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【寄席エッセイ】ウーバーイーツしてみたい。
私はウーバーイーツ童貞である。いや、ウーバーイーツセカンド童貞が正しいか。一回だけ使った事があるんだ。でも普通の宅配ピザと同じだった。なんでウーバーにしたんだろう。
使ったことはあるがエンジョイしたことはない。もうウーバーイーツ素人童貞といっても過言ではない。
なんだろう。書いといて。ウーバーイーツ素人童貞って。ウーバーイーツ素人って何さね。童の貞はわかるのよ。
散々童貞と言い放ちまくったが。都会の方々は実にナチュラルにウーバーさんの話をする。ウーバー非童貞。つまりクラスカーストの最上位である。飛躍しすぎか?いやそんなこたぁない。こっちのこといっつも指さして笑っとるからに。許すまじィィィ!!!
在宅のお昼はめんどくさいから、ウーバー。
外に出るのがめんどくさいから、ウーバー。
楽だから、ウーバー。
え?勝浦さん使わないの?マジ?
マジだよ。マジの後に微笑を感じるんだよ。
………おまんら!!!ホントめんどくさがり屋さんだなぁぁあ!!!もぉぉぉお!!!
はっきり言おう。私は貧乏神が背中についている。背中に彫ってあるかもしんまい。スタンドかもね。波紋だよ。そう言えば聞こえがいいような生ぬるい表現にしているが、私自身が貧乏神…いやもうお金に対しての心が狭すぎて死にたくなるレベルなのだ。寛容性ゼロ。甲斐性無し。あとデブ。
ただの悪口だったのはさておき。高いよねぇ。ウーバーイーツ!年収10億ぐらいないと気軽に頼めなくなあぁぁぁい!?どうなってんのみんなの家計簿!!!おまんらみんな高額納税者なの!?
めんどくささをお金換算するなら、近所のコンビニとかマックまで………………20キロとかだったらまぁギリギリ…払えるか…?片道4時間だもんな…就業のチャイムが鳴り切ってるもんな…まぁそれなら夏木マリさんの「ウーバーイーツでいいんじゃない」も説得力と言うかスゴ味が違う。芯にくるよね。遠いもん。
でもそんなに歩いたらどこかしらにコンビニとかマックがある気がする。だからみんな恵まれている。恵まれてるじゃんか!だからそんな風にお金を使えなくないかしら?ならないのかしら?
都会の人なんて20キロ歩いたら駅何個分だよ。井の頭五郎だったとしてもお腹ぺこちゃんの暴動を鎮められるほどのあまりある選択肢じゃん。いや徒歩10分も歩けばそこはもう無限大じゃん。無限回廊じゃん!!!!フェイの最終問題じゃんか!!!今の子わかるのこれ!!!
時間や手間をお金に変換することは大切なのではあるがそこを踏み切れない。私は、あまちゃんなのだ。じぇじぇじぇってレベルじゃねえぞ。ジェジェジェジェジェェエエエ!ってラッシュで殴り合うレベルで………あれ何の話だっけ?スタープラチナ・ザ・ワールドだっけ???
食べ物そのものに加えて人件費がかかるのだからそりゃ値段は上がる。働く人のお給金もあるし。それがサービスだもん。
だからこそ自分みたいな「だったらチャリで行くわ」ってすぐ考えてしまう人間がいることで世の中のサービスが活性化しないと言うか。いつまでも古い考えに囚われすぎて時代を楽しめていないような気がしてならない。
だって歩いて5分で飯買えるし。なんなら乾麺茹でれば胃は満たせるもの。徒歩ゼロ分で飯があるんだからそれをドゥーしてトゥギャザーでワチャゴナドゥーじゃん!アーハァン。
まぁ。我はそもそもウーバーの配達地域外であるケースが多いため選択肢がないのは如何ともし難い。だからと言ってそれが使えたとしても気軽にホイホイ使えない。けどね。値段見たら食欲無くなるんだよ。貧の乏だからサ。
世の中のサービスが広がり,便利になる。
例えば私の足が悪いとして、食べたいものを食べに行けなかったら。
私が子供の面倒を見ていて、たまには自分で調理したくなくて人の作ったものを食べたかったら。
むう。それならば納得はできる。できてしまう。
シャバい若僧がマックをウーバーで頼むのはけしからんと思う老害のくせに、そういった話をすんなり受け入れられてしまうのは何故だ。いくらなんでも偏見強すぎないか自分。大丈夫か。
だってめんどくさいんだもん。
サービスに水を差したらいかんのだけど、そんなにめんどくさいかね。歩くの。いや,めんどくさいんだと思うよ?
私は近所に生えている草の名前を知らない。全部草と呼んでいるあいつらは多分個別の名前がある。
ふと見上げた時に違法住宅みたいな見た目のベランダを見ると心が楽しくなる。
燕が巣を作っているのを眺めて季節を感じる。
そして大量のフンをみて事務所の人ほんとに大変やなと思う。
都会のジャングルにそういうのはないのか。おばあちゃんたちの井戸端会議を見ていて愛おしくなる。そういうやつ。
サービスの究極の究極は何かを削っていく事なのだろう。
それでもサプリメントとか完全メシで終わらせずに家に来たご飯をもしゃもしゃと食べると言うことは人間は結局削りすぎることはできない証明でもあるような気がしている。
その時間は、そのサービスを使わないことで生まれる不便は本当に不便なのか。
何かに頼り切った事で、何か大切なものが欠落していくような感覚がある、そうやってわたしはどこまでも老害化していく。
昨今では聞かれなくなったけど。
ウーバーの配達員の作業が酷すぎるみたいなニュースがあった。でもまぁそりゃそうだよね。と言うのが自分の感想で。
自分が、めんどくさいと思った部分を、いくらお金を払うとはいえ、誰かにやってもらうってそう言う事だろうに。
そこを自分が思う理想のサービスにしてもらうには教育が必要だし,そこにお金も注ぎ込まなきゃならない。
手軽。とは。どの目線から見た手軽なのか。
別の角度から見ようとしていたのか。
だから、手間がお金で解決するかって結局そんな話になるんだなって。
でも正直、童貞さんには憧れがある。強烈な憧れがあるんだよ。ウーバーイーツ頼んだことあるよ。って今更。今更でもいいから言ってみたい。都会の人たちの会話に入ってみたい…強烈な嫉みと僻みと歪みである。我ながら情けない。でも使ってみたいやんか!!!最先端のサービス………時代って………未来って……ええやん!?
でも
わたしは近所の散歩が楽しいので普通に飯を買いに行く。ウーバーイーツで良いという人の手を取って下らない話をしながら、腹減ったなー、何食うかなーって言いながら飯屋に入りたい。コンビニでも良い。歩きながらおにぎり食べるんだ。
なんかそういうことをまだまだやり切っていないというか。時代にはついていけてないけど、置いてけぼりにしちゃダメなものがあるような。そんな気がするのだ。
ウーバーってまだ流行ってんのかな。