嘘グルメ 第十三話「牛を食べた直後のピラニア」
大学に入ったら勉強もろくにせずに、バイトして金が貯まったら海外を一人旅する、また金がなくなったらバイトして、、そんな生活を三年は繰り返してましたね(笑)
うちの親父の口癖だったんですよ。「勉強は大事だからしておけ。金は無くなるが知識は無くならない。だから本も読め。おもちゃはたまにしかダメだが本ならいつでも買ってやる。なぜだか分かるか?本を読むと知識が手に入るからだ。お金は無くなるが知識は無くならない。何度だって言ってやる。お金は無くなるが知識は無くならない。旅もしろ。一人旅だ。知らない土地、見たことのない景色、違う風習、違う言語、全ての経験が教科書で覚えることの何十倍も役にたつ。経験も大事だ。お金は無くなるが経験したことは無くならない。いつかお前が人生という道に迷った時に、その経験が役にたつだろう。踏み出せ。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ、行けば分かるさ」ってね。え?口癖にしては長いですねって?ですよね(笑)しかも最後アントニオ猪木になってるし(笑)親父に聞いたら、別にアントニオ猪木は好きじゃないって言うんですよ。パチスロのアントニオ猪木を打ち込んでた時期があるからだって言ってました(笑)
で、グルメの話ですよね?うーん、、なんせ3年で35ヶ国行きましたからね。あ、タイでは引退したキックボクサーがやってるうどん屋が美味しかったな~!うどんをこねる時に三人のキックボクサーが絶えずうどんを蹴りまくるんですよ!そうやってできたうどんのコシが、4tトラックのタイヤかと思うぐらい固かったんですけど、それがうまくてね!メキシコもうまかったな。メキシコって世界遺産がめちゃくちゃあるんですけど「レシピが彫られてる遺跡」っていうのがあって、その遺跡通りに作るタコスってのがヤバかったなぁ。現地の人が再現してくれたんですけど、何千年前の人が食べたタコスなんだって思ったらなんか泣けてきてね、、味というか、凄い感慨深かったです…。
でも一番はやっぱあれだな。アマゾンにいった時があったんです。割と現地の人は普通にピラニアを食べてたんですけどね?ピラニアを普通に焼いても脂がのって美味いんだけど、、特に美味いのが、溺れた牛を食った直後のピラニアがたまんないの!!要はピラニアのお腹の中に牛のミンチ肉が入ってるってことでしょ?焼いて食べるとさ!中はハンバーグになってて肉汁が溢れ出てくる訳…!これがさ…超美味いんだよ!!あれは本当に美味かったな~。。近所のガストに置いてくれないかな(笑)
冒険好きの大学生が教えてくれたグルメ。その冒険譚の端々に出てくるグルメは、是非とも一冊の本にまとめて欲しいぐらい楽しかった。でも彼の話はちょっと、親父さんの口癖ぐらい長かったな。血は争えないって訳だ。。
「牛を食べた直後のピラニアの塩焼き」
材料(2人分)
牛を食べた直後のピラニア 2尾
粗塩 適量
作り方
1 牛を食べた直後のピラニアを捕まえる。
2 グリルは強火でしっかりと予熱して、庫内を温めておく。
3 ピラニアは皮も美味しいので、冷たい流水でよく洗う。
4 キッチンペーパーを多めに使って押さえ、しっかりと水分を拭き取る。
5 アルミホイルを敷き、その上に塩を均一に振るう。
6 頭から尻尾まで押し付けるように塩の上にピラニアを乗せる。 その上から均一に塩を振る。
7 温まったグリルに魚を並べたら、強火で表面に焦げ目が付くまで焼く。 ※片面焼きグリルで4、5分程度でした。
8 その後、ギリギリまで火を弱くしてじっくりと中まで焼く。 ※片面焼きの場合は、4分ほどしたら裏返して再び少し強い火で焦げ目を付けてからごく弱火でじっくり焼く。
9 お好みでレモンを振りかけてお召し上がり下さい。食べると魚の肉の味とハンバーグの味がミックスされて激ヤバです♪
ポイント・コツ
しっかりと水分を吸い取ってから、強火で表面だけ焼いで、あとは弱い遠火でじっくり焼くのがコツです☆
※本文に出てくる料理は全部、嘘です。
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