【ロードバイク】ロードバイクの事
最近乗る機会があった。近所を走っただけだども。
過去、大いにハマった趣味、ロードバイク。
当時、友人たちからの誘いでふらっと参加。距離を伸ばし伸ばし、遠出しつつゲラゲラ雑談をするような形でそれはもう楽しかった。
元々持っていたのがクロスバイクということもあり、ロードバイクを買うのは置く場所的にも金額的にも無理。
当時は海外からパーツを相当な値段で買うことができ、それを駆使して自分でクロスバイクをロードバイク的に改造した。工具もその時にたくさん買った記憶がある。たくさん失敗もした。
でも、結局ロードバイクが欲しくなるわけで。
生来の凝り性と天からのギフトの貧乏性がタッグを組んでエクスプロージョンインザスカイした結果、周囲が大枚叩いてロードバイクを購入する中…私だけ中古市場を睨めっこし、フレーム単体を購入しせっせと組み立て始めていた。知識は全部ネットと自らの失敗だ。
あれは非常に楽しかった。
そうやって組み、フレームに手を出し、組み、パーツに手を出し、組み…なんてことを走る方より熱心にやっていたような気がする。当然、速くはならない。
しかし、色々あって、その楽しみは緩やかに下降していく。
自身の落車骨折。人生ステージの変化、自転車界そのものの傾向の変化(ディスクブレーキの対等)、コロナによる世界的影響などなど。
誰かと乗る機会を失って自宅で手放されることもなくひっそりと佇む…にしてはでかいんだが。なんか、いる。そのうち、また乗るのだろうか。と思ってはいたが。
先日。街を歩いていると自転車の前で「困った」とぼやく青年を見た。
青年が困っているのは音声的な意味で認識できたのだがどうも自転車関係のトラブルらしい。
道具がなくても、ディレイラー不調、ブレーキ不調は見られるし道具があればポジションの事もいじれる。私はあなたの一億倍自転車で失敗しているからサ。
悩んだ末に「どうしましたか?」と声をかける。
青年曰く、ブレーキにコートが挟まって抜けなくなってしまったとの事。
みると自転車とコートが一体となってモード!チェーェーンジ!しており戦隊モノの合体ロボみたいだった。シンクロナイズドスイミングなら史上最高得点、エヴァで言うところのシンクロ率無限である。何言ってるかよくわからないのエヴァも同じ。
でもVブレーキの構造を理解してれば、このシューとリムの噛み込みの部分は解決可能。クロスバイクはVブレーキなことが多い。安く、効きは強く、調整は死ぬ程大変と言うユーザー泣かせの一品である。
よいしょと外してコートを渡す。
「ありがとうございます!自転車とか乗られるんですか!?」
「昔乗ってまして…へへ…」
人を助ける資格が無いようなクソみたいな返事でその場を後にする。助けられた青年も「助けて!」とシャウトしたかったに決まっている。ごめん。青年。
しかし、自転車乗るからってみんながあんなことをできるわけでは無い。たまたま作るところから始まって、たまたまほとんどのネジの意味を、ネジ穴の意味を、パーツの機構を知っているから対応できたのであって。普通は知らん。
昔、私は自転車のブログを書いていた。
でもなんだか楽しくなくなっていった。
新しい情報を乗っける事はできない(そんなに金はない)し、より良いパーツのことを載せるのは限度がある。そこがみんなが見るところ。だと思っていた。
今はYouTubeもあるし、わからない情報はゼロだと思う。
なんで自分がそんなに意識高く情報を発信しようとしていたか意味不明である。今となってはだけど。
しかし、なんだかふと書きたくなった。うんちくしたくなったのである。誰に届けるでもなく、1人黙々とうんちくしたくなったのだ。
みてもらうために書くんだろうけど、たくさんの人に届ける努力をしなきゃいけないのだろうけど。なんだか面白い気分なんだから、形にしてみよう。というスタートに久々に戻ってきた。
当時のブログは全て消滅しているが、まぁいい。写真もない気がするがまぁいい。noteというプラットフォームが消滅するまでは遊べる。つらつらと書いてみよう。
ので、久々に自転車にまたがる。
ローラー台も手放してしまったので、外を走るしかない。
速さを追求したようなパーツ構成。実際はなんか一生懸命買っていただけ。早く走れないし。無駄だと思えるあれこれがなんだかええ塩梅に眺められる。
これぞ無駄。これぞ娯楽。
さて、何を書こう。