。
日本語教師になるための方法は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
2.勉強する内容と環境
教師になるための勉強というと、『教え方』をイメージされるかもしれません。ただ実際には、かなりの幅広い内容を勉強する必要があります。
日本語教育学、心理学、教育史、音声学、言語学など多岐にわたり、同様に理論を実践する実技、グループワークがあります。もちろん模擬授業や教育実習も含まれています。
ちなみにこれらは私が通っていたヒューマンアカデミーの内容ですが、それぞれの学校でそこまで大きな差はないと思います。
環境としては、もう一度学生気分が味わえるというのが醍醐味です。笑
私は当時26歳でしたが、もう一度学生に戻ったような感じで、率直に楽しかったです。
また、受講の仕方は人によりますが、大きく分けて、以下の2つに分けられます。
・午前のみ、仕事終わりの夜のみ、などのパートタイムでの受講
・一日朝から夕方まで専門学校的に受講
パートタイムの受講であれば、大学生や主婦の方、また、社会人の方も受講することが可能です。ただし、卒業までに最低1年はかかります。
その反面、専門学校的に受講する場合なら、5ヶ月から半年程度で卒業ができます。
どちらも共通しているのは、卒業のために必要な科目を、自分が履修できる時間の中から選ぶということで、大学の履修に似ています。
私の場合は、とにかく早く卒業したくて専門学校的な受講スタイルを選んだので、最短の卒業カリキュラムをカウンセラーの方に組んでいただきました。
卒業までにかかる費用は約60万円ぐらいですが、このコース自体が教育訓練給付金の対象になっていますので、雇用保険の納付実績や出席率などの条件を満たせば、卒業後に10万円の還付金を受け取ることができます。
ただし、これは授業料支払い時に割引されるわけではなく、あくまで一定の条件下の下に卒業すれば、国から支払ったお金の一部が返ってくるという制度ですので、学校からお金をもらえるわけではありません。
必ず学校の説明会で聞いた方がいいです。還付金を受け取るための書類も、学校に準備してもらう必要があります。
話を戻して、授業に関してです。
少人数のクラスもあれば、受講生が50人ぐらいいる大講義になる場合もありました。
色々なバックグラウンド、勤務状況の方が集まっているので、先生によっては、学生を巻き込んだ授業をしてくれます。 私の場合は、ペアワークやグループワークが多くありました。
例:「割る」と「砕く」の意味の違いを、外国人に説明するにはどうすればいいか
このトピックで近くの人と集まり、最後は他の受講生の前でプレゼンテーションのように発表する機会もありました。日本人でもけっこう楽しめます。色々な年齢層の方々とグループになると、また大学とは違った楽しさがありました。
ちなみに、少なからず外国人の受講生もいます。私が通っていた時は、ネパール人で、在日10年以上の方がいました。 年齢も近く、一緒に飲みに行ったり、授業の準備をしていたいいお友達です。
年齢層は、
20代の学生、会社員 2割
30代〜40代の会社員 3割
主婦、早期退職者 5割
といったような印象でした。
*あくまで私の感覚です。
基本的に若手は少ないと思っていいでしょう。
ちなみに、私と同じように、短期間で受講している方々もけっこういて、授業が重なるのでグループワークなどを通してお友達になり、教育実習の練習をしたり、最後は打ち上げもしました。
いや〜楽しかったですよ!
3.注意点
ここまでは、けっこう楽しい思い出に浸りながら書いていたんですが、ぜひ気をつけていただきたいこともあります。
・専門学校的に通っても、定期券は学割が適用できない
電車で通学される場合は、通勤用の定期の金額になりますので、ご注意ください。結構お金がかかりますよね・・・。特に脱サラ組は大変です。
・けっこうやばい受講生もいる
ふわっとした表現で濁していますが、察してください。これは事実です。
実際に日本語教育の現場にいる人間としても、そう思います。まあどの会社にも一定数変わった人はいるかもしれませんが、色々な年齢層、バックグラウンドの人間が集まると、自然とそうなります。
ちなみに私が通っていた時は、
「先生の指摘を一切受け入れず、とにかく反論してしまうおばちゃん」
「重箱の隅をつつくような質問を連発して、先生をキレさせるおじいさん」
がいました。
反論おばちゃんは、授業、教案(授業で教える範囲の文法や説明の仕方、時間配分などが書かれた先生のカンペ)がかな〜りお粗末で、改善点を優しく指摘を受けたのに、一切受け入れられず、ずっと「でも」を連発していました。他の学生にとっては、迷惑でしかなかったですし、結構その後もネタにされていました笑。
授業中に重箱の隅をつつくような言葉の意味の違いを指摘する還暦越えであろうと思われるおじいさんは、先生に本気で怒られていました。
その人の指摘は、「知識」という言葉ではなく、身につけた知識であれば「知力」の方が正しいのに、どうして「知力」という言葉を使わないのか、という質問でした。
まあ、先生からしたら、その内容が日本語教育にどれだけ大切かというと、全然関係ないだろ!っていうことで怒ってましたね。
あの時の空気感は言葉では言い表せないです。
・実習があるといっても、圧倒的に経験不足
養成講座では、卒業のための試験や、実習に対する評価はありません。あくまで、「修了」すればいいわけです。なので、全く何も身に付かず、修了してしまうこともあります。それで教壇に立つのはナメてます。
学生相手の授業をこれからするわけですから、やっぱり練習は全力でやるべきだし、何らかの評価もつけるべきだと個人的には思っています。
日本語教育の現場に出て思うことは、社会不適合者とは言わないまでも、一切の協調性がなかったり、学ぶ姿勢がなく、偉そうに先生ヅラしている人はぶっちゃけ結構います。
現状、お金を払って、出席さえすれば誰でも日本語教師の有資格者になれるんですが、日本語教師になる入口の段階で、やはり何かしらふるいにかけるべきだと私は思っています。
ちょっと最後は脱線してしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
あ、ちなみに中には、ハローワークで日本語教師養成講座がある場合もあるそうです。ただ、かなりのレアケースです。(私も実際にハローワークで聞きました)
理由としては、卒業しても就職に直結する資格ではないから、という理由でした。
今回はこんな感じで、養成講座の中身についてまとめてみました。
楽しんでもらえたら、ぜひフォローとスキをお願いします!
質問があればぜひ!
また次回会いましょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?