Indoor Hockey、日本での幕開け③
前回②では、環境面、観客目線でインドアホッケーについての可能性をまとめました。今回③では、競技者目線でまとめてみたいと思います。
Indoor Hockey World Rankingsを調べてみると興味深いことがありました。
Outdoor(11人制) Hockey World Rankings 上位ではないチームがIndoorではランキング上位にいたりします。(以下、11人制のフィールドホッケーをOutdoor(11人制)、6人制のインドアホッケーをIndoorと表記します)
一部の国が、IndoorとOutdoor(11人制)ともに上位だったりしますが、イランのようにOutdoor(11人制)ではランキング外の国がIndoor上位ということもあります。情報を持ち合わせてないので推測になりますが、Indoorは国やエリアによって普及状況に差があり、そのことがランキングに影響していることが一因とは言えそうです。
実際に、日本はOutdoor(11人制)ランキング男子17位、女子10位ですが、Indoorは今までほとんど競技されてなく、国内の正式な大会もなし、もちろん国際大会にも出場していないのでランキングに入ってません。
次にIndoorとOutdoor(11人制)の各国の代表メンバーを比較してみると、両方で代表になっている選手兼任は極少数ということがわかりました。各国でIndoorとOutdoor(11人制)のそれぞれナショナルチーム選手がいるってことです。日本でイメージすると、サッカーとフットサルでそれぞれ代表メンバーがいるって感じでしょうか。
現在、オリンピックはOutdoor(11人制)のみ。FIHの取組みとしては、Outdoor(11人制)とIndoorでWolrd Cupを開催、加えて新たにHockey5sの普及に向けアジア大会等でのチャレンジをはじめています。
ホッケー競技のフォーマットが増えることで、
・ナショナルチームに入れるチャンスUP!
・競技する機会が増え、競技者の裾野が広がる(パイが広がる)チャンス!
などのメリットがあると思います。
日本の中で各競技間でのパイの奪い合いではなく、スポーツ全体でマルチに競技を楽しめる環境になればいいですね。
競技者にとっての環境面は、下記のようなメリットが考えられます。
・冬場でもトップシーズンとして試合経験ができる
・気候に影響されず(冬季の雪が多い・寒気が強い、他)、練習できる
・屋外でIndoorフォーマットで練習可能(省スペース、少人数)
年間サイクルでホッケーができる環境が充実すればいいな、と思います。
次に競技面(テクニカル等)を考えてみます。YoutubeでIndoorのスキル&トリックをまとめた映像があったので紹介します。
私も競技したことも生でも観たこともありません。日本国内では前述したとおり、ほとんど競技されてませんし、大会もないので経験者は非常に限定的な状況ですが、貴重な経験者の方のコメントを並べてみます。
■Indoorで強化できるスキル
・ドリブル力
・・・ピックアップ使えないので、床につけたままでのキープ力が必須
・レシーブ力
・・・スティックが薄いので、丁寧な受けが必要
・展開力
・・・狭いスペースで、個人技で切り開く場面がある
・守備力
・・・低姿勢でスティックをずっと下げている必要あり
Outdoor(11人制)のスキル強化の観点でも有効だと思われます。また、IndoorとOutdoor(11人制)のプレイの特徴から、スキル面、体力面等でIndoorで輝く選手が出てくる可能性はありそうです。
今回は競技者目線で、日本におけるインドアホッケーの可能性をまとめてみました。(今回も限られた情報で妄想含みが多いですが・汗)
百利あって一害なしって感じではありますが、次回はインドアホッケー最終回!!実際に日本で普及させていくにあたっての課題と可能性をまとめたいと思います。
<参考>
Jikoの無尽蔵ホッケーチャンネル
第10回ホッケーサミット ~ホッケーの普及とインドアホッケー~
スピーカ 柳 承辰さん 飯高 悠貴さん
※私も運営サポートしていたホッケーサミットの内容を一部引用させて頂いています。
natさんnote記事
※natさんには記事以外にも情報提供頂きました。感謝です。